ハチママ

ぼちぼち短編小説や詩、詩小説、声劇台本など書いてます ワタシの作品は フリー台本です …

ハチママ

ぼちぼち短編小説や詩、詩小説、声劇台本など書いてます ワタシの作品は フリー台本です ⚠使用の際はハチママの作品だと公表し 作品のURLやリンクを貼り使用してください 可能ならば使用する旨をコメントいただけると嬉しいです ⚠自作発言を固く禁じます

マガジン

  • gure-zo-n&BitterAngel ヒーロー達の葛藤

    gure-zo-nとBitterAngel ヒーロー達の心の葛藤、叫びを書き連ねたハチママの原点とも言える短編小説2つを収録 ハチママらしいヒーロー小説

  • 童話風・絵本風

    ハチママ台本の中の お子さま向けのお話、大人童話を集めました

  • サシ劇台本 置き場

    ハチママ台本の中からサシ劇の台本だけ抜き出しマガジン化しました

最近の記事

【詩小説】魂たちが集う場所

魂たちが集う場所は この世と あの世の境目にある この場所は、魂たちが最後に見たいと願った景色が集まっている 海があり 緑がいっぱいの公園があり そして元気に遊ぶ子供たちがいる 魂たちは、喜んで飛び回りながら鐘を鳴らす ♪カラーン カラーン 遊びながら、しだいに 苦しみや憎しみを忘れて行く ♪カラーン カラーン 悲しみや喜びも忘れて行く 愛しさまでをも忘れて行く やがて魂たちは 真っ白で無垢(むく)な魂となった まるで生まれたばかりの赤ん坊のように… 「

    • 【詩小説】水だけの惑星

      「お母さん コレって 何の後?」 子が尋ねた 「かつて陸って呼ばれてたモノよ たぶん…」 母親は自信なさげに答えた ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 温暖化現象を止めることはできず 度重なる災害に 繰り返される紛争 止めることは出来なかった 神にも見放されたのか… 陸は消えた 人間も消えた 地球は 水で覆われ [水だけの惑星]と成り果てた ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 「何呼吸?」 子が尋ねる 「エラ呼吸に決まってるでしょw」 母親は笑いながら答えた 「だよねw」 ひと時の間

      • 【短編小説】ランタン灯せば

        三連休の2日目 ボクは物置きを片付けていた ふと、ホコリだらけのランタンに目が止まった このランタンは学生時代、付き合っていた彼女からのプレゼントだった 電池式で外でも室内でも使えるもので 2人でキャンプやBBQするのに持って行ったり誕生日やクリスマスには室内で使った 部屋に持って行きランタンのホコリを 拭きとり電池を入れた ぼんやりと明かりが灯(とも)る ランタンの明かりを見つめていると なぜだか彼女の [ふくれっ面] が浮かんでくるのだった ┈┈┈┈┈┈┈┈

        • 【短編小説】ルーズリーフの手紙

          机の引き出しがスムーズに開かない 何かが奥のほうで つっかえているようだ 針金ハンガーを使って たぐり寄せると私が書いた手紙だった ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 中学生の頃、手紙を書くことが流行った 手紙と言ってもルーズリーフや便箋に内容を書き 長方形やハート型に折り畳まれたモノを私達は、手紙と呼んでいたのだが… その手紙のオモテには 「〇〇さんまで回してください」と書かれている 授業中に、あちらこちらで手紙が発生し あちらこちら飛び交った 上手く回らず途中で床に落ちて

        【詩小説】魂たちが集う場所

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        • gure-zo-n&BitterAngel ヒーロー達の葛藤
          2本
        • 童話風・絵本風
          20本
        • サシ劇台本 置き場
          8本

        記事

          【詩小説】おまじないの言葉

          それぞれ見た目も 考えも声も違うから 伝えたいと思うし 知りたいし 繋がりたいと思うんだ 意見が食い違ったとしても 互いを認め合い 分かり合えて 最後に笑い合えたら 最高だなって思うんだ あくまでも理想なんだよね… こんな風にできないから 苦しいんだよね… かたいっぽうばかりが我慢したり かたいっぽうが我(が)を通したり お互いの気持ちが安定せず どちらも泣いている 最初は みんな お互いの違いを認め 分かり合いたいって 思っていたんだよ もっと知りたいと思い 気

          【詩小説】おまじないの言葉

          【絵本風,大人童話】カエル兄弟の「いっせーのーでっ!」

          「あっちの蓮(ハス)の葉っぱに飛び移れる?」 兄ちゃんカエルが言った 「うん!出来るさ」 と弟カエルは言い返した 「いっせーのーでっ!」 兄ちゃんカエルは蓮(ハス)の上で 「エッヘン!!どんなもんだい!! 」 ピョンピョン飛び跳ねている 弟カエルは 葉の下でパチパチパチ 拍手した 兄:「なんで お前が喜ぶのさ」 弟:「兄ちゃんなら飛び移れるって思ってたよっ♪ だって兄ちゃんは いっつもカッコいいもん✨」 兄:「お前も 一緒に飛ばなきゃダメだろ?!競争なんだからさ

          【絵本風,大人童話】カエル兄弟の「いっせーのーでっ!」

          【短編小説】「ありがとう、ごめんね」

          「ありがとう、ごめんね」 アナタからの最後の言葉は とても優しく冷たいものだった 「それだけなの?他に私に言いたいことないの?」 アナタは首を横にふるだけ… ほら、優しくて冷たい… 「じゃあさっ最後のワガママ言っていい?」 アナタは一瞬 驚いた顔をしたが頷く 「「ありがとう」ってお互い言って サヨナラしましょ 嫌いになって別れるんじゃないんだからさっ」 アナタの夢を応援したいから… …だから… 私だって苦しいだけだから… …だから… アナタの励みになったり重荷

