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【脳科学】今からできる創造性を高める方法

本日の記事では、脳科学的な観点から、新しい発想をするクリエイティブな人になるための方法についてお話ししていこうかと思います。


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と言うことで本日は昨日の記事に引き続き創造性の高め方について語らっていこうじゃないかと思います。

昨日の記事では、人が新しい発想やアイディアを出す、創造をする時、脳はどんな働き方をするの?という事を簡単にお話してきたのですが、創造には4つのステップがあるよーって事をお話しましたよね。

昨日の記事↓


そして本日は昨日の記事の続きのお話なので、昨日お話しした創造の仕組みと照らし合わせながら聞くと、理解がより深まると思います。


という事で、早速20~50歳ぐらいの方々に向けた、脳科学の研究に基づいた創造性の高め方について、楽しくお話していこうと思います。


創造性の高め方 その① 自分は創造的であると思い込む


まず一つ目が「自分は創造的だ!」と思い込む事なのですが「え?」って話ですよね(笑)

ただきちんとこれは効果があって、これはワイツマン科学研究所が行なった研究なのですが、1つのグループに「この匂いは、人の創造性を上げる作用があります。」って言って、ある匂いを嗅がせるんですよね。

ただ、実際にこの「匂い」には創造性を上げる効果や論理的なデータは全くないのですが、なんとこの実験の結果、この匂いをかが無かった被験者より、匂いを嗅いだ被験者の方が創造性が高くなっている事が分かったんですよね。

これから何が言えるのかと言うと、創造性は思い込みだけで上がるって事なんですよね。


これを俗に言う、皆さんご存知のプラセボ効果(プラシーボ効果)なのですが、このプラセボ効果は実は「それはプラセボだ」と分かっていても、効果がある事が分かっているので、自分で「自分は創造的だ!」って思い込むだけで、創造性が上がるんですよね。

プラセボ効果…思い込みが、体調や思考に様々な影響を与える現象

この他にも、例えば科学的に意味のない脳トレをやっても、自分の頭が良くなった、という思い込みから、本当にIQの数値が上がるという現象があったりもするぐらい、プラセボ効果は強力です。

これに関しては、今からでもできるので、是非皆さん、今からやってみてください。



創造性の高め方 その② 機能的固着を取り除く


2つ目が機能的固着を取り除けという事なのですが、まず機能的固着って何?って話をさせていただくと、これは考えや価値観が固定概念化される事です。


例えば、心理学者のカール・ドゥンカーが行なった有名な実験で、ろうそく問題というものがあって、これは人の固定概念の恐ろしさを表すとても面白い実験なんですよね。

まずこの実験では被験者に、1束のマッチと、1箱の画鋲を使って、ろうそくをコルクボードに固定してもらう方法を考えてもらいます。

ただしこの時の条件として、下にろうそくのロウを垂れないようにしてもらう、という条件があります。

そうして、まずは1つ目の被験者のグループには、マッチと箱に入った画鋲を渡したのですが、この結果どうなったかというと、多くの被験者は画鋲でろうそくをコルクボードに固定したり、ロウを溶かしてろうそくをコルクボードに固定したりしたのですが、その多くはなかなか上手くいきませんでした。

そして、2つ目の被験者のグルーピに、今度は箱から画鋲を取り出し、箱の横に画鋲を置いた状態で被験者に渡したのですが、その結果、多くの人がを使ってろうそくを固定したんですよね。(箱にろうそくを入れてコルクボードに固定したり、ろうそくを固定してその下にロウが垂れないように箱を置いたりして。)


この実験から何がわかるのかというと、人は画鋲が箱に入った状態で渡されると、箱はあくまでも画鋲を入れておくもの、という機能的固着を持ち、箱を使うことはなく、問題解決に箱を用いる事を思いつかなかった、という事です。

え〜そんな事もわからないの?アホやな〜

って思いますが(思うなよ)実際にこの実験ではほとんどの人が、箱は画鋲を入れるためのもの、という固定概念に囚われてしまったんですよね。


なぜこんな事になるのかというと、彼らの考え方や価値観が常識として定着しているからなんですよね。

脳科学的な解説をすると、人って子供の頃は人間の本能の部分の感情や欲に忠実なのですが、大人になり大脳皮質や前頭葉が発達してくると、理性がそれに伴い発達して、その本能を抑えられるようになると共に、他人の感情を理解したり社会に自分を合わせたりできるようになります。

しかし、一方でこうした大脳皮質や前頭葉が発達するにつれて、自分のこれまでの価値観や知識が常識化され、自分の固定概念に囚われやすくなっていくんですよね。


これが、機能的固着なのですが、昨日の記事でもお話し多様に、創造性が高い人の性格の特徴として、新しい事に寛容、という特徴がありましたよね。

これはなぜかというと、新しいものを受け入れられると、それだけ自分の考え方や発想が拡張されるからなんですよね。


ただ、これは事実として、人の脳の成長と共に、人は大人になるにつれ、固定概念に囚われやすくなってしまうと。なんと悲しい事実なのでしょうか。泣きたい。


ただ、この機能的固着を取り除く方法はあります。もちろん、そこまで切り込んでいくのがまひろのnoteですから、今からこの機能的固着を取り除く方法を話していきます。


✔︎機能的固着を取り除く方法

まず機能的固着を取り除く方法として良いのが、若い人の意見を取り入れるという事です。

これはなぜかというと、先ほどもお話した人間の脳の構造上、成熟した脳の方が安定した早い情報処理ができるようになるのですが、ただ、学習能力に関しては若い人の方が勝ります。

というのも、成熟した脳は、ニューロン(神経細胞)が[髄鞘形成]や[シナプス結合]という現象が十分にされて完成してるので、新たな学習や知識を獲得しにくいと言う事が分かっているんですよね。

俗に言う「学習」と言うのを、脳科学的に解説すれば、ニューロンの「髄鞘形成」「シナプス結合」と言えます。


その分、まだ発達段階の若い人、具体的には成人すぎぐらいまでの人の脳は、まだまだこのニューロンの髄鞘形成やシナプス結合が行われている最中なので、新しい考え方や知識を獲得しやすいのです。

だから、確かに大人の方が情報は安定して早く処理できるのですが、成人すぎまでの子供は、大人が思いつかないような事を思いつく事ができる可能性を十二分に持っているのです。


まひろ自身も、親戚の子供といろんな話をしたり、若者で最近流行っている情報を仕入れたりする事は、常日頃からするように心がけていますし、そこからまた新しい考え方や、時代にあったアイディアが生み出されたりは確かにします。

最近取り入れたこの記事のオーディオ機能も、ほとんどのnoteをやられている方は活用していないのですが、クラブハウスやstandFMやオーディオブックなどのアプリから、オーディオ機能の利便性は近年見直されつつあるので、それで僕も取り入れてみたんですよね。思いついたその日にすぐ。


そしてこれに関しては僕が大尊敬している、プロ棋士の羽生善治さんも実践されています。羽生善治様も脳科学に精通されているので、当然のようにこの機能的固着についてはご存知だと思うのですが、あの方の年齢で未だに将棋界の最前線で戦える強靭な発想力と思考力は、これが大きく関係しているのかもしれませんね。


そういう点では、学校の教師はとても良い職業かもしれませんね。毎日子供と触れ合って新しい価値観や考えにたくさん触れられますから。まあほとんどの教師はそんな大きなチャンスを見逃して老害を振りまくだけの、ひねくれ者がほとんどですが。


と言うところで、歯切れの良いところで終わったのでね、こんな感じで創造性を上げる方法を今回は2つ紹介してみました。

自分は創造的だ!という思い込みと、機能的固着を取り除くと創造性は上がるというお話をしました。


この間の記事でもお話ししたように、新しいアイディアやクリエイティブは発想をするために必要な能力は創造性で、この創造性を持っていると、自分の仕事にも役に立つし、金銭的な面にも大きな役に立つので、是非身につけていってみてください。


また追々新しい知識が溜まったらこのお話をもっと詳しく掘り下げてみようと思いますので、是非ご覧くださいね。


それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました。

もらったら社会貢献のためにユニセフに募金します。 ※こいつは嘘をついています。募金せずに帰り道でコンビニに寄ってたばこ買うに違いありません。