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愛用の洗濯乾燥機の延命 その5 〜小康を得る 修理編 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 熟考した上で1度買ったからには大切に…
これが私の大切にしている習慣。

 こ20年位前に買ったドラム式洗濯乾燥機。異音からの不動に見舞われてのお話です。

経緯
 小手先では改善しない…

 買い替えもピンと来ない…

 ボールベアリングの寿命か、モーターそのもののシャフトが寿命か… という見立てで、分解して修理するかぁ~と決断。しかし開けてビックリ…

 軽いノリでの分解、モーターと台座との固着からモーターへの配線を一本毀損するも、3時間を2クール使って分解完了。ついでに洗面所も綺麗に…

 今回はいよいよ修理です。

 事前の見立ての1つ。洗濯ドラムのボールベアリング。写真の真ん中表面が酷く錆びている同心円状の部品です。

洗濯ドラムのボールベアリング
写真の真ん中表面が酷く錆びている同心円状の部品

残念ながら固着してボールベアリングを取り外すことは断念しました。幸いにもドラムを手で回転させると綺麗に回ります。まぁ、交換しなくても大丈夫だな。一応有機モリブデン系潤滑剤

有機モリブデン系潤滑剤

でグリスアップしてここはメンテナンス完了。

ほっ


 お次は厄介そうなブラシレスモーターです。こちらは軸受けは特になく、回転部である永久磁石群のローターとその周りの電磁鋼板を芯にした電気磁石という構成です。設計自体は実にスマートで集電のための摺動部分が原理的に無いので信頼性は高そうです。だから20年近く毎日稼働できたんだと思います。と言ってもまぁ1から2時間/日なのでこのモーターとしてはそこまで過酷ではない筈。

なんとかなる。

 ということで、先ずはお掃除から…

先ずはお掃除から…

 綺麗に拭き上げました。プラスチックと反応してしまった酸化鉄(錆)は取り敢えず放置しました。

浸透性の高い潤滑剤

浸透性の高い潤滑剤

をタップリ吹きかけてローダの固着を解消することに。10分程度の浸漬でスコンと固着が解消しました。原因は電磁鋼板の錆が進んだ為だと思われます。ローターは外れないものの、前後に1cm程度動かせるのでその範囲で錆を物理的に除去し、できないところはしつこく潤滑剤に浸漬して錆を除去しました。
 これが酷い作業で、一応犠牲油膜としてハンドクリームを塗るも、電磁鋼板の表面状態も確認したかったので素手で作業しました。勿論手は真っ黒。犠牲油膜のハンドクリームのおかげで、中性洗剤である程度落ちましたが、それでも錆の色が落ちきれないところも。
 まぁこの残渣は、シャワーを浴びての洗髪時に、意識して髪の毛をブラシ代わりすれば、取れるでしょう。

 この状態でもローターの表面の一部は錆なので、均一ではなく見かけ上ローターが偏芯していることになります。後は粘度の高い耐水性フッ素樹脂系の潤滑剤

粘度の高い耐水性フッ素樹脂系の潤滑剤

で、偏芯した空間を埋めました。これで電磁鋼板と摺動してしまう時の摩擦係数を下げてだましだまし使えるかと…。そのうち接触してしまう部分も摩耗して接触も解消されるという目論見です。

 少なくとも固着して完全に動かなくなった状態は解消されました。少なくとも潤滑剤の海の(笑)でローターは回る… ただし本来接触しないローターは当分程度は改善したものの接触して回転の抵抗になるって感じ。でも…

 まぁ、これで何とかなるでしょ。 

 ということでモーターの修理は一応完了。

再度綺麗に拭き上げて、再生品としての交換部品の体(てい)

再生品としての交換部品の体(てい)

ここまで1時間。

 お次は壊れたコネクターの修理です。

つづく 
 

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