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もしも女装に『ミラーニューロン』を加えたら?

この度は、数ある中からご覧頂き、誠にありがとうございます。


【まえがき】
この記事の内容

『もしも〇〇にこの自己啓発を加えたら』どうなるのか?

※あくまでも『自己啓発ソムリエ 言葉で動く』個人の意見です。
想像を膨らませてお楽しみください。


【女装のご紹介】

男性が女性になりきる女装。

今回は、この自己啓発を加えてみましょう。


【加える自己啓発はこちら】

【相手は自分を映す鏡である】

ミラーニューロンとは、イタリアのジャコモ・リツォラッティらのグループが19
90年代にサルの実験によって発見したものです。

ミラーニューロンは、自分が運動を行ったときに活発化する脳内の神経細胞ですが、ほかの人の運動を見たときにも活発化する、という特徴があります。

たとえば自分の手で何かをつかんだときだけでなく、ほかの人がモノをつかむのを見たときにも活発化する。他人の動きを、鏡に映る自分の動きのように感じて活発化するためミラーニユーロンと呼ばれています。

ミラーニューロンがとくに注目されているのは、この細胞が他人の行動意図や目的を理解して反応するところ。

たとえばサルに、人がりんごをつかんだところを見せると、人がそのりんごを器に入れたときよりも、りんごを口に運んだときのほうが、サルのミラーニューロンは強い反応を示すのです。

つまり、ミラーニューロンは他人がその行動をとる背景まで読んでいるのです。何のために、どんな意図をもってその行動をしているかまで読み、その目的や意図によって反応の仕方が変わってきます。

たとえば家族や友人などがイライラしているときの振る舞いを見ると、イライラしていることを事前に知っていなくても「何だかイライラしていそうだな」とわかる場合がありますね。振る舞いによっては「何かよいことがあったのかも」と思うこともあるし、「何か企んでいそうだな」と感じることもあります。

このことは、他人の気持ちを理解する共感にもつながります。私たち人間が他人の喜びや悲しみを理解し、共感できるのは、このミラーニューロンが人間の脳にもあって、大きくかかわっているのではないか、とされているのです。

引用: 新版 科学がつきとめた「運のいい人」/出版社: サンマーク出版/著者: 中野信子

【恐らくこうなる】

江ノ島の展望台で最愛の佳代子にフラれてから3ヶ月。

ボクの気持ちは奮い立たず、部屋中はゴミだらけ。荒んだ毎日を送っていた。

暑さが落ち着きを取り戻した頃、ウェルシアへ出掛けた。

ふと、メンズ雑誌に掲載されていたUNOの男性用ファンデーションが目に入った。

この時から、ボクの頭は混乱していた。

「どうにでもなれ」と投げやりな感情で、商品に手を伸ばした。

早速、自宅の洗面台でメイクをした。

それが楽しかった。
キレイなっていく自分を見て、気分が上がっていった。

メイクが上手くなりたくて、女性雑誌も購入して、勉強を始めた。

メイクがなに不自由なく出来るようになった頃、ボクの中の何かが囁いて、女装をしてみた。

ボクの身長は160cmなので、スッキリ着こなせる水色のワンピースを選んだ。

顔は、目鼻をくっきりとさせるために、勉強したメイク術を活用して、セミロングの茶髪のカツラを被った。

細い足を強調したくて、脱毛してORiental TRafficのスニーカーを履いた。

部屋にある全身鏡で、自分の姿をまじまじと見た。

自分で言うのもなんだが、周りの女性達よりもキレイになった。

上機嫌のまま、歩いて5分の所にある公園まで出掛けた。

公園に到着して茶色のベンチに座った。

女性になった気持ちで、周りの人達をじっと見つめた。

今は男性ではなく女性なので、いつもと違う感情が湧き上がってきて、面白かった。

気分が高揚してから10分後、聞き慣れた声が公園の入り口から聞こえてきた。

佳代子だ。
僕は驚きのあまり、両目を見開いていた。

そして、佳代子とその友達が、ボクがいるベンチに並んで座ってきたのだ。

佳代子の肩と肩が触れ合う。

心臓が早く脈打つ。一瞬佳代子と目が合う。視線が外れた。どうやらボクってのはバレていない。

佳代子とその友達は、最近流行りのドラマの話をしてお互いに笑い合った後、こんな話を始めた。

「佳代子。元カレのこと、どう思ってるの?」

すると、佳代子は少し俯いて考え、こう言った。

「うん。離れて分かったの。私にはもったいないくらいに優しい人だったって。出来るなら、過去に戻りたい」

自分の素直な気持ちを言葉にしたら、溜まっていた感情が堰を切ったように溢れたんだろう。

耐え切れなくなった佳代子は膝を見つめながら嗚咽を漏らし、泣き出した。

それを聞いたボクは、耐えきれなくなり公園を後にした。

慣れないワンピース姿で自宅に戻ったボクは、カツラを投げ捨て、床に膝をつけて泣き崩れた。

どれくらい経っただろう。
覚えていない。
とりあえず、夜が明けたのだけは分かる。

洗面台で顔を洗って、今治タオルで涙の跡を拭いた。

もう一度、鏡でノーメイクのボクの顔を見た。

そして、リビングに行き、LINEで「久しぶり、元気?」と佳代子に送った。


🅿️他人は自分を映す鏡です。 

自分と相手は、常に感情と感情を確かめ合っていて、例え触れ合っていなくても繋がっているのです。

どんな美男子でも心までは変装出来ない。
ありのままに気持ちを感じて、それを伝えればいい。

もしも女装に『ミラーニューロン』を加えたら、恐らくこうなる。

参考文献
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