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警察官の前で奪い合い!

ストーカー元夫と別居をして2週間経過した頃のエピソードです。

他のエピソードで順番に書いていますが、元旦に元夫と離婚を前提に別居をした際、私は荷物を何も持ち出せませんでした。

別居して2週間ほどした頃、荷物を出させてくれと言い、約束をして、荷物を運び出せる状態になりました。

しかし、結局ほとんどの荷物は出せませんでした。

なぜなら元夫が、荷物を梱包する為に私の妹が来たことが許せないとグチグチ言い続けるので、父が怒り、「早く梱包して早く出ていけるのに一体何が問題なんだ!良いことじゃないのか!?一人で何時間もかかるより、作業が早く終わるだろう!」と言いながら元夫に詰め寄った際、元夫がポケットに入れていたスマホで110番をしたために、警察が家に来てしまったからです。
義理の父を通報って、、、

警察官に事情を説明し、別居する為に家を出た身の私達が家に入るには、現在住んでいる元夫の許可が必要とのことなので、許可された人以外は外に出るように言われました。

説明を聞いた後、警察官は、元夫に荷物を出させてあげなさいと言っていました。
洋服も靴もなかったので、私は、ボロボロの洋服を着ていて、靴もお世辞にも綺麗とは言えないものを履いていたので、不憫に思ったのだと思います。

それで、警察官立ち会いの下で荷物を運び出せることになりました。

そこでもまだ私の妹はダメだと言ってくるので、私と父のみで、できる限りの荷物を出そうとしました。

しかし、これはダメだあれはダメだと元夫がごねるので、殆どの物が持ち出せず、子どもの当面の洋服や幼稚園のもの等だけを運び出しました。

私の洋服も少し、、、
いや、その時普段着だけですが、かなりの量のを運び出したのですが、立ち会ってくれている警察官が、
え!?まだあるんですか!?あとどのぐらいですか!?服!?みたいになっていたので、申し訳なくなり、お出かけ用の洋服や夏用の洋服、発表会用のドレスや着物は持ち出すことができませんでした。

食器も鍋も出せるだけ積もうとしましたが、ダメダメ言われて、必要最小限のフライパン程度しか持ち出せませんでした。

食べ物も、私は梅シロップやみそを手作りしていたのですが、大きいものもだめと言われ、調味料もダメと言われ、子どものおやつもダメと言われ、、、
お正月用に買った、、、


あ!!うなぎっ!!


うなぎが大好きな私は、うなぎ買ってたやつあるじゃん、せめてそれは持っていこう!!と思って冷凍庫を開けました。

うなぎはありましたが、
半分食べられていました。

「え!?うなぎ食べたの?勝手に!?」

「この半分は私のだから持って行くから!!」
と言ってうなぎに手を伸ばしたところ、元夫が、

「うなぎはダメだっ!!」


と叫びました。

私、「え?なんで?半分食べてるじゃん、残ってるの私の分だよ!」

元夫、「それしか俺がそのまま食べられるものないんだからやめろ!」

私、「ずるいよ!半分食べたんでしょ?何で自分だけたべるわけ?」

元夫、「これはダメだっ!!」

冷凍されている、お湯で温めて食べるタイプのうなぎなので、硬い一匹の長いものなのですが、それを私と元夫とで奪い合いをしているのです。

警察官の目の前です。

どれも私のものではありませんが、その時元夫と住んでいた家は、6LDKの大きな家で、全館空調で、持っている車はBMWで、、、

その中で夫婦で叫びながら、うなぎを奪い合っているという光景、、、

負けられない戦い!!

なんと滑稽な映像、、、

警察官は、その場で笑いはしないものの、絶対に面白かったに違いありません。

負けられない戦いだったので、その時はあまり何も考えずに奪い合いをしていましたが、
落ち着いてからよく考えると、、、

警察官の気持ちや、他に持ち出すものがあるのに、うなぎって、、、そんなにうなぎ?

私の妹は妹で、私の元夫の顔も見たくないし、自分の顔も見せたくないからと、月曜から夜ふかしの、沖縄の嫁二ーさんの黒い濃人のフェイスシールド付きのキャップをかぶって来ていて、フェイスシールドを下ろしながら作業していたのですが、警察が来たのでキャップを脱いで床に置きました。
それを警察官が忘れ物だと思い、「このキャップはどなたのですか?忘れていませんか?」と妹に渡す際に、黒い濃人のフェイスシールドが見えてしまい、警察官との間に気まず〜い時間が流れたそうです。

警察官、、、署に戻ってから、報告することがいっぱいだったことでしょう。

近所も騒然でした。

閑静な住宅地に突如警察が9人も来て、何事かと思ったことでしょう。

うなぎ!!うなぎが食べたかったのっ!!


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