          【短編小説】「ありがとう、ごめんね」

          【ホラー短編小説】クラヤミ様

          「その蔵に近づいては なんねーだ」 おばば様に幼い頃から言われて育った 私には お母様は居なかった 乳母と おばば様に育てられた 「なぜ私には お母様が居ないの? どこにいるの?」 と一度だけ尋ねたことがあった みるみる真っ青に染まる、おばば様の顔 そして小刻みに震える体 「いいか、お前の母は病気で亡くなったんだ!二度と口にするなっ!いいなっ!」 と私の肩をギュっと掴んで怖い表情で言う おばば様に幼いながらに もう二度と聞くまいと思ったのだった そんな おばば様も亡

          【ホラー短編小説】クラヤミ様

          【詩】未感性~ミカンセイ~

          まだ私の奥底に眠っている感性があるのだろうか このまま ずっと眠ったままかもしれないし 近い未来、目覚めて動き出すかもしれない まだ見ぬ まだ知らぬ 私の感性 どんな子でも私の感性なんだから… せっかく目覚めてくれたのだから… 笑顔で受け入れてあげたい 「おはよう!!私の感性」

          【詩】未感性~ミカンセイ~

          【短編小説】剥がれ落ちる鱗

          魔女からもらった小瓶を抱え 岬へと向かった 岬の周りは 激しく波打っているから 邪魔しに来る者はいない 私は 一気に小瓶の中の液体を飲み干した ドクドクと身体中(からだじゅう)の血が脈打ち始める 熱い ものすごく熱い はぁはぁと荒い呼吸をしながらも 私は嬉しかった これで[足]という物が手に入るんだ そう思ったからだ 半年前、海辺で見かけた男性 あの人に 人間として会いに行ける この薬は 副作用がないと魔女が言っていた 今までの薬は[足]を手に入れる代わりに

          【短編小説】剥がれ落ちる鱗

          【詩小説】ぼんやり月あかり

          ぼんやりと月を見ていると アナタのことを思い出した 月を黙って見ている姿が美しく そして悲しそうだった 「月に帰らないと…」 と言い出しそうな表情をしてた まるで [かぐや姫] みたいに 月に帰ってしまいそうな そんな雰囲気があった ぼんやり月あかり あの時のアナタは 何を思い 何を考えていたんだろう… ボクは 何にもわかってなかった わかろうとしてなかった だから離れて行ってしまったんだろうな…… ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 月あかりに ぼんやりとアナタの幸せを

          【詩小説】ぼんやり月あかり

          【詩】幸運はキミしだい

          幸運とは 誰の目から見ても幸運だとわかることかもしれない 自分にしかわからない 些細なモノなのかもしれない まずは 「これは幸運だ!!ラッキーだ!!」 と感じることができるような 自分になろう ちょっとしたことでも 喜び感謝しよう そしたら幸運も 向こうからやってきて 流されず、とどまってくれるかもしれないよ 要するにキミしだいってこと

          【詩】幸運はキミしだい

          【短編小説】半透明の琥珀糖 ~シーグラスII~

          琥珀糖(こはくとう)… 半透明のガラスの欠片のような姿をしている 琥珀糖を和菓子屋さんの店頭で見かけると初恋を思い出す そう…彼女のことを… 私の初恋の相手は 同性だった… 彼女は、当時 喘息(ぜんそく)が酷く 中学2年の夏休みの間だけ私の住んでいた田舎町の祖母の家に泊まっていたのだ 私は、学校やクラスに馴染めず悩んでいた いつもひとりで 海を眺めていた 海を見ていると癒されるのだ そんな時、彼女 晶(あきら)と出会って… 恋に落ちたのだ… 彼女と美しい海で 夏

          【短編小説】半透明の琥珀糖 ~シーグラスII~

          【短編小説】夜中の死闘

          耳もとを こざかしく飛び回り 自己主張するかのように あの耳ざわりな音を鳴らす 「うるせぇなぁー」 目を閉じたまま 手で追い払う 「よしっ!! 静かになった」 俺は 再び眠りにつこうとした その瞬間 右足の小指に 猛烈な痒みが襲った 「ぬあっ痒っ!」 ガバッと飛び起き無我夢中で掻(か)きむしる 「くそっ 殺られた…」 電気をつけ確認すると右足の小指が、 ぷっくらと赤く膨(ふく)らんでいる これから奴らが活発に活動する時期になる たびたび、この夜中の死闘が繰り広げら

          【短編小説】夜中の死闘

          【短編小説】18時クソ暑い俺の部屋

          「どうなってんだー?!18時だぜ 地球 暑すぎだぞっ!!」 夕方になっても クソ暑いっ こんな時にかぎってエアコン壊れるし…バイトでミスるし… 「マジでついてねーっ…」 俺は アパートの自室の窓を全開にして ボヤいた …チリーン… どこからか風鈴の音(ね)が聞こえた しばらく 耳をすまして聞いていた 風を感じる カレーの匂いがする 親子の笑い声が聞こえる 風鈴の音(ね)と共に人々の息づかい が聞こえた気がして、あったかい気持ちになれた 外気温は熱いまま

          【短編小説】18時クソ暑い俺の部屋

          【詩】するっとのばした腕

          するするっと 腕をのばした 貴方に近づきたくて 貴方に触れてみたくて 貴方は私に気づき 手を伸ばし 触れてくれた 貴方の気持ちが どんどん 流れ込んでくる そっか うんうん 大丈夫 貴方なら きっと… 「愛されるよ」 小さな紫がかったピンク色の花が咲いた 私の精一杯の貴方へのエール

          【詩】するっとのばした腕