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【感謝】配信で読ませていただいた作品

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記事一覧

父さんのオムライス〜父の日に寄せて〜

父さんのオムライス〜父の日に寄せて〜

「父さんのオムライスが食べたい」

帰省中に何か食べたいものがあるかと聞かれたら、自然と答えていた。

父が嬉しそうな顔をしていた。

私は父のオムライスが世界で一番美味いと思っている。
ファザコンだと思われたっていい。
本当に真剣にそう思っている。

うちの食事担当は平日と夜が母、休日の日中は父だった。
作ってくれるのは所謂、男の料理。
ラーメンやチャーハン、カツ丼…
ちょっと濃いめ(いやちょっ

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【詩】魔法の時間

【詩】魔法の時間

空が暗闇に染まる前
一日の終わりに色が集まる

不思議な魔法の時間

明日の色を決めようか
みんなで一緒に輝こうか

七色の明日を届けよう

空から聞こえる ひそひそ話

魔法の時間に出会えたら
今日も明日も いい日で決まり

~*~* Twitterの詩より

▽▽▽ 朗読 ▽▽▽

stand.fmの朗読会で、
ミクロマコさんに、朗読していただきました🌷

ぼくの詩は、57:20~ に朗読い

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【詩】ひとつ捨てるなら

【詩】ひとつ捨てるなら

今日 ひとつ捨てるなら
賢さを捨てようか

愚かであれ
尊いと思えるほど

今日 ひとつ捨てるなら
器用さを捨てようか

不器用であれ
人を笑顔にできるほど

今日 ひとつ捨てるなら
完璧さを捨てようか

不完全であれ
成長して化けるほど

欠けているから 楽しみがある
欠けているから 愛おしい

~*~* Twitterの詩・改

▽▽▽ 朗読 ▽▽▽

ミクロマコさんに、朗読していただきました

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朗読台本「春焦がれる花」

朗読台本「春焦がれる花」

【無料公開中!】 #ワンミニ19 にて、課題台本として採用していただいた作品です。
約1分で朗読できる作品なので、みなさま是非読んでください。

台本利用規約この台本をご利用の際は、必ず画像にある利用規約を確認してください。

注意事項朗読データ✓朗読時間 1分程度
✓ジャンル:詩 / ポエム

朗読台本「春焦がれる花」
白くて冷たい雪の下に生きる植物たち
春の暖かな日差しに恋焦がれながら
ひたす

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【フォト小説】たどりついたら猫の島

【フォト小説】たどりついたら猫の島

※この作品はフィクションです

 私が三十八歳のときに、夫は三十九歳で他界した。

 夫の遺品を整理している最中、免許証を見て、その本籍地が香川県の佐柳(さなぎ)という場所であることを思い出した。夫の父は佐柳島という瀬戸内海に浮かぶ小さな島の出身らしい。横浜生まれで横浜育ちの夫も、その父と同じく本籍地はだけは佐柳島になっているらしかった。

