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就職で会社規模の違いに悩む方へ、大手・ベンチャー・スタートアップを経験して感じた働き方の違い


僕が経験した会社の規模と役割

僕は大手建設会社に新卒で入社し、建設業界からAIベンチャーに転職し、現在はIT系のスタートアップを立ち上げて1年が経ちます。

現業で半年前から始めた採用媒体を通じて、280名の方々から応募を頂いております。その中で面談を通じて、特に学生を中心に20,30代の方が大手企業・ベンチャー・スタートアップの会社規模による働き方の違いが分からないといった悩みを抱えておりました。

幸いにも僕は、大手企業(新卒) → ベンチャー(転職) → スタートアップ(創業) といった様々な形態の働き方を経験しています。その経験を活かして、今回は会社規模(大手企業・ベンチャー・スタートアップ)による働き方の違いを共有することで、皆さまの就職や転職の進路を意思決定するためのヒントになればと思います。


会社規模による働き方の違い

まず前提ですが、それぞれ良いところも悪いところもありますし、僕の性格や主観が含まれていたり、同じ会社規模でも実態は会社によって異なります。ですので、これから書く内容は、会社規模によってそういう傾向があるんだなぁくらいに思って頂ければと思います。


大手企業

僕が新卒で入社したのは、いわゆる大手企業。僕は最初に入った会社がこの会社でよかったと思っています。

大手企業は雇用できる新卒の人数も多くて同期の繋がりに恵まれます。また、1人の社員の教育にかけられるお金も大きいです。入社してからの研修や、都度行われる部門や役職ごとのOJT、会社の福利厚生や備品など、どれをとっても大手企業はすごく充実している印象です。

一方で、経験できる仕事の幅や量や質は制約がかけられます。基本的には所属した部署の中で上司の指導のもとで業務を遂行するところから始まるので、配属された役職以外の業務を経験する機会は限られます。また、顧客と直接的なやり取りをする経験を得るまでに年数を要し、社内の調整やプロセスが煩雑で本来業務の仕事量が限られます。

総合的に、大手企業はサポートが手厚いです。世間のことを何も知らない学生から、大手企業で社会人生活を歩めたのは、今考えると本当に良かったなと思います。ただ、大手企業の中ではビジネスでお金がどう回っているか実感が持てませんでした。そこで、より小さい組織でビジネスの経験を得るため、ベンチャーに転職することにしました。


ベンチャー

僕が新卒で入社した大手企業から転職した先がベンチャー(当時)でした。僕は転職した先がこの会社でよかったと思ってます。

ベンチャーは仕事の幅が広く、少数精鋭で高度なスキルと高い意識を持った方々と数多くの仕事を経験できます。開発PM(プロジェクトマネージャー)として採用されたましたが、担当するプロジェクトがなくて営業の方と一緒に提案活動から業務を行いました。基本的にはOJTで、入社して2週間後には一人で顧客のオフィスに滞在して業務ヒアリングをしながら担当部長さんと提案の方向性を協議しました。受託開発の提案でしたので提案期間も長く、営業支援として提案活動を件数がどんどん増えていきました。これまでの人生でまさか自分が営業をするとは思ってもみませんでしたが、やってみると意外とやりがいを感じられました。僕が感じたベンチャーの良さは、何度でもバッターボックスに立たせて頂き、失敗してもチャンスを恵んで下さることです。その過程で、環境が人を変えることも学び、量をこなすことが成長の糧になるということも実感しました。それ以外にも開発のエンジニアリングまで携わったり、事業開発に取り組み機会を頂けたり、幅広い経験を得られたことは本当に感謝しています。

一方で、社員の研修制度が十分に整っていなかったり、入社直後の社員に懇切丁寧に指導できる余力のあるメンターが限られていたりします。僕は自分で試行錯誤して自己成長するサバイバルな環境が適していましたが、導かれながら成長を遂げたいタイプの方には辛い環境かもしれません。

総合的に、ベンチャーは個人のスキルや経験が大きく発揮できて評価される環境いです。転職のきっかけであった、ビジネスの中でのお金の回り方を学べて、自分の頑張りが会社の収支にどれだけ貢献できているかを実感できました。サバイバルな環境で幅広い経験を積む中で、自分が担当するプロジェクト群の収支をコントロール出来ている感覚を身につけた時に、自身でビジネスを始められる自信が沸いたように思います。同時に、自分が成したいチャレンジが目の前にあったことで、スタートアップを創業することに至りました。


スタートアップ

新卒で入社した大手企業から転職した先のベンチャー(当時)を経て、スタートアップを創業しました。大手企業、ベンチャー、スタートアップと経験してみて、スタートアップはスピード感が早くて何でもやる(やらざるを得ない)中で、他では関わりが薄かったバックオフィスの業務まで経験をすることが出来ました。今でこそ、大手企業やベンチャーの時にバックオフィスで業務を支えて下さっていた方々に感謝しています。

スタートアップでは、とにかく意思決定とスピード感と効率性を重視しながら、毎日が文化祭前日みたいな日々を過ごしています(笑)

限られたリソース(ヒト・モノ・カネ)で最大限のアウトプットを出すために、さまざまなトライアンドエラーを繰り返しながら日々成長を目指しています。例えば、下記のようなことが一例ですが、時間をいかに効率よく使うかという命題との戦いです。

  • 開発案件の工数見積を収支計画と見積書/請求書に紐付け

  • 業務委託メンバーの勤怠管理で時給ベースの給与計算と請求書に紐付け

  • 大勢のインターンメンバー同士の交流を深める各種イベントの開催

  • 業務の優先順位を相手へ依頼することから先に実施

  • 業務委託やインターンのメンバーから発信される勉強会の開催

  • メンバー同士での相談を活発化してマネジメントの負荷を軽減

ただ、スタートアップでの仕事に限らず、どの職場でも向き不向きがあると思います。特に、スタートアップに関しては、成果をあげないと業績にダイレクトに響くというプレッシャーと向き合うため、精神面でのタフさが求められます。これが合っている人もいれば、ここにいたら病んでしまう人もいると思います。

大企業では当たり前の福利厚生も、スタートアップではリソースとの兼ね合いが生じます。一人の人が抱える責務も大きいです。色々な働き方があって、色々な業態を見て感じたことは、自分のライフスタイルや成長度合いに応じて適材適所な環境を選択できることが一番良いなということです。

ずっと同じ環境に居続けて、他の環境を知らないというのはリスクだと改めて感じました。大手企業、ベンチャー、スタートアップと色んな会社の形態がある中で、何となくでもそれぞれの違いを把握した上で自身のライフステージにあった選択が出来ると良いかと思います。それぞれの良い面も悪い面も、自身が得たい経験や実現したい生活環境に応じて見え方も異なると思います。


仕事の可能性を広げるヒント

noteでは引き続き、「仕事の可能性を広げよう」を目標に、僕が1人起業で得た経験や思考を書いていきます。現在の特に自分も含めて仕事の悩みを抱える20,30代の方へ、仕事のヒントが得られる「きっかけ」を生み出せるよう引き続き頑張ります。

最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さまからのお悩みをコメント欄に記載頂けると嬉しいです🙏

ともき⛰️


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