赤瓦とサキシマボタンヅル

善き羊飼いの教会 #1-7 月曜日

〈柊シュリ〉      *  庭にでると視界が一気にひらけたこともあってほっとした。  そこに第三者の姿はなく、人の気配すら感じられなかった。  スルガさんの見間違いではなかったのだろうか。勘違いでは? そう思いたいのだけれども、もっと安全な場所へ移動するまでは気を抜けない。 「駄…

善き羊飼いの教会 #1-6 月曜日

〈幽霊屋敷・勝手口〉      * * *  鈴鹿は周囲を見回し、柿本らのいた形跡がどこかに残っていないものか探してみた。  土の表面にタイヤで削られた跡が残っている。この跡は柿本たちの乗った車がつけたものだろうかと思いつつ、ふいに玄関のほうへ顔を向けたところで、不穏な単語が耳へ…

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廃屋

廃屋巡り 後編

猟師会長に連れられて巡った廃屋ツアー 巡って判った現状は これなら空き家バンクを作って若い世代を呼び込む事がギリギリ可能だという事。(老朽化の進み具合の事含め) そもそも何故空き家が有るのに入居者がいないのか。 少なくとも僕は借りたがってる一人なんですけど… その理由を僕は持ち主で…

廃屋巡り 前編

最近僕は田舎に行く理由が変化してきました。 集落の活性化を手伝うために あちらの事情や状況を毎週ヒアリングしています もう完全にのんびり楽しく暮す目的から大きく逸脱しているのですが これはこれで楽ではないけど楽しんでやってるから良し。 土曜日も猟師会長の家で喧々諤々と集落を活性化さ…

廃屋の南天

画像は、廃屋の軒先の鉢に取り残された南天の枝葉です。世話をする人がいなくなった厳しい状況を生き抜き、秋を迎えて、葉が赤さび色に変化しています。自然が作り上げた色柄に、南天の木のりりしさと、主人を慕う想いが伝わってきます。

パウル・クレーの降臨

廃屋が撤去されたあとに、歳月による造形が顕れました。(岡山市番町) まるで、パウル・クレーの絵画の様です! 新藤真知・著:もっと知りたいパウル・クレー 生涯と作品. 東京美術, 2020, P28・29

妖艶な花

倉敷の廃屋の軒先に咲く花です。今年は、新型コロナウイルス禍と酷暑とで生き物に試練の日々が続きますが、この小さな花は状況が過酷で厳しいほどに、あでやかに燃えるように咲き誇ります。眺めていると、世界が陽炎のように揺らめいてリアルを失い、身体が異界へ吸い込まれるような引力を感じました。…

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廃香 【面影群像】