- 運営しているクリエイター
記事一覧
リラ〜犬と人との物語⑦(最終話)
これまでのお話はこちら
第7話 虹の橋は渡らない
やっぱりさ、生き物には生きる時間が決まっていて。
人間もワンコも他の動物もいつかは死ぬんだよね。
それを寿命と言ったり、生命時間と言ったりするけど。
まぁ、どんな生き物でもいつかは命が終わるときがくるんだ。
わたしは福島で生まれて、それからワンコがたくさんいる所に移されて。
一時はどうなることかと思ったけど。
(そうい
リラ〜犬目線と人との物語④
これまでのお話はこちら
第4話 新たな好きな人
でもね、それからしばらくして、ものすごく嬉しいことがあったんだ。
それがれん君との出会い。
お母しゃんが留守にしていると思ったら、男の人を連れて帰ってきたんだ。
「初めまして、リラちゃん」
ひと目見て好きになったね。わたしはずっとそのれん君のそばにくっついて、ずっと撫でてもらったんだ。
その手の温かさ。
伝わる優しさ。
リラ〜犬と人との物語③
これまでのお話はこちら
第3話 いつも一緒がいい
新しいお母しゃんは新しいお父しゃんとわたしを迎えに来てくれた。
そして、車に乗って行ったんだ。
着いた場所が新しいお家。家の中で生活するようになった。寝る場所は玄関に置かれたゲージ。
でも、それ以外はいつもリビングでお母しゃんと一緒だった。
新しい家に来て、穏やかな生活が始まった。
ゆっくりと流れる時間。
いいよねぇ。
リラ〜犬と人との物語①
前書き わたしはリラ。黒いワンコの女のコ。まぁ、女のコというのは、ちょっと違うか。年齢が人間でいうと、90歳を超えているから。はっきり言えばおばあちゃんなのかな?でも、気持ちはずっと若いまま。
だって、お母しゃんと、れん君と一緒だから。
お母しゃんとれん君のことは後から説明するね。わたしの大好きな人たち達だから。
とにかくわたしは、お母しゃんとれん君といれば幸せなんだ。
これはわた
リラ〜犬と人との物語②
前書きと第1話はこちら
第2話 新しいお母さんとの出会い
知らないおじさんに連れて行かれた所は、シェルターと呼ばれている場所らしい。たくさんのワンコがゲージに入れられていた。
小屋の中にどれだけのワンコがいたんだろう。
わたしはまだ子犬だったから、3段ゲージは一番に居たんだ。小さいワンコが高い位置に入っていたからね。
この小屋に人間が入ってくると、さぁ大変!
「ここから出して〜!