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痙攣日記

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自殺のすゝめ

 〜まずはじめに断っておきますが、過激なタイトルとは裏腹に本稿はまったくもって自死を教唆したりする意図はありません。むしろその真逆で、私自身の体験をもとに、自殺未遂や自殺願望がいかに一時的な逃避手段であり、根本的な解決に至らないバカバカしいものであるかということを説いております。こうした文章を通してひとりでも多くの方に絶望を捨てていただくのが目的であります(希望は各々勝手に見つけてください)。です

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私と警察のはなし

 私はふだんニュージーランドを生活の拠点としているが、一時帰国するたびに必ずといっていいほど地元で警察官の職務質問を受ける。

 本人としてはまったくもって疚しいこともしておらず、むしろ模範的な小市民ではある。しかし思い当たる節といったら、腰まで伸びた髪とやたら痩せているという風体だろうか。

 必ずと言っていいほど目をつけられるので、商店街を巡回中のパトロールカーや自転車に乗った警邏が目に入ると

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フジロックにムカついた話

 個人的な愚痴になります。

 毎年集まって内輪でお祭り騒ぎするのは全然いいんだけど、今年だけは本当にモヤモヤした。もちろん一部の人達に対してである。

 4月に入るか入らないかぐらいから全国のライブハウスがどんどん自粛という名の休業に追い込まれ、各地で行われる予定であったフェスなども中止、なんなら五輪も中止になっているような状況で、なぜ最後まで望みを持てたのか。”フジロックだけは中止にならないで

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良いベジタリアン、悪いベジタリアン

"肉が好きなの、話題を変えてよ" -テキサス・チェーンソー冒頭より-

 至極まっとうである。人類は、文化を得てから長らく、動物を主たる蛋白源としてきた。

 何かというと、好きでやってんなら別にいいんだけど、それを他人に押し付けんじゃねえよって話。

 私は普段ニュージーランドのしがない日本食レストラン、もっと言えばラーメンをメインに出しているレストランのウェイターなわけだが、本稿のタイトルのよ

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バグダッド・カフェを見た

 結婚生活全然うまく行かない見知らぬおばちゃん二人が出会い、周囲の人々を巻き込みながらなんとなくいい感じになっていく映画。

 こう聞くと、ただの安っぽくて中身の無いドラマみたいな感じがしなくもないけど、その中身の無さをテーマ曲、映像美、劇中のその他いくつかのギミックで補っても余りあるまったりとした後味のある映画です。評価は色々分かれるらしいですが、私はこういう映画は非常に好きです。見ていて疲れな

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ヨダレ禅師〜ひとのヨダレを見て悟りを開いたはなし〜

 終電間際の東武東上線に揺られていた。この時間の上りに乗ると中学時代の塾の帰りを思い出す。だから、当時そうしていたようにボブ・ディランを聴いていた。

 中学の時の吹奏楽部の同窓会の後同期とカラオケに行って、駅で彼らと別れた直後から脇腹をつねってくる孤独感を覚え、様々なことが頭のなかを回り始めた。朝霞には中2まで住んでいて、中3の1年間も転校せずに東京の父の実家から電車であっちの中学に通い詰めただ

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