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詩集

57
心のまゝに紡