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zephyrの日記

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喫茶店が好き

あの時間が止まった様な別空間

星屑の色をした髪の店主

うっすらと香ってくる珈琲の香り

小説を読み耽る常連客

月毎に入れ替える生花とその花瓶

植物が好き

あの季節を知らせる鮮やかな色彩

少女の頬の色をした蕾

うっすらと香ってくる朝露の香り

生命を見守る大木

アンサンブルを奏でる光とその葉の重なり

不変と変化、流動と固定

いつまでもそこにあるもの

だれかが、

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ひっそりと息を吐く

ひっそりと息を吐く

いつも、をどうのりこえてきたのか

ときどきわからなくなります

たぶん、わたしのいつもは
つよがること

さみしさ かなしさ

てのひらに
ひっそりとかくした
あわいきたいとよぎるしつぼう

こんいろのよるにまぎれて
ひっそりといきをはくように
いつも、をすごす

まいにちとか
にちじょうとか
それっぽく、なんて
いちばんきらったこともあったの

よるにおぼれて
もどれなくなりそうでこわいから

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静寂で慈悲深い

静寂で慈悲深い

ガラスドームに守られた花とその縁は
静寂で慈悲深い
近しい雰囲気のデッサンを描きたい
記憶に眠った神聖なものの風景を
浮かばせるように
消えぬように

共生の色

共生の色

きょうは仕事終わり
やわらかな苔色の風景をみました

散歩してたらぐうぜんみつけられたんです

それは実際には水面だったけど
私には大地に見えた

見渡せば共生のいろは散りばめられていると
私はどうして忘れてしまうのか

迷子になるのはいつもとつぜんで
色も出口もないどこかに
一人取り残されたみたいで
息をするのも
心が今うごいているのも
それが不自然であるように思えて
空虚感でいっぱいになります

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生まれゆく色彩に心奪われたまま

生まれゆく色彩に心奪われたまま

十月の金木犀の香り

奥ゆかしくふんわりとした漂いに反して
はっきりとした橙の実の色は
そうー
貴婦人の様な品格と
堂々たる佇まいさえ感じるほどです

短い命なのは初めからの運命であるから
終わりまでの日々を
愛おしく
そして大切に過ごさなければと

彼等のお陰で
私はいつも秋の訪れを
穏やかに迎えることができるのだから

そうして見守られ
日々体温に触れられることが
どんなに恵まれていることか

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いつのまにか

いつのまにか

いつのまにか
風は優しくて
火照った私の頬を
冷ますようにして
横切る

ばたばたとして
落ち着きのない我が子を
おちつかせる自然の母に
今宵もまた
見守られている様で

忙しなく訪れる日々には
ひとつ星を
ひとつ花を
心に添える

その心くばりが
大切で
そして
重ねられた小さな歓びは
やがて
黄金の朝を迎える

日記 09.28

日記 09.28

あざやかな その はなやかさは
わたしには もったいなくて

それでも
らっきからーは ぴんくだからと

わたしに はなをおくる あなたは
やさしさのいろ
そのもの でした

はっとする こいいろ から
やわらかな みるくいろ へ

つつんだあたたかさの なかにも
しっかりとある 
あなたの いしある そのつよさは

わたしを
わたしを
うけいれてくれるのだと

おおらかな あいが
そこにはあって

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心からの愛を込めて

心からの愛を込めて

こどもにすっかり戻ってしまう私を
幼く我儘な私を 許して下さいね

どうしたって 私は貴方の前では
偽ることができないのです

こんな風に大人ぶった口調な私ですが
本当のところ 少女心は
捨てる気なんて 更々ありません

勘の良い貴方は
とっくに気がついていると思うけれど

春は 芽吹く季節でした

恋する者すべてを
愛しく包む淡紅色でも ありました

始まりの香りを いっぱいに吸い込んで
染まっ

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2.22

2.22

桃色 と 薄紫 

その淡さに惹かれ

あの日 スイートピーは 

私の手の 中へ

冬眠の先の

心躍る 

春の訪れを願って

頬にあたる 柔らかい 風

香った 新調したばかりの 甘い香水

体を包み込む 優しい 日差し

大丈夫

冬から春へ

ちゃんと すすんでる

星の鼓動

星の鼓動

風の時代へ

私達 みずがめ座の時代へ

今日は朝から私の様子がおかしかった

胸がずっと どきどきしているのだ

食事していても

空を見ながら歩いていても

美しい髪飾りを見ていても

よく行く店の心安らぐ女性と話していても

喫茶店で甘いココアを飲んでいても

何をしても腑に落ちない感覚

心が妙に 騒いでいて

ずっとそわそわしている

理由はすぐにわかった



この瞬間から

時代が

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光が差して私を見つける。

光が差して私を見つける。

ここ最近、いや長い間日記を書く気分になれなかった。

何故なら漠然とした、形の無い、浮遊した暗い何かが私を阻止していたからである。

noteを書き始めたときは、些細な事でも書き留められたらなあなんて思っていたのに。

でもこうやって文章を書いているうちに
その「何か」はとてもシンプルで単純な物だと気づいた。

行き場を失った恐怖、不安や怒りだった。

普段私は文章を書くときに、1ミリの嘘偽りも無

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