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    • 毎日月の地図を更新するNASAの秘密任務!?

      はじめに NASAが毎日月の地図を更新しているって知ってました?え、なんでかって?実は月には毎日新しいクレーターができているからなんです!驚きますよね?でも、これにはちゃんとした理由があるんです。それでは、この面白い事実とNASAの秘密任務についてお話ししましょう。 月のダイナミックな日常 「月っていつも同じ顔してるでしょ?」って思うかもしれませんが、実は月の表面はとっても忙しいんです。小惑星や彗星のチビっ子たちが月にぶつかり、新しいクレーターをぽこぽこ作り出しています

      • サボテンの驚異的な知能:IQ3の植物たちの秘密

        サボテンと言えば、乾燥地帯に静かに立ち尽くす無口な植物。しかし、最新の研究によると、この無口な植物たちには驚くべき秘密が隠されているというのです。なんと、サボテンにはIQが3あるというのです!信じがたいこの話、一体どのような根拠があるのでしょうか? サボテンの知能の発見 この驚くべき発見は、ある好奇心旺盛な植物学者、ドクター・グリーンスプラウトによってなされました。彼は長年、植物の行動を研究しており、ある日サボテンの不思議な動きを観察しました。ドクター・グリーンスプラウト

        • 【掌編小説】ネガティブアイス

           玄関の扉は死ぬほど重たかった。  資料の溢れた鞄を下ろすと今度は腰が重たかった。疲労の熱が足に溜まって動きを妨げる。キッチンまでが遠くて、泥の中を歩くように惨めだ、それでも何とか歩いていく。私の気持ちとは裏腹に、身体は考えないことを覚えていた。奴隷のようだ。  冷蔵庫に頭突きを食らわしながら、製氷室を引き出した。欠片と結晶が雑然と埋もれる中から一つを取り出して口に頬張る。  冷たい。  噛んで砕く。  冷え過ぎて痛い。  吐き出すのも億劫なので、冷たさが馴染むまで待とうと決

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          『殺人出産』を読んで――人類は蝉を食べなければならない

          この度、村田沙耶香さんの『殺人出産』という作品を読みました。 こんな言葉あるかわかりませんが、和製ディストピアというジャンルがあれば、まさに村田沙耶香さんの名前が上がるのではないかと思います。共感を得られるといいな。 そして、この小説を読んで思ったことですが、人類はこれから須らく蝉を食していかなければならないということです。 好きなところ 静かな日常のトーンでSFの物語が流れる様子はショートショート作品では割と読みますが、村田沙耶香さんの作品は背景もしっかりとしている

          『殺人出産』を読んで――人類は蝉を食べなければならない

          【声劇シナリオ】恋をしていた。

          内容 登場人物 スタート珠緒 いつか大人になれたら    そのときは綺麗に    さよならをしよう。 ◯拓実宅  ――拓実、リビングで寛ぐ珠緒に話しかける。 拓実 「珠緒、兄ちゃんはこの度結婚することになった」 珠緒 「…………え。結婚?」 拓実 「なんだ? 結婚を知らないみたいな反応して」 珠緒 「いや、知ってるし」 拓実 「じゃあ何だよ」 珠緒 「いや、なんか実感湧かなくて。お兄ちゃんが結婚なんて」 拓実 「なんだよ。お前まで遊びで付き合ってたとか責める気か?」 珠

          【声劇シナリオ】恋をしていた。

          【掌編小説】春の思い出

          「まいったなあ」 「なに、どうしたの?ベランダ眺めて」 「いや、仕事行きたくないなあって」 「五月病には早くない?」 「違うって。ほら、外」 「外? いい天気じゃない」 「だからだよ。風も強いしさ」 「ああ、花粉?」 「そうそれ」 「確かに飛んでそうだよねえ。花粉症酷いの?」 「去年も同じこと言われたよ」 「じゃあ、来年はなーんにも言わないことにする」 「うそうそ、ごめんて。ねえ、薬ないの?」 「去年眠くなるからいらないって言ってたじゃん」 「あー、まあ。……ってか、覚えてん

          【掌編小説】春の思い出

          【掌編小説】春の風

           私はとても弱い人の面倒を見ていました。  夏の日差しも、冬の空気も、彼の柔肌はそれを透過して負荷を蓄積してしまうのです。堰き止めておける負荷の量は多くはなく、そしてその堤防が決壊することは命の危機と同じことでした。  彼はとても弱く生まれたのでした。  気持ちの昂ぶりもいけません。彼は喜びも哀しみも笹舟を川に流すように見送ります。その切なさにはとうに慣れたようでした。  そんな彼も、もう終わりました。  最後の時、彼は教えてくれました。  春の季節が好きだったと。  ゆっく

          【掌編小説】春の風

          【掌編小説】春の栞

           小説のことを私は何の迷いもなく好きだと言える。  自信や情熱などではなく、逃避や降参の思いだ。自分にはなにもない。個性や情熱やテーマがなにもない。『なにもない』すらなかった。  遠い憧れであるものは実体を掴めない。だから私は小説を好きだと言える。  そんな月並みの好きをもう一つ。  クラスメイトの男の子。  接点は、同じクラスであることだけ。どこに憧れたのかも言葉にできない。一挙一動を何故か気にしてしまう。あやふやなままにときめいて過ごした三年間。  結局、三年間そのままだ

          【掌編小説】春の栞

          【声劇シナリオ】スナイパーズゲイズ

          内容 登場人物 スタート0:◯小高い丘・草陰 ーー草陰に隠れてブロートがスナイパーライフルを覗く。 ーー隣でヴァインが双眼鏡を覗き、向かいの山を見張っている。 ヴァイン:クマゲラの高く叫ぶ音が反響した。 ヴァイン:雪が反射し白く明るい。全てを白日の下にさらすような快晴。 ヴァイン:嫌な天気だ。 ヴァイン:一台のトラックが山道を通るのを見つけた。民間の姿だが情報によれば、敵軍将校が乗っているはずだった。双眼鏡で運転席を見る。軍服ではない。しかし、姿勢から緊張が見て取れた。

          【声劇シナリオ】スナイパーズゲイズ

          【声劇シナリオ】鬼手紙の季節

          内容 登場人物 スタート豆吉:空気が冴え渡り、星の煌めきが一層美しく感じられる頃、米根先生に置かれましては壮健でいらっしゃいますでしょうか。以前の手紙に依頼されました通りの物をこの手紙に添えております。しっかりとした装丁のものですから丈夫には違いないでしょうが、どうか大切にお使いください。長く使うことになるでしょうから。先生の新しい俳句を楽しみにしております。 豆吉 米根:俳句とはなんだ? この本はなんだ? 詳しく手紙を寄越せ。さすれば俳句とやらも送ってやろう。 米

          【声劇シナリオ】鬼手紙の季節

          【声劇シナリオ】ロマンチックなプロポーズに憧れる野球好きの彼女とロマンチックなプロポーズに挑戦する星好きの堅物彼氏の話

          内容 登場人物 スタート彼氏:「世界で最も多いものの一つに名前があります」 彼女:「名前?」 彼氏:「そう、名前」 彼女:「名前って佐藤とか、田中とか、ヌートバーとか?」 彼氏:「なんです? ヌートバーって」 彼女:「君、野球見ないんだね。野球選手の名前だよ」 彼氏:「へえ、勉強になります」 彼女:「いえいえ」 彼氏:「まあ、そういう名前です。星とか、指輪とか、蟹座55番星eとか」 彼女:「なに? 蟹座?」 彼氏:「蟹座を構成する星一つがそういう名前なんです」 彼女:「あ

          【声劇シナリオ】ロマンチックなプロポーズに憧れる野球好きの彼女とロマンチックなプロポーズに挑戦する星好きの堅物彼氏の話

          【声劇シナリオ】死んだ飼い猫を庭の墓に埋めた飼い主と死んでも気ままな猫の落ち着く話

          内容 登場人物 スタートA:「中学の頃なんだけどさ。俺、雨の日に告白したんだ」 B:「どうしたの? 急に」 A:「俺、間が悪いんだよ。嫌なタイミングで……ああ……、こんな感じに降ってくる」 B:「あ、雨だ」 A:「まだ振らないかなって思ってたらいつも振り始めちゃうんだよな」 B:「最悪じゃん」 A:「最悪。その時もこんな匂いがしてた。知ってるか? ペトリコールっていうんだよ、この匂い」 B:「まあ、匂いは嫌いじゃないけど」 A:「なんか落ち着く匂いなんだよな」 B:「でも

          【声劇シナリオ】死んだ飼い猫を庭の墓に埋めた飼い主と死んでも気ままな猫の落ち着く話

          【声劇シナリオ】コミュ障で不登校になった生徒がAI先生の演技で人間らしく打ち解ける話

          内容 登場人物 スタート生徒︰「恥の多い人生を送ってきたとか言ってる小説の主人公が、自分は人間らしい演技をしているのが恥ずかしいとかなんとか言ってたと思うんです。でもその癖、酒飲んで遊んで借金作って、自堕落を絵に描いたような生活を送ってるんですよね。当然のような死に方をする癖に鼻に付く物言いをしているのがなんか腹が立つんです。自分の悩みは特別で高尚なものだ、みたいに言ってて」 先生︰「今まさにそういうやつみたいな痛いセリフを君は吐いてるワケだけどそれはいいの?」 生徒︰「

          【声劇シナリオ】コミュ障で不登校になった生徒がAI先生の演技で人間らしく打ち解ける話

          【声劇シナリオ】事故で父親を失った女の子が結婚して大人になるため、話せる魔法の人形の魔法が解けて消えてしまう別れ話

          内容 登場人物 スタート人形:「人形とこどもって似てると思いませんか?」 女:「似てる? まあ、似てなくもないかな」 人形:「似てるんですよ。どうしてだと思います?」 女:「どうしてって、こどもが遊ぶから友達になれるようにじゃない?」 人形:「違いますが、いい本質を見つけましたね。そうです。人形はこどもに似せて作られたのです」 女:「へえ」 人形:「そして、役割は身代わり。生贄です」 女:「生贄?」 人形:「ええ。生贄という文化に財産として価値の高いこどもを用いる話はよく

          【声劇シナリオ】事故で父親を失った女の子が結婚して大人になるため、話せる魔法の人形の魔法が解けて消えてしまう別れ話

          【声劇シナリオ】こどもと秋の坂道で

          内容 登場人物 スタートこども:「ねえねえ、おじさん。自転車の後ろに乗せってってよ」 オトナ:「だめだよ。警察に捕まっちゃうからね」 こども:「ここのチューザイさんなら乗せてくれるよ」 オトナ:「何やってんだあのおっさん……」 こども:「この坂道、自転車二人乗りすると、すっごいスピード出るんだよ」 オトナ:「そうじゃなくて、坂道をスピード出して下りると危ないでしょ? だからやっちゃいけないんだよ」 こども:「でも楽しいよ?」 オトナ:「怪我するかもしれないんだよ」 こども

          【声劇シナリオ】こどもと秋の坂道で