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zephyr
2024年2月17日 23:10
吹かれる微風、揺れる草木はこの上なく瑞々しく、香り始めた桜の淡紅が貴方の髪を撫でているいつまでも秘密になんかしていないわ、幹に寄りかかって本を読む貴方、少しだけ微笑んでいるその顔は罪深くて、はやく、はやく伝えにいきたいの
2023年2月24日 22:18
薄明に魅せた花は青白くその照らされた様は水中花の如く永遠に幻のまますみれから翡翠へ流れゆく無色から派生した白昼夢胸の内に秘めたまま微かに、髪がなびいた清い風は素知らぬふりをして一粒の、ちいさな青をおとした青白い光は瞼に触れるそれは泡沫(うたかた)
2023年1月15日 21:11
黄昏時、陽が落ちてきました原型を失って溶けて、溶けて目に映る私と私を囲む風景は朧げです小夜は秒針を刻むごとにグラデーションの如く染み渡り手に持ったコップの液体は一滴、また一滴と溢れていましたぼんやりとした頭の中に浮かんだ言葉は確かにありました私が私か、貴方が貴方かそれ以上のことはあるのかと、瞬きをしてみたら見えてくるのかしらと、感
2022年10月27日 01:03
セピアの記憶と重なり懐かしさをおもい暮れていく空を眺めていた あの時間浮世絵のように趣のある 山々達色は薄れど 遠ざかるほど輝く金色の造形崇高なる大地の美しさは頭を空っぽにさせて心だけを 満たしてしまってそれらを前にして何もできることはなかった
2022年8月29日 23:07
うたたねして私、目が覚めたら夢の中ゆらゆらと時折差し込む光が一筋白は時間を掛けて白銀へと変わってゆっくりと弧を描く様に夜の手前、夕暮れの先の色の下で泡となって、それから消えましたそのまま体を預けて浮かんでいれたらいいのに、と願ってしまう程に。
2022年8月13日 18:09
溶けた蝋がゆっくりと流れていくのが好きぼんやりと照らされた追憶の光は睫毛の影をなぞっている、安堵と空虚相反する心の鼓動を知っているようにゆらゆらと灯った
2022年8月5日 00:46
天使の気まぐれな声音がくすぐったいながれる雲と風がどこまでも柔いなんてね、ひかり、ひかりがすぐ側にまできたのは秘密にしていて色を忘れないで、香りを覚えていて、かさねて、どうかそのままで
2022年6月22日 23:37
美の象徴を見てしまったの何ものにも代え難い星々とラピスラズリの夜且つそれは一筋の天使の光でありおとぎ話のヴィーナスでありロマンチスムに溺れるポエムの様終わりの果てには背を向けて私は神秘に誘われたまま消える月を惜しむようにそれを見つめた #私の作品紹介
2022年6月20日 22:22
レモンイエローに染まればいい指をパチンと鳴らせば取り囲む私の世界すべてがレモンイエローに変わればいい懐かしく香る彼等は軽快で柔和で爽やかな風と共に存在を知らせるあのいろ一色に 浸っていたい #詩のようなもの #詩 #私の作品紹介 #スキしてみて #自由詩
2022年6月18日 22:34
物語を慈しむこと忘れたくはないの瞼に浮かんで憧憬星々を数えて夜朝露の瑞々しくて香る日が傾いて優しさを知る多くを知ってしまったもう後戻りはできないの紡いでまた、愛して #詩のようなもの #私の作品紹介 #ポエム #詩 #慈しむ
2022年6月17日 20:14
新しいトゥーシューズは弾けんばかりの瑞々しい赤透けさせた雲色の傘を片手にくるくると回って魅せて下さいね雨粒の音小さくて丸々として可愛らしい音楽器がなくたって私には音色が聴こえるんです裾が濡れたって気にしません今はただ踊っていたいんです雨に包まれて歌うんですこころのままに
2022年6月2日 14:27
記憶の中の私が今の私を救うこと、その度にいつか見た風景に心を寄せること、咲いた薔薇も幻想ではなかった
2022年6月8日 10:46
雨上がり、白い雲の下草木の微かな香りが鼻を掠める確信の、緑の上幸福の香りが蕾をひらく
2022年6月9日 23:24
水が滴る、昼か夜かわからない時間あなたの鼓動が響いたそれが何かを知っていたけれど分からないふりをして目を瞑る