見出し画像

カサンドラ妻は泣いても、、、

他の記事より長文です。

元夫が自閉症スペクトラムの症状の一つではないか?と最初に感じ始めたのは、

「お姉ちゃんの人間性が変わっちゃってる。」


と悲しそうに言う母の言葉でした。※私は実家でお姉ちゃんと呼ばれています。

私は、元々活発に運動もしましたし、時には殴り合いの兄弟喧嘩もしたりと少々?お転婆なところもありますが、面倒見が良く、根っからの長女気質です。
本当は人見知りですが、仕事などで必要な時には、突然スーパーコミュニケーション能力を発揮し、例え私が心を開いていなくてもその場は誰とでも仲良くできますし、合わせることもできます。

例え、提案されたことが嫌なことでも、私が工夫することで成し遂げられるなら、苦労とは思いませんし、周りの説得をしたりもします。
私の意見が通らなくても問題ないです。
私一人だけの考えや経験より、他の人が一緒のほうが自分だけでは思いつかないような色々な経験ができて楽しいと思っているので、だいたい何でも相手に合わせます。
苦痛ではないです。
私にとってどうでもいいことは、本当にどうでもいいと思っているだけなのかもしれないですが、、、

加えて、私を攻撃してこなければ、(私がこいつ敵!!と判断しなければ)
わりとどんな事でも許せる感じで、人に対して大声をあげて怒鳴ったり、文句や嫌味を声に出して言ったり、そういう事もなかったので、一般的に私は、優しく大人しいイメージになるのだと思います。

そんな私が、元夫に対してだけは、すごく攻撃的になり、暴言を吐き、怒鳴り喚き、、、自分ではもう止められない状態になってしまったのです。
元夫の行動一つ一つが、全て私への攻撃だっ!!
と勝手に判断してしまうので、今になって考えると、お互い心休まらなかっただろうな、と思います。

結婚したての頃、元夫が仕事だと嘘をついて合コンに行っていたことが発覚したその日から、


じわじわと、、、
この人もしかして敵!?みたいに感じるようになり、

上記のエピソードのようなことも沢山あり、信頼や仲間意識すらなくなり、ついに殺意しかないという状態になってしまいました。

そんな毎日が続いたことにより、元夫に対しての愛情という部分が壊れてしまったのだと思います。

面倒見が良くて真面目な性格、、、
それが本当にいけなかった。
私が頑張ろう。
私が性格が悪い元夫をなんとかしなければ。
私が我慢すればいい。
私の伝え方が悪いから分かってもらえないんだ。
私が勉強しなきゃ。
私の努力不足だ。

そんな考え方が、さらに自分を苦しめました。

どうやら私はその時、
カサンドラという現象になってしまったようでした。

カサンドラとは、アスペルガーのパートナーをもつ人が、アスペルガーのパートナーとの情緒的な相互関係が築けないため、心身の不調になる現象です。

周りに相談しても、アスペルガーの人は、表面上は普通に見えるし、長時間一緒にいなければ、なんか変?ということも気が付かれないので、周りからも理解されず、良い旦那さんで良かったね〜などと言われる事が多く、余計に自分を責めてしまい、精神的に限界になってしまいます。
私は、自分がカサンドラであると気がつく前からだと、3年以上、カサンドラに悩まされました。

私が、自分がカサンドラの妻という現象になっているのだと気がついたのは、
母に、「元夫君、アスペルガーじゃない?」
と言われたり、友人達に元夫の事を相談した際も、旦那さんってもしかして発達障害じゃないかな?と言われ、私が日々感じている違和感ってもしかして?と思い、
アスペルガーという言葉をネットで調べたり、書籍を何冊も買って読んだりした際、カサンドラの妻と言う言葉が出てきたので、さらに調べたところ、その時の私の状態が全て当てはまり、自分は今、カサンドラの妻という現象になっているのだと確信したからです。

精神科に行っても、結局元凶になっている人を排除しない限り、何も解決にならないので、それでは意味がないと思ったので行きませんでした。
というか子ども達も小さくて、とても行けませんでした。

カサンドラ関係の本、アスペルガーの本、発達障害、愛着障害の本、、、

もちろん最初は半信半疑でしたので、その時買った本の中には、
【愛される妻になる】
とか
【夫婦関係改善】
みたいな、まだ私の中で元夫との夫婦を終わらせない為に頑張ろうとしているのが分かるような書籍もありました。

後にメルカリで上記の本を売るのですが、出品の為に写真を撮りながら、元夫との関係を良くする為、愛される為に無駄な努力をした自分を思い出し、
そんな自分が惨めで可哀想で、思い出しては、涙する状態でした。

また、本を買ってくださった方は、今現在悩まれているのだな、と思うと、どんな結果になってもその方の人生が、良い状況になればいいな、と思って発送しました。

私がカサンドラということは、、、
原因があります。

もちろん

元夫!!


元夫がアスペルガー(現在は、自閉症スペクトラムの症状の一つとなっています)
なのか確認をしなければ!!
と考えて、精神科を予約させました。

元夫は、「嫌だ!俺は障害じゃない!!〇〇が細かいだけだ!!気にし過ぎなんだよ!!」※〇〇には私の名前が入ります。
とかなりごねましたが、
私は、「そう!その通り!!あなたの言う通りよ!!俺は障害じゃない!違うってことの証明になるから、精神科を予約して診断してもらう為に行こう!!」
と言い、予約をさせました。

↑無理やり予約をさせたのには理由があり、元夫にはネットで、その頃のアスペルガー診断をしてもらいました。
結果は、90%以上アスペルガーに間違いないとの判定が出ていました。
その説明の中に、アスペルガーに間違いないから、今すぐ病院へと書かれているのを本人も一緒に確認していました。
そして、元東大法学部の元夫は、テスト慣れしているからでしょうか?ずる賢いからでしょうか?
自分にとって都合の悪い結果になりそうなものは、嘘を答えていました。
友達は多い方だとか。
人付き合いは得意だとか。
他人が怒っている理由がわかるとか。
好かれていると思うとか。
元夫が一人で診断すると60%と出ました。
友達いないし、人に嫌われてばかりだから、人付き合いは苦手な方だと思うし、私が怒っている理由いつもわからないやん、、、

感情や感受性の部分や人付き合いの部分を、嘘を付くなと答えを直させて一緒に診断した結果が、90%以上でした。

私は、藁をも掴む思いですぐにアスペルガーに対しての書籍で勉強をしました。
病気ではないので治らないこと、対面での会話は難しいことや、怒鳴っても伝わらないこと、感情がないので、(その時は一括りでアスペルガーでした。)感情的に言っても意味がないので、冷静に損得だけで話そうとか、やってほしいことは、紙に書いてタスク化してチェックシートで一つ一つ確認させることなど、できる限りのことを実践しました。

私は、本当に元夫がアスペルガーなのであれば、元夫にも自分の特性をきちんと理解し、学び、どうしたら私や子どもを傷つけずに集団生活が出来るようになるのかを理解し、工夫して欲しかったのです。
工夫は無理でも、せめて私や子どもが嫌がることはやらないようにして欲しかった。

↓特にこれが気持ち悪くて嫌でした。

↓これもキモかった、、、


でも、本人が全く認めていないので、何度頼んでも地域のアスペルガーの会的な所にも行きませんし、アスペルガーの書籍も何冊も買いましたが、漫画ですら読みませんし、全く努力をしようとしないので、精神科で医者(元夫は専門家の言うことなら聞くタイプ)に診断をしてもらえば、自分の特性について納得できるだろうと思い、精神科は本人でなければ予約が出来ないので、本人に予約させました。

そんなこんなで、精神科に行きました。

診断をする際に、近くにいる人の証言がいると言われましたので、まだ小さい長子と次子を連れて私も同行しました。
順番が来たので、診察室に入ろうとしましたが、待ち時間が長かったので、子ども達がすでにぐずり始めていて、なだめながら、てんてこ舞いで子どもを飽きさせないために持ってきていた玩具等を急いでしまい、荷物と子ども2人を抱っこして、、、
ん?あれ?元夫がいない!
えっ?、、、どこ?

、、、
元夫はすでに颯爽と診察室に入って座っていました。

先生は、年配の女性でした。

私が遅くなりました的な感じでわたわたと診察室に入ると、

先生は静かに元夫に質問をしました。
先生、「あなた、いつもこうなの?奥さんが困っているのに、荷物すら持たないの?」

私は、その質問に固まりました。

え!?私と同じ事を思う人がいたんだ!!
私が感じていること、間違いじゃないんだ!!やっぱり元夫は変なんだ!!

そしたら、自然と涙が出てきました。
私はもう、精神的に限界だったのだと思います。

先生は、私にも聞きました。
先生、「いつもこうなの?あなた、ちゃんと助けてって言ってる?」

え?
助けてって言っても助けてもらえないから、もう言うのさえ無駄過ぎて言ってません。
と思いましたが、泣いていたので、小さく頷くのが精一杯でした。

先生、「あなたもちゃんと言わないと!!」

え?
また私が悪い感じ?なんでやねんっ!!

私、「はい。」

そして、聞き取りが始まりました。
元夫は、私がアスペルガーじゃないかと疑っていて、診断をしてこいと言うから来たが、生活でなんら困っていることもなく、自分はアスペルガーではないので、診断だけして欲しい。

と言っていました。

先生、「奥さんも?同じ考え?診断したいの?」

私、「はい、私が感じている違和感や困りごと、それが何なのか知りたいので、診断をして欲しいです。」

先生、「あら、あなた東大なのね?」

元夫、「そうです!」

先生、「私の弟達も東大で、アスペルガーなの。東大の人ってアスペルガー多いのよね。」

上記は、先生個人の見解だと思います。
ただ元夫の気持を和ませる為の話術なのかもしれませんし、データーがあるのかもわかりません。

元夫は、東大の人に多いんだ!と安心したようで、診断にも何故か乗り気になっていました。

その日は聞き取りだけでした。
私が泣いていることは、元夫も見ているのでわかっていますし、先生にもなぜ奥さんを助けないのか?と言われているのに、その件については帰り道も完全スルーでした。

やっぱり元夫って普通じゃない、変、理解できない、感情がないみたい。
何も考えていないような、、、

いや合コンのこととアイドルと若いかわいい子、、、の事しか、、、考えていないような、、、?




その後、別日で何回か診断する為に聞き取りや、元夫が簡単な算数問題を解いている状態を観察したり、そのようにして、ついにその日が来ました。

診断の説明をするのは、男性の先生でした。
先に元夫一人で診断を聞き、その後私が呼ばれました。
診断の結果は、


限りなくアスペルガーに近いですが、アスペルガーであると診断結果を下すことができません。


でした。

ん!?アスペルガーに近い?
どういうこと?

私、「先生、そのアスペルガーに近いとはどういうことですか?」

先生、「まず、実母が亡くなっていて幼少期のデーターが取れない」
「今回の様々な項目の診断結果を見ると注意欠陥もある、集中力も大人としてはかなり低い数値なので、他の発達障害もあります。もっと調べると、また別の発達障害があると思います。今回わかったのは、注意欠陥と集中力が低すぎるという点です。」
「アスペルガーの診断結果は、会社や子供の頃から一緒に過ごしている身近な人達からの聞き取りが必要であるが、それが叶わないこと、また、聞き取りは奥さんのみなので、客観的なデーターが少なすぎること。何より本人が困っていないので、診断が必要ない為、アスペルガーであると診断を下すことができない」

、、、え!?

今なんと!?
なんと言いましたか!?
 

本人が困っていないから診断結果を出すことができない?

会社!?に知られるとこの先問題になるし、理解がない会社なら失職だろうから協力は望めないし、実母は亡くなっているのに幼少期!?本人が嫌がっているから、他の人に聞けるわけないのに、、、

え?

何より!!本人が困っていないことに私や周りが困っているのだが、、、?

普通、今まで一緒にお昼ご飯を食べていた人が急に食べてくれなくなると、あれ?何かあったのかな?何か気に触ることしてしまったかな?嫌われているのかな?って思うし、
会議を録音して、それを全部(【あ、】とか【えっとー】とか絶対にいらない部分まで)テープ起こしをし、その膨大なデーターを元に資料を作らなくても、会議中にきちんと話を聞いてメモをとっていれば、そのメモを元に資料は作れますし、
上司からも部下からも慕われず、新築の家でさえ誰も遊びに来ず、飲み会も合コン以外なく、、、相談できる友達もおらず、家庭でも上手くいかない、、、なんてことになると、あれ?もしかして嫌われてる?ってなるはずだし、
子どもが降りようとしているのにドアを締めて子どもの指を車のドアに挟んだり、幼児服の首のスナップボタンが付いているのに、テレビに夢中でみていなくて無理やり洋服を上に引っ張って首を絞め、痛いと泣いてる子どもに気が付かずそれでもやり続けたり、嫌だからやめてと何度も言っても合コンへは行くし、感受性もなく人のことを嫌な気持ちにさせるし、褒め言葉が失礼だし、字幕読めないし、、、映画も一緒に観れない!!

↓元夫と映画を観たくない理由


困ってるの!普通の人だったら、もうすでに困っているはずなの!!

気が付かないうちに嫌われていて、困っていて、何とかしないと自分も周りも辛いから、何とか適応するために策を練るのに、

それを本人が困ってないから診断結果を下さないって、、、?


絶望ですよ。
事前に元夫との面談があったので、そこで元夫が診断はいらないと答えたのでしょうし、テストは、こういう時はどうしますか?的な道徳の問題みたいなのが多くて、元夫は悪知恵が働くので、その手の問題は、本当のことを答えなかったのだと思います。

きっと私が産後でヒステリーだとか、妻が鬱なのではないか?とか、妻が普通より細かいんだとか、詐欺師のように悪知恵の働く人なので、上記の内容を言ったのかもしれませんし、人付き合いとか感受性等は、私の聞き取りのみになったので、会社の人からも元夫の実家の家族からもなく、単純に夫婦喧嘩かな?的な軽い感じで、判断されていると私は感じていました。

本当に、普段の元夫の生活の様子の動画を診断材料に見せたかった。
それで診断を下して欲しかったです。

でも、その頃の私にとっては、
この病院では、アスペルガーであると診断は出来なかったが、注意欠陥と集中力がないのと、限りなくアスペルガーに近い!という事は分かったので、それでも充分でした。
これ以上先生を困らせてもいけないので、引き下がりました。

元夫は、「ほら?違った!アスペルガーじゃなかった」と言いましたが、

私は、「いや、あなたは限りなくアスペルガーに近いと専門家に言われています。加えて注意欠陥と集中力の欠如という他の発達障害もありますので、どらかというと私が考えていた症状より増えていますよ!」
「普段の生活や会社の人へのアンケート等そういう判断に使うものが少なくて、テストのみだったから、どうせまた嘘ついて答えたんでしょ?前に私から見たあなたでテストをした時と、自分だけでした時と結果違ったじゃん?嘘ついたら正確に診断なんてできないよ!時間とって病院へ行った意味もないし、医者も迷惑よ」

元夫は、認めたくないようでしたが、少し自覚があったのか、それ以上は言いませんでした。

私は、少し晴れやかな気分で帰りました。

そして、その後、アスペルガーのパートナーがいる場合どうしたら良いのか?
的な本を何冊も買って読みました。

そしてまた絶望しました。

その書籍の中に、障害がある方を健常者が助けよう!的なことが書いてあったからです。

え?
私がこれ以上まだ頑張って、元夫が生きやすいように色んなことを整えなきゃいけないの?
後処理もして、、、え、、、私が、、、?

しかも私は元夫と一緒にいる限り、同じ感受性で子どもの成長を見たり、同じ風景や芸術で感動し合ったりといった情緒的な事は、一生叶わないんだ、、、

もう限界なのに、、、

歩けないとか目が見えないとか耳が聞こえないとか、分かりやすい状態なら、車椅子なのに脚を使って走れとは言いませんし、どうしたらなるべく困らずに一緒に生活ができるのか模索しながら頑張りますよ。
キリスト教でもないのに、病める時も、、、と誓い合った人ですしね。
でも、私は病める時も支え続けるけど、元夫は何もしないのは、、、

不公平!!ですよね。 

せめて心が通じ合っているなら、それらは苦痛ではないのかもしれないですが、その心の部分が全く通じ合わないので、

私って、


奴隷じゃん、、、

ずっと自分のこと家政婦って思っていたけど、身分落ちたわ、、、人権ないわ、、、
と元夫から見た自分の存在意義を完全に理解しました。

またこのアスペルガーというのがやっかいで、
人の気持ちが分からない、感受性とか感情とか、愛情とかそういう心の部分の発達障害もあるので、お互いわかりにくいし、わかってもらえないし、理解されないし、辛いし、、、

元夫にね、私が無償の愛で、元夫が死ぬまで、
根回しして、
レール敷いて、燃料入れて、
エンジンかけて、動かして、
行き先教えて、到着地も教えて、ピカピカに清掃して、
後始末してって、
何でもしてあげられるような、、、
私という人間の全てが搾取されても納得できるような、、、
元夫に何か他に、、、
他に何か、、、
そんな何か、、、
何か、、、

何もないわ。

と私が思った時、元夫との関係が全て終わった気がしました。

元夫は、その後もなんの努力もしませんでした。
私も、どうせ何言っても元夫には感情がないのだから私の気持ちは理解してもらえないし、注意欠陥と集中力もないから家族運営(家事育児)に参加してもらおうと考えていることがそもそも無駄なんだ!
私の事をわかってもらおうと思っていることがナンセンスなんだ!!
私が元夫の特性を理解し、察して動くしかないんだ!!
となり、色々と諦めました。

でもすっきりしました。

夫婦や家族として、ではないですが、生活が一応出来ているので、今はとりあえずそれでいい。

でも、

いつか私は自由になる!!

と考えていました。


↓離婚へ向けた別居後の話

↓別居後のストーカーのお話

↓シリーズものです。







この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?