 一周忌が終わった後で、私はその佐柳島へ行くことにした。

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【詩小説】ゆらり たゆたう

【詩小説】ゆらり たゆたう

ゆらり ゆらゆら

どこまでも

川藻(かわも)となりて

アナタのもとへ

たゆたう

ひらり ひらひら

いつまでも

蝶になりて

アナタと共に

戯(たわむ)る

きらり きらきら

果てしなく

月になりて

皆を照らし

アナタを照らし

瞬(またた)く

ふわふわ ふわり

風に乗り

雲になりて

気の向くまま

気の済むまで

風に身を委(ゆだ)ねる

ふわふわ ふわり

ゆらり

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『経た時』

『経た時』

【作品形式】朗読・1人読み
【男性:女性:不問】0:0:1
【登場人物】読み手
【文字数】158字
【目安時間】約1分

一年
また一年
そして……再び一年を重ねた

経た時
それは私を
君やあなたと繋げ
私【たち】にした

一つの声が
二つに増え
三つで縒(よ)られ
最初とは異なる
より太い一つになる

多種多様な
言葉・想い・感情が
織り重なり
漲(みなぎ)っていく

新たな気持ちで
何度でも

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【掌編小説】春の栞

【掌編小説】春の栞

 小説のことを私は何の迷いもなく好きだと言える。
 自信や情熱などではなく、逃避や降参の思いだ。自分にはなにもない。個性や情熱やテーマがなにもない。『なにもない』すらなかった。
 遠い憧れであるものは実体を掴めない。だから私は小説を好きだと言える。
 そんな月並みの好きをもう一つ。
 クラスメイトの男の子。
 接点は、同じクラスであることだけ。どこに憧れたのかも言葉にできない。一挙一動を何故か気に

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【詩】ピンク色のポスト

【詩】ピンク色のポスト

アナタの『好き』を
お届けします

アナタの『寂しさ』
お届けします

アナタの『優しさ』
お届けします

いっぱい 気持ちを
いっぱい 想いを

いっぱい いっぱい
詰め込んだ

素敵な お手紙
大切な あの人や この人に

お届けします

ピンク色は
心の色
愛の色

あったかい心も
寒い心も

みんなみんな
穏やかに

みんなみんな
幸せになりますように

【大人童話】お日さん たんぽぽ

【大人童話】お日さん たんぽぽ

1匹のウサギが おりました

ウサギは ブルブル震えます

お日さん お日さん お願いよ

ボクを あたためて下さいな

寒くて寒くて たまらない

そしたら お日さん

待ってておくれ

いま そちらに行くよ

と言いました

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

足元から 声がした

お日さんの声がした

ほら 来たよ

キミを あたためる為に

足元に居たのは たんぽぽ

キラキラ輝く たんぽぽ

さあ

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ひとつ、星を捕まえた気がした【台本】

ひとつ、星を捕まえた気がした【台本】

この星空を切り取って君に見せたい

隣で同じ世界を共有したい

空に浮かぶ

あの淡く光る粒子達を掻き集めて

これが僕の想いなのだと見せる事が出来たら

君にこの想いは届くのだろうか

目に見える形に出来たら

僕がどんなに君の事を想っているか伝わるのに

一番輝く星に向けて手を伸ばす

包み込むように壊れないように

ゆっくりと握る

ひとつ、星を捕まえた気がした

【詩】決めるのは自分

【詩】決めるのは自分

申し訳ない気持ちでやることほど
申し訳ないことはない

楽しむなら 全力で楽しむ
喜ぶなら 心から歓喜する

できないときは

あきるほど 落ちこめばいい
全部投げ出して 休めばいい

あきたら 走り出せ

今、ここで
できることがある

自分で決めるんだ
自分のために 走るんだ

~*~* Twitterの詩より

▽▽▽ 朗読 ▽▽▽

stand.fmの朗読会で、
ミクロマコさんに、朗読して

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【詩】夢想花

【詩】夢想花

霞の空に花が舞う
舞っているのは桜でしょうか

それとも
貴方を愛した私でしょうか

落ちる場所さえ選べぬままに

冷たい風に花が揺れる
揺れているのは椿でしょうか

それとも
貴方を想う心でしょうか

揺れて焦がれて散りゆくままに

夢の中で咲けるのならば
ただ、貴方の隣で

~*~* Twitterの詩より

▽▽▽ 朗読 ▽▽▽

stand.fmの朗読会で、
ミクロマコさんに、朗読していた

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枯木に灯る花

【作品形式】朗読・1人読み
【男性:女性:不問】0:0:1
【登場人物】読み手
【文字数】753字
【目安時間】約5分

休日の午後
あなたと二人で
銀杏並木を歩いていた

この前一緒にここを歩いた時には
太陽の光に照らされた銀杏(いちょう)が
黄金色に輝いていたね

そこまで寒くもなく
風景を楽しみながら
ゆっくり歩くのにちょうどいい

嬉しそうに微笑みながら
自然を感じているあなた

あなたの

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