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【詩】

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心に浮かんだまま書き殴られたものたち。
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2022年12月の記事一覧

夢日記-体調不良編-

夢日記-体調不良編-

こんな夢を見た。

家の鍵を持って行ってしまった
朋輩が申し訳なさそうに家に来た
-気にしてねぇよ。
「でもさ、なんかお詫びさせてよ」
-んじゃ、グラコロ食いてぇ。
「いいよ!」

年の瀬だと言うのに
駅前のハンバーガー店には長蛇の列
とりあえず二人並んだ
意識が若干朦朧としていた

列に流れるまま進むと
単線の古い鉄道に乗ってしまった
「わりぃ、間違えちまった!」
-全くもう。

乗り慣れてはい

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「二度と会わない人」

「二度と会わない人」

旅先で出会った人々
また会う機会があるかもしれないが
殆どの人とは二度と会わないだろう

そんな人々に対して
憤怒を糧に殴打するもまた出会い
善愛を込め言葉を交わすも出会い
それが一期一会でしょ

旅先で出会った人々
また会いたいなって思う人も
もう面見せんなって思う奴も
縁が交わった事に変わり無し
いつか何処かで会うかもね。

旅先で出会う人々へ
旅先で関わった人へ
私への最上のおもてなしをあり

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「再会と惜別」

「再会と惜別」

西へと足を運んで
旧友と再び会えた
約五年振りだった
相変わらずだった

仕事について語り合い
下世話な話で盛り上げ
異性との付き合い方を
笑って酔って話してた

初めて足を運んだ店で
素敵な一期一会を貰い
共感する事の素敵さが
心に沁みた二日だった

出会いがあれば必ずや
別れの時がやって来る
何度も何度も味わった
それでも私は苦手だな

嗚呼友よ 素敵な時を ありがとう

「車窓」

「車窓」

完全個室の喫煙所
自分の番を待ちながら
ぼぅっとお外を眺めてる

やっと次がおいらの番
隧道を超高速で駆け抜ける
おいらの耳に何かが詰まる

ポケットからよれよれの煙草
残り一本の箱を潰してしまった
大丈夫、ちゃんと吸うから
煙草は暖を待っている

見えてきたのは住宅地
喫煙所が空いたよ
先端に熱塊が灯り
紫煙が部屋を染めていく

住宅地はいつの間にやら
山々と河川になっていた
陸を駆ける流星みた

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「頂上」

「頂上」

カーテンを開けろ
南向きの窓から微かに見える景色
こんな贅沢なもんを
見捨てるなんて無粋じゃ無粋

諦める弱さ
諦められない弱さ
いずれ同じ弱さなら
全て見せてやる

晴れの日は毎朝
こんな絶景を見られる
家賃がこの価格帯ならば
間違いなくNo.1だと信じている

身の程知らずの目標さ
無茶な目標さ
だけど決めたのさ
結果だと

起きた時は真っ暗で
ラジオ体操と筋トレを終えると
朝陽が徐々に昇るん

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「美麗」

「美麗」

霜の降りた早朝
朝陽とのコントラスト
何と美麗か

昨日の夕焼け
夜を迎える橙色
何と美麗か

仕事納めの下校指導
卒業生が会いに来た
一人は隣のクラスの子
一人は初めて担任した子
一年目の私には不明だらけ
苦労をかけてしまったね

卒業の瞬間
私は職場に行けなかったんだ
久々の再会に笑顔をくれた二人
「こんなに痩せちゃって」
なんて言葉をくれて泣きそうに
-大丈夫、健康的に痩せたから。
隣のクラ

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【入浴日記】道燈

【入浴日記】道燈

心に残るひとかけらの虚しさを
飲み干す為に酒場へ行った

そのひとかけらは
飲み仲間とMaster達に
呆気無く砕かれ
飲み干す事は容易かった

客が私一人になって
ぼちぼち家路を歩もうかと思った時
お洒落なお兄さんが来店した

その方と酒を交わし始めた時
もう一人、心優しいお兄さんが
南の島から帰ってきたと来店した

その二人とは話すのも初めてだったが
すぐに意気投合して話が咲いた

珍しく残業

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アイと美酒

アイと美酒

I'm sorry, I was born in a different time.

You and I have different generations and different values.

If we had been born in the same era, something might have been different.

But I have a choice,

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アイのうたを

アイのうたを

過去振り返り 想ふこと
一度続くと 長かった
続かぬ恋は 実らない
そんな恋愛をしてきた

現在の私が 愛するものたち
風呂場のあひる 白いあざらし
戸口のあひる つちのこざらし
可愛いものに 囲まれ過ごす
それだけでいい ほんとうですよ
これ以上まで 欲しがっちゃえば
それはさながら 欲張りさんだ
寝る前話す あざらしさんや
いっつも聞いてくれてありがと

未来の私 何が欲しいの?
理想郷には

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I'm Walker.

I'm Walker.

嗚呼
生き辛い世界だと思う
飢えている飢えている
得体の知れないモノに
怯えている怯えている

格好つけたって
綺麗事並べたって
苦しみから解き放たれる
結果になるのかい?
鼓動が疲れはしないかい?

最果ての地は
死の水面にある
水上の境界線
生の極地にある


他人なんてどーでもええやん
誓いを己に立てて忘れんなよ
都合良く道を歩いていけよな
手前が生きる世界なんだから
闘志を爆炎で燃やせよ

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「流星」

「流星」

私は双子座産まれ
星空をベランダで眺めるのは
十数年前の祖母の家以来かな
何時ぞや真冬に朋輩と星を観るため
自転車走らせ眺めた事もあったっけ

紙煙草を燻らせて
星空を眺めていた
月光の輝く隣に透き通った星空
二対の流星がオリオンの両脇を
交差する様に煌めく瞬間を見た

私のことをもっと知れますように。
私の心をより理解できますように。

二対の流星に願いを込めた。
もしもうひとつの流星が現れたな

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「アラ」

「アラ」

朝靄に包まれる田園
ぼやりぼんやり朝が来る
冷たい湿気を可視化して
ぼやりぼんやり朝が来た

朝霧の中車を走らせる
あら、そんな所に自転車乗りが
視界の悪い中ちりりんと
もう少し端に寄らないと
どるるんと撥ねられてしまうよ

仕事に励む日中
身体は時折違和感を訴える
時には荒々しく
時には微笑ましく
人間そんなもんよね
なんて思いながらのほほんと
仕事に取り組んでおりました

ふと思った「良いな」

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「廃墟」

「廃墟」

断崖に聳え立つ廃屋
かつて人々が繁栄を極め
時の流れに置いて逝かれて
老いて腐り落ちるのを只待っている

断崖に聳え立つ廃屋
小脇に抱える螺旋階段
その螺旋は幾つの命を救っただろう
その螺旋は幾つの命を奪っただろう
時が流れていく中で
役割を変えて尚原型を留めている

断崖に聳え立つ廃屋
中央の大きな玄関は
何人を幸せにしただろう
煌びやかな装飾が心を奪う
時が過ぎ去るその中で
光を失ったシャンデ

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