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【詩】

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心に浮かんだまま書き殴られたものたち。
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記事一覧

【詩】息吹

【詩】息吹

春を置き去りにした夏が
置いていかれた春に追いつかれた
そんな気がした数時間だった

ブリーチをかけた黒髪の逆再生
そんなことを思わせる散り行く桜
青々とした緑がまた季節を思わせて

わたしはまよえる旅人だ

こころはまるで宇宙の星屑

ちっぽけなわたしは
消えてしまわないように光をはなとう

夜風にひとつうたをのせて
賑やかに騒ぐかわずの様に

 慌ただしい毎日に筆を置きがちですが、
 何かを綴

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【詩】最後のさようなら

【詩】最後のさようなら

白い吐息が流れる空へと
「よろしくね」を放った

季節外れの楓の造花
ひらひら揺れていた

凍った雪が太陽を映して
「あぶないね」と話した

深海のくらげたちが
ふわふわ泳いでいた

あざらしたちに囲まれて
「さようなら」を伝えた

これで最後のさようなら
今度はずっとよろしくね

【詩】かたち

【詩】かたち

胸の中で靄靄していたそれを
声に出して形作ってしまった

目を背けていたそれは熱を帯び
激しく
燃えて
わたしをただただ狂わせていく

気づいてはならなかった
覚えてはいけなかったの

一度形を成したそれは
何度目の最期を迎えるのだろう

必ず崩壊する時は来るのだから
そっとしておけばよかったのに
今の今を大切にすればいいのに
訪れない未来に仄かに期待して
またそうやって悔やむのだろう

【詩】ダンスロード

【詩】ダンスロード

観客もいない
合の手もいない
今宵の家路は踊りませう

消灯したミラーボール
流星のシンセサイザー

踵を鳴らし
宙を舞う煙草の火種

フィルターだけ置き去りなんてしないよ
君がただ一人のお客様だからね

【 】沈黙

【 】沈黙

残酷に感じる永劫の夜にも無慈悲に朝はやってくる

開けた夜は真っ暗で
嘲笑う雲裏の朝焼け

北風に乗って心を抉る雨
厄介な沼の畔に汚れた水
このままぶっ壊れちまえ

沈め

沈め

【 】瞬き

【 】瞬き

何度重ねたか知らない瞼は
数回重ねるのみで真を知る

何億秒以上積み上げた時間は
僅か数秒で呆気なく瓦解する

【詩】微睡む恋

【詩】微睡む恋

理想のまま浮かぶが恋

たった一言の優しさが
私の心臓を手荒く掴む
爪が刺さって息苦しい

愛は現実を向けて沈む

ふわふわと海原を泳ぎ
くらくらと貴方に溺れ
だらだらと一日を終え

いつか覚めるから夢という。

【詩】墓なき

【詩】墓なき

湿った熱気が空から涙を落とす

夢を見た
素敵なあなたの夢
痺れる身体をそっと抱き起こして
優しい抱擁をくれた

俺にはまだ入る墓など要らぬ

ゆめを見るのはひとの特権

どんな空想も
理想の妄想も

この世界では全て思うがまま

遠のく意識に見えた光る薬指
何故かそこだけは現実的だね

このひととき、この一瞬が幸せだったからそれでいいや

【詩】雀蜂

【詩】雀蜂

眼前を抜ける一匹の大雀蜂

到着した列車にまたも大雀蜂

二度刺されれば命が刈られる

一瞬脳を過る不吉な知識

身体の麻痺を感じて座る

虫の報せ?

【詩】蒼い満月

【詩】蒼い満月

息苦しい夜に唄う

ブラックホールみたいに闇を吸う月
過換気症候群の肺胞が求めるその瞳
僕は忽ちきみの虜になってしまった

ブルー・ムーン?
君はちっとも青くない
黝いのは腕だけにしておきな

西洋の古人は月光に誑かされたと伝わる

嗚呼、美しきその輪郭よ!
息苦しい世界から連れ出しておくれ
アイスココアじゃまだ眠れないんだ

厭世、此処に極まれり。

誰が為に灯を照らす?
胸に十字を突き立てば

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【詩】苦.69.痛

【詩】苦.69.痛

Life is "Heavy Rock".
始まる終わりへのCount Down.

黄金の稲穂を南風が揺らす
渇いた心に雫を落とす
ぼろぼろに風化した僕のこころ

何千秒が届ける一瞬
滅茶苦茶な血流が届ける静寂
君のまなこは何処を見る?

Life is "lovely Clock".
愛しき呼吸が春風に刺さる

刻む最期への秒針
I feel "de#th".

何の為に生きてきたか
理由を見

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【 】頂き物

【 】頂き物

僕の苦しさは僕だけのもの
だけど
大切な人の痛みも僕のものにしてしまう

今日も肋骨の中にある臓器が苦しい

廻る視界
浸る死海

斬り捨て御免が上手く出来ない
ナイフが刺さるあなたの気持ち
僕の心で勝手に広がるイメージ

御法度を破ってはならない

頑丈だったあの頃が懐かしい
錆び付いた鉄筋は風化を辿る
嗚呼なんと情けないのだろう

凍った焔に飛び込みたい
沈む朝陽に身を委ねたい

脚が砕けよう

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【詩】迷子の青春

【詩】迷子の青春

泳ぎ方を忘れた水鳥を見つけた

バイクのヘッドライトはずっと前を照らしている

生きる世界から外れた迷子のトリ

往来を駆け抜ける重量車

雨の予感がする風が蒼い翼に吹いた

協力的なスーツの男と非協力的制服姿

びっこを引いて焼けたアスファルトをよちよちよち

二人で協力して保護した
切り傷と皮膚荒れを残し

川へと
さようなら
元気でな、もう迷うなよ。

雨の予感がする風が頬を撫でた
バイクの

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【詩】Gravity History.

【詩】Gravity History.

最後の一錠が身体に溶けた
出会ってかれこれ一年ほど
昨日の夜でさようならだね

想いの重さが心に枷と楔を縛り
どうしようもなくなる時がある

「優しいんだね」

その言葉にたまらなく救われている
情けないおまえでもいいんだよって
迷惑かけちゃっても仕方ないよって

今日も車輪のついた長い箱はレールを走る
沢山のひとを乗せて、数多の想いを抱えて

みんな画面ばかり見ているな
似たような重さの液晶端末

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