僕は古道具屋 築50年オーバーの 中古の平屋に住んでいる 住宅ローンは随分前に払い終わった 車はだいたい20万くらいの 中古の軽商用車 こんな呑気な仕事で生きていけるのは 生活コストが低いから そして 生活コストを下げられたのは 他人の生活を気にしなくなったから
僕は古道具屋 お客さんから 古いものが好きなんですね? とはよく言われるけど この仕事も 趣味の延長でやってる人が 多いからだろうね 僕の場合は 生活のためにやっているから 商材として好きなだけ 本当に好きなら 仕事にならないよ 手放すの つらくなるもん
古物 運搬 プロジェクトは 第29回目をもって完全終了致しました......お疲れ様でした.....
僕は古道具屋 いらない人からモノを買って 欲しい人に売るだけの仕事だ 右から左へ 左から右へ この仕事の価値なんて知らないし 自分で決めるのも気持ち悪い 僕は買って 売るだけ それをなるべく 楽しくやりたい
僕は古道具屋 古いものが好きな人には やさしい人が多い 傷があったり 汚れていたり ちょっとくらい壊れていても それを個性として捉えて 自然に受け入れられる人 完璧を求めない 許せる人 それは 人に対しても 同じなんだろう
僕は古道具屋 何も生み出さない ただ あの人からあの人へ モノの所有者を変える その名義変更手続きは 両手で軽く触れるだけ そんな儚い仕事だけど 家族全員一日三食 有り難いことだ
僕は古道具屋 だけど少ないモノで スッキリ暮らしたい とにかく 身の回りにモノが増えると 息苦しくてたまらない僕には この仕事が 絶望的に向いていない もちろん モノを増やさないでいると 今度は 生活が苦しくなる 齢47 もう引き返せないだろうか