ブルブルブルドッグ

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記事一覧

空が青いことに怒っているような人

僕は怒るのがあまり得意ではない。 それは自分の気の弱さが原因でもあるけど、 一番大きい原因は怒ることによって何かが変わると思っていないからだ。 怒る人はすごい。…

まるで太陽を割ったようなとろけるオムライス

たまにショート動画で流れてくる、バーテンダーが氷をナイフで削りまくってフランベみたいに机を燃やして白いモヤモヤの中から大さじ2杯くらいのカクテルを提出するアレ。 …

雑草の国

好きなものはおばあちゃんとザリガニ。 (どちらも今となっては触れないよ) 僕は生き物が大好きだった。手のひらいっぱいに集めたダンゴムシ、田んぼに大量発生するオタ…

今日なかった事

冗談というのは事実とは違うから冗談になる。 いちいち例をあげるのも恥ずかしいけど、、 例えば僕が高校生の時に「食べ盛りだもんね」と言われてもそれはジョークにはな…

雲を消す男

入道雲が怖かった。 高い山々に囲まれた町で育った僕は、その山より遥か上から襲いかかる入道雲が、津波に見えた。 アナウンサーや先生たちは「30年以内に大地震がくる確率…

お香は聞くもの

嗅いじゃうなぁ、お香。 だって匂いだもの、鼻から嗅がずどこで嗅ぐ。 でも本当は「お香は聞くもの」らしい。本当に耳で音を聞くわけではなく、クンクンと嗅がずに、静か…

日本語で遊ばNight

デカすぎる絆創膏からタトゥーがはみ出していたトラヴィス先生、元気かな。タトゥー、治るといいけど。 僕は違う言語を学ぶのが好きだ。 学ぶこと自体も好きなんだけど、…

幽霊になるなら

幽霊が出るのは決まって、不気味な病院や、真っ暗なトンネル、誰もいない学校なんかだ。 僕が幽霊になるなら間違いなくそんな場所は選ばない。怖 い か ら ね 。 小学生の…

一日分の野菜

先日病院に行くと、「初診の方はこちらにご記入ください」と紙を手渡された。 住所、氏名、男、、花粉症、、、なし、、、、 ん? 当てはまるものにチェックを? 運動は…

ジャグリング・キャッチボール

「会話とは言葉のキャッチボールだ」という人がいるが、これは言い得て妙だと思う。 まずは投げる言葉がボールなんだから、絶対に丸いほうがいい。角が立つなんて言葉もあ…

部屋とYシャツと花嫁

スーツって本当に苦しい!! 首周りは締め付けられるし、ほこりの一つも許されないし、革靴はサンダルに機能性で劣っている。そもそもYシャツはこんなに丈が長くなくてい…

空が青いことに怒っているような人

僕は怒るのがあまり得意ではない。

それは自分の気の弱さが原因でもあるけど、
一番大きい原因は怒ることによって何かが変わると思っていないからだ。

怒る人はすごい。何かを変えようとしている。
駅員に怒鳴るサラリーマンは、ダイヤを変えようとしている。
店員に怒鳴るおばちゃんは、会計を無料にしようとしている。
子供に怒鳴る先生は、日本の未来を変えようとしている。

いや、先生は叱っているだけか。

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まるで太陽を割ったようなとろけるオムライス

たまにショート動画で流れてくる、バーテンダーが氷をナイフで削りまくってフランベみたいに机を燃やして白いモヤモヤの中から大さじ2杯くらいのカクテルを提出するアレ。

あれを見ると少し笑いそうになってしまう。
心の中の僕が、「はよ出せや」とバーテンダーにハリセンを叩きつけるのを想像してしまう。

ああいう「臨場感溢れるでっしゃろ?」みたいな店に僕は向いていない。

ストップって言うまで注がれるイクラや

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雑草の国

好きなものはおばあちゃんとザリガニ。
(どちらも今となっては触れないよ)

僕は生き物が大好きだった。手のひらいっぱいに集めたダンゴムシ、田んぼに大量発生するオタマジャクシ、春長公園の近くにヤモリ、高砂の川を浮かんでいるカメ。でもどんな生き物も、「ギガザリガニ」には勝てなかった。

ある日、おばあちゃんちの目の前のドブで30センチはあろうザリガニを捕まえたのだ!
そこはよくザリガニの取れるスポッ

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今日なかった事

冗談というのは事実とは違うから冗談になる。

いちいち例をあげるのも恥ずかしいけど、、
例えば僕が高校生の時に「食べ盛りだもんね」と言われてもそれはジョークにはならない。
毎日カツカレーの大盛りしか食べなかった僕が、食べ盛りでなかったと言えるはずもない。

だけどこれが48歳になった時に「食べ盛りだもんね」と言われたら、それは冗談だ。
初老が食べ盛りな訳がない。
もう既にお腹は出ていく一方なのに、

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雲を消す男

入道雲が怖かった。
高い山々に囲まれた町で育った僕は、その山より遥か上から襲いかかる入道雲が、津波に見えた。
アナウンサーや先生たちは「30年以内に大地震がくる確率⚪︎⚪︎%」という意味があるのかないのか分からない予測を僕たちに教え込んだ。
そんな教育の甲斐あって、ただでさえ臆病な僕の「怖いものリスト」には地震と津波が追加され、入道雲もその隣に並ぶ事となった。
僕が小学生の頃の話だ。

詳しい時期

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お香は聞くもの

嗅いじゃうなぁ、お香。
だって匂いだもの、鼻から嗅がずどこで嗅ぐ。

でも本当は「お香は聞くもの」らしい。本当に耳で音を聞くわけではなく、クンクンと嗅がずに、静かに香りと向き合うべき、みたいな感じ。

匂いが思い出を呼び起こす現象には、「プルースト効果」という名前がある。
電車の中でおじさんの匂いが漂ってきて、初恋の記憶が次々と蘇ってきた時は死にたくなった。なんでそんな良い香りしてんだよ、なんでこ

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日本語で遊ばNight

デカすぎる絆創膏からタトゥーがはみ出していたトラヴィス先生、元気かな。タトゥー、治るといいけど。

僕は違う言語を学ぶのが好きだ。
学ぶこと自体も好きなんだけど、違う言語の中に同じものを見つけられる事に快感を覚える。

例えば、
道路はロードだし、
通るところはルートだ。

母はママで、金はマネー。
靴はシューズ、もしくはブーツでもいい。

小さいワンワンはチワワで、
ベイビーはバブバブ。
ボクサ

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幽霊になるなら

幽霊が出るのは決まって、不気味な病院や、真っ暗なトンネル、誰もいない学校なんかだ。
僕が幽霊になるなら間違いなくそんな場所は選ばない。怖 い か ら ね 。
小学生の時、玄関から居住スペースのある2階まで繋がる階段が恐ろしく、毎回母親に出迎えにきてもらっていた僕だ。そんないかにもホラーな場所で人と会おうもんなら、おしっこが出ちゃうだろう。

「振り返ってみるとね…、幽霊が立っていた場所に…尿が!!

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一日分の野菜

先日病院に行くと、「初診の方はこちらにご記入ください」と紙を手渡された。
住所、氏名、男、、花粉症、、、なし、、、、

ん?

当てはまるものにチェックを?

運動は、、まぁ、週4で筋トレしてるし?(20分だけど)
脂も塩も、好きかどうかを聞かれているだけであって食べるかどうかは別問題だ。
「あ、別に好きじゃないですけど、よく食べます。」これでやり過ごせる。
食事が不規則っていうのもなぁ。毎日不規

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ジャグリング・キャッチボール

「会話とは言葉のキャッチボールだ」という人がいるが、これは言い得て妙だと思う。

まずは投げる言葉がボールなんだから、絶対に丸いほうがいい。角が立つなんて言葉もあるが、もし投げつけられたボールがトゲトゲの硬いやつだったら、伊藤四郎はすぐさま失神して「モヤっと」なんて言う暇さえないだろう。
たまに明らかにナイフの形したのを投げてくるやつもいるんだけど、飛ぶ斬撃なんてトリコとゾロと一護だけで充分です。

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部屋とYシャツと花嫁

スーツって本当に苦しい!!

首周りは締め付けられるし、ほこりの一つも許されないし、革靴はサンダルに機能性で劣っている。そもそもYシャツはこんなに丈が長くなくていい。僕はもうパンツを履けるから、名残とかしきたりとかはこの際、取っ払ってしまっていいと思う。トイレに行きにくいんだよね。

ついでに言うと朝シャワーを浴びるのも苦手だ。大抵はアートな寝癖が完成しているが、芸術家は人々に理解されない。爆

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