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(188)夏が行く

今年の2022年8月は変化の夏で日々目まぐるしい柔軟な対応が必要でひたすらに球を打ち返していたら終わってしまった気がする。たぶん若い頃ならもっと楽に順応できていたのだろう。年を重ねると自分の中がいっぱいで空きが無くなっている。或いは経験を重ねて自分のルールでスムースに動かしていて、条件が変わった時に分からなくなる。まあいずれにせよ変化に弱くなっていたということが軽くショックではある。


晩夏の花は秋の気配がしてくる。白い高砂百合が芙蓉の木の下に咲いて金水引の黄色とフサフサの狗尾草が揺れる。酔芙蓉はいつもより遅咲きだ。今年いつもより雨が多くて湿度がものすごくてこれは茂った草を減らすべきだろうなと早速涼しい朝に取りかかる。



アケビの蔓で摘んだ花や野菜をいれるための籠に作った。先に作り方を読んだけれど初めて作るものは勝手が分からないから結局、手を動かしながら作り方を確認して調べて理解してゆく。アケビはどこに生えていたどの部位かなど細かい所まで材料の植物について理解して、技術も勿論習得して美しい籠細工は出来上がるのだそうだ。中学生の頃キットを買って作った籠が作るのも出来たものもつまらなくてそれっきり籠は編んでいなかったが、自分で摘んだ蔓で編むと上等の材料でもなくて下手っぴだけども楽しいし、できた籠も味わいがあっておもしろい。春に採った蔓を捨ててしまったのをずっと後悔している。後悔先に立たず。やってしまったな。

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