zephyr
夢か夢想か、たしかにそこに存在してたそんな、風景達
ロンドン/オックスフォードの紀行文
春風をまえに少しの秘密 虜 それはとけるような髪 瞳 それは檸檬の光の粒 それから それからね 曖昧な淡紅色 それは私と貴方 瞼にのせた花弁 それは空想の窓 春…
吹かれる微風、 揺れる草木はこの上なく瑞々しく、 香り始めた桜の淡紅が貴方の髪を撫でている いつまでも秘密になんかしていないわ、 幹に寄りかかって本を読む貴方、…
ラテン語では水の器を意味するらしい紫陽花を 今晩は見掛けました しとしとと降る雨に濡れた藍色に、 深くまた静かな 安らぎを覚える夜は久々で、 四季はまた巡ったの…
夢見がちだったのよ、なにもかも でもそれで良かったし、今だってそれがいいのよ 曖昧なまま揺られて、私は私を辞めて 道端の草木にも、 また近所にできた新しい遊具に…
薄明に魅せた花は青白く その照らされた様は水中花の如く 永遠に幻のまま すみれから翡翠へ流れゆく 無色から派生した白昼夢 胸の内に秘めたまま 微かに、髪がなびい…
なんそうにもかさねられた ちょこれえとくりいむが らずべりいに とける あまくてあまくて すっぱくて そわそわとしたわたしは おさらにうつった かげをみている じかん…
2021年3月23日 11:00
春風をまえに少しの秘密虜 それはとけるような髪瞳 それは檸檬の光の粒それからそれからね曖昧な淡紅色 それは私と貴方瞼にのせた花弁 それは空想の窓春風には少しの秘密を仄かに香る魅惑には心からの愛をこれは私だけの秘密私の想いをのせて運ぶ それは 曖昧な春風それは 微笑む春の女神
2024年2月17日 23:10
吹かれる微風、揺れる草木はこの上なく瑞々しく、香り始めた桜の淡紅が貴方の髪を撫でているいつまでも秘密になんかしていないわ、幹に寄りかかって本を読む貴方、少しだけ微笑んでいるその顔は罪深くて、はやく、はやく伝えにいきたいの
2023年12月18日 23:10
空の色は重なり私達は共に溶けていく夜に向けて支度を始めましょう蒼く染まる空に応えるように姿を見せた仄かな月は木漏れ日と同じ優しさで
2023年12月17日 20:06
たった一人の、もしくはたった一つの言葉で簡単に揺らぐ日々ひとって境界線の外にいる人が思うよりも簡単に壊れてしまうし弱いよね言葉にできない繊細な気持ちをなるべく高い密度で掬い取れるひとになりたいとおもう
2023年11月25日 20:23
こころのぜんぶ、陽が沈む前、冬の到来に備えた木の葉が、一つ、先の道に沿って揺れるのが見えた。堪らず駆ける、こころのぜんぶ、全部が、風に紛れればいい、この愛しさが伝わってくれたらいい
2023年7月21日 00:48
風がそよぐのをみていてねかんじているのだからもうじゅうぶんなのよはじまりもおわりもないただ私も貴方もこのまま微かに漂っていられたらそれでいい
2023年6月21日 11:27
ラテン語では水の器を意味するらしい紫陽花を今晩は見掛けましたしとしとと降る雨に濡れた藍色に、深くまた静かな安らぎを覚える夜は久々で、四季はまた巡ったのだと少しばかり心が揺らめきました今宵の星は雲に隠れている様です、次の紺にはまた姿を見せてくれるのだろうか柔らかな大地から、瑞々しい木の葉から、香る歓びのことは早速手紙にしたためてしまいました。この手紙を
2023年4月30日 20:40
夢見がちだったのよ、なにもかもでもそれで良かったし、今だってそれがいいのよ曖昧なまま揺られて、私は私を辞めて道端の草木にも、また近所にできた新しい遊具にも、霞んだ雲の近くを飛ぶ鳥、電線の上を慎重に歩く、ああ空の上は空気がうすい、どこまでもこうしてこの星の元で呼吸をしていくんだわ心の隙間に入り込む泣きたくなる寂しさには抗えない、そうやって私は、私で
2023年4月8日 19:35
ほっと吐息をもらす、桜色が記憶を辿ってゆく行き交う人のなか、黒髪乙女、ひらりと花弁がおちた姿を捉えようとするには少しばかり眩しすぎる、彩りが散らばった春風すかあとの裾を軽く摘んで足早に溶けていった、それはほんの一時のことであった
2023年3月3日 23:33
できることならばできることならば窓の外に見えた銀杏の葉がくるりと円を描くようにして落ちて地に着くそのときにその瞬間に私も風に吹かれる浮遊を共にかんじたままかんじたまま溶けたいと #2021 .12.20
2023年2月24日 22:18
薄明に魅せた花は青白くその照らされた様は水中花の如く永遠に幻のまますみれから翡翠へ流れゆく無色から派生した白昼夢胸の内に秘めたまま微かに、髪がなびいた清い風は素知らぬふりをして一粒の、ちいさな青をおとした青白い光は瞼に触れるそれは泡沫(うたかた)
2023年2月23日 11:17
静かなる青の、水面に映った雲の、花開く睡蓮の、暮れて深まる影の、刻一刻とかわる大気と光の神々しさの、リラの木陰にはいつしかの時の集いを、染まった乙女の頬は桃色、愛おしく眺めてまた、
2023年2月6日 20:52
なんそうにもかさねられたちょこれえとくりいむがらずべりいに とけるあまくてあまくてすっぱくてそわそわとしたわたしはおさらにうつった かげをみているじかんをかけてすこしずつ ずれていくかげはこのほしがこうせいにみせるきどうだったにちぼつとともにうすれていく おとのこったのはわたしと けえきとまどごしにみえる むらさきのうみそれらのさかいめがうすれて まざって
2023年2月4日 21:20
氷柱や雪の結晶、肌に触れるあのひんやりとした風がいまはとてもだいじにおもえる気がするのそれらは冬の花であり静寂の物語を聴かせてくれるのよそして蝋燭がゆらゆらするのをみつめながら私たちはふかい眠りにつくのでしょうねそれってとてもあたたかいことと思わなくて?
2023年2月1日 21:41
それでもひかりによってぎんいろにも、あおいろにも、にじのようにもみえる、そらからおちるしろくつめたいもののしょうたいをしったあとには、もやもやなんてそのつめたさにとかされてこころのすみまですみきってこのままときがとまればどんなにいいだろうとおもいました。
2023年2月1日 21:21
銀世界 立春前に お連れになって