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映画や本、音楽・アートのことなど

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中野サンプラザの閉館と「爆風スランプ」

中野サンプラザの閉館と「爆風スランプ」

みけ子が20代前半の音楽プロモーター会社に勤めていた頃のこと。洋楽ロックが大好きで頭の中をハックされていたような日々を過ごした後で、そこに転職したのだったが。今考えると「好き」と「仕事」をごっちゃにして考えたらダメだったのかもしれない、と思ったりもする。

でも、中学の頃からどっぷり好きだった洋楽ロック熱は、その会社に入った頃にはだいぶ落ち着いて来ていた。もう十分聴いたしちょっとは距離をおいた立場

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骨董や古いものと美術作品のこと

骨董や古いものと美術作品のこと

20代から(もしかしたら10代の頃からかも?)ちょっと変わった古いものに興味があった。旅先で骨董市を覗いたりするのが楽しくて仕方がなかった。古い時代に作られて、その品物がどんな場所でどんな人に使われ、こうして自分の目の前にあるのか。そんなことに何だかとても興味をひかれた。モノが自分を招いているような気がした。作られた当時のこと、生産されるようになった経緯やその品物の特徴など。本で読めばいくらでも知

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楽しみながらやる。楽しいから続く。そんな風に取り組めばいつかはめどが立つ/若い頃から好きだった夢二のこと

楽しみながらやる。楽しいから続く。そんな風に取り組めばいつかはめどが立つ/若い頃から好きだった夢二のこと

みけ子のネットショップ。売れてるかと言うと「全然そんなことはない」(笑)ゼロではないけど気休め程度の売れ行き💦 商売になっているかというと、現在のところ全く商売にはなってないね ┐(´д`)┌

でも、前から自分の好きなモノ(骨董とかアンティーク・古道具)を自分で選んで販売してみたいと思っていたし、その思いがネットショップという形でも実現してうれしい限りなのだよ。売れたらもっとうれしいね(笑)

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「健康で長生き」信仰は日本人の根深い病い(笑)

「健康で長生き」信仰は日本人の根深い病い(笑)

*みけ子がかなり好き勝手なことを放言している内容です。そしてまとまりのない内容で言葉足らずです。違和感のある方はここで読むのをやめて下さいね。あとでこれはリライトの必要があると思ってます。

昨年末に買って、途中で読むのをやめていた本を改めて読み出した。

「寿命が尽きる2年前」久坂部羊

老齢に達する人であれば一度は読んだ方が良い本です。みけ子は題名に惹かれて買った本だったけど、途中で忙しくて読

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人はいつまで経っても未完だ/坂本龍一氏が亡くなった(T . T)

人はいつまで経っても未完だ/坂本龍一氏が亡くなった(T . T)

坂本龍一氏がお亡くなりになった( ; ; )説明するまでもない、世界的な音楽家である。みけ子の世代の人には「YMOの教授」でお馴染みの方だ。YMOは世界の音楽の流れを劇的に変えた音楽グループである。

みけ子は中学生の頃に洋楽ロックにハマり、ロックと言うまだ若い新ジャンルの音楽に頭と耳を完全にヤラれた気分だった。

その中でも革命的に新しいテクノポップの旗手であったYMO。デビュー当時から日本発

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シェアハウスのリビングに飾ってある1枚の絵

シェアハウスのリビングに飾ってある1枚の絵

この絵、見つけて購入したのは確か20代の半ば頃です。随分長い間、みけ子と共にいました。引越しの度に丁寧に梱包し新居に運びました。部屋に飾っていた時もあったし、どこにも飾る場所が無くて仕舞いっぱなしだった時もありました。

この絵は書画を扱う京都の骨董店の店頭で見つけた額装画です。

着物を纏って藤の花の枝を持ち、踊る若い女性を描いた絵。藤娘なのでしょう。紙本の日本画で、簡略化された線ながら、女性の

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「懐かしい」で読書をすると後悔する(場合がある)/昔、読んだ本を取り寄せてみたが……❗️

「懐かしい」で読書をすると後悔する(場合がある)/昔、読んだ本を取り寄せてみたが……❗️

少し前に、20代の前半に読んでかなり大きく感銘と影響を受けた本について書いた。その本、どうしても読み返したくなりAmazonで探して取り寄せた。

読み返してみたんだが……ダメだコリャ
○| ̄|_

ちょっと考えてあり得ない人物設定。登場人物がカッコ良すぎる。セリフ回しがクサイ。これじゃほぼ全く共感を持てない。

途中まで読んだが、もう投げ捨てたくなっている。このまま読み進めるべきか、もう読むのや

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文学が現代に存在する意味/小説が時代によって批評・淘汰される事に思う

文学が現代に存在する意味/小説が時代によって批評・淘汰される事に思う

昨日書いたnoteの記事。若い頃読んでやたらと感銘を受けた小説を読み返してみたら、全然感動しないどころか、どうにもチグハグ感ばかりが目立っちゃって途中で投げ出したくなったって話💦

その事について書いたら、何人かの方にコメントをいただいた。皆さん同じような経験をお持ちらしい。

曰く「若い頃読んで好きだった小説を読み返してみたら、あれっ?って言う感じだった」とか「若い頃大好きだった作家さんの小説

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松任谷由実に思う/大流行りだったあの頃は全く好きじゃなかったし聴いてなかったけど

松任谷由実に思う/大流行りだったあの頃は全く好きじゃなかったし聴いてなかったけど

超一流のエンターティメント、観客を楽しませようというプロ意識。観るものを圧倒するパフォーマンス。素晴らしい。非の打ち所がない。正に完璧❣️感動‼️当時の舞台芸術の粋を集めた正に頂点。

ユーミンのステージも今はYouTubeで沢山見られる。まだ昭和後期か平成の初めの頃のものしか見ていないが、圧巻のステージとしか言いようがない。音楽ステージの知恵と上質のセンスを全て注ぎ込んだ、賛美の言葉しか出ないコ

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「瓶の中のメッセージ」山川健一/深夜のコンビニで出会った本。仕事やめてどっかに放浪したくなってしまった

「瓶の中のメッセージ」山川健一/深夜のコンビニで出会った本。仕事やめてどっかに放浪したくなってしまった

The POLICE Message in a bottle

その頃流行っていた洋楽ロックのヒット曲にインスパイアされた小説集、って感じの本だった。山川健一って小説家をその時初めて知った。深夜にフラフラ入ったコンビニの雑誌コーナーに置いてあった文庫本。出会いからして今思い出すと青春ドラマだなぁ、と思う。

ポリスは好きだった。話題になった「白いレガッタ」はアルバムを買ったよ。確か輸入盤だったと思

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ごはんができたよ・矢野顕子/田舎娘による最新テクノ風味の懐かしい日本の調べ

ごはんができたよ・矢野顕子/田舎娘による最新テクノ風味の懐かしい日本の調べ

こんな素敵な先輩女性に「田舎娘」って何だよ‼️失礼にも程があるよ。いきなりタイトルから随分と乱暴な言いようだなぁ、と我ながら思う。でもこれ、みけ子の最大の褒め言葉ですからね💖 矢野顕子のこのアルバム、どの曲をとっても温かさと懐かしさ、そしてこれまで誰も日本のミュージシャンとして表現して来なかった秀逸な楽曲づくめなのだ。そして若くてみずみずしい感性。感動的です。

急に思い出して聞きたくなり、矢野

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「イニシェリン島の精霊」朝ごはんも食べず、化粧もせずに8時15分開始の映画に行った💦(ネタバレほぼナシ)

「イニシェリン島の精霊」朝ごはんも食べず、化粧もせずに8時15分開始の映画に行った💦(ネタバレほぼナシ)

映画館に行ったのって、いつ以来かな?前に映画観たのってデビッドバーンの「アメリカンユートピア」のスパイク リー編集の特別編以来かも知れない。

この映画、まず地味だし内容も理解しにくいし全体的に暗くて陰残な場面もあって、絶対受けそうも無いのに、なんでTOHOシネマズでなんかやったんだろうね?仙台ならチネラヴィータ辺りが適当だったと思うよ。上映1週間で打ち切りにならなかったのが不思議だわ。

そんな

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昨年末から待っていた つげ義春の評論本が発売になった

昨年末から待っていた つげ義春の評論本が発売になった

古い建物とか古道具、骨董とか廃墟、ひなびた温泉♨️とかが大好きだ。

ひとくくりにして言えば「今の時流からは外れてしまったモノ、忘れ去られる運命にあるモノ」と言い換えられるかも知れない。良く言えば滅びの美学、ですかね?←それはカッコつけすぎだ〜❗️

ひなびた温泉の魅力を発信し続けている、岩本薫氏の新刊本が発売になった。その名も「つげ義春が夢見た、ひなびた温泉の甘美な世界」つげ義春ですよ、その上ひ

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「火のくつと風のサンダル」55〜6年前に読んだ児童文学の傑作のひとつ

「火のくつと風のサンダル」55〜6年前に読んだ児童文学の傑作のひとつ

小学校の低学年の頃に出会った本で、学研の児童文学全集の中の1冊だったかと思う。この本のことをふと思い出した。

何度も読んだとは思うのだが、割合細かいエピソードまで覚えているのが意外な感じがする。20冊近く家にあったこの全集の中ではそんなにお気に入りの話でもなかったと思うから。

小学低学年のチムは、太っている上に背も低い。(話の中では『デブでチビのチム』となっている。現在はこのまま表記するのがは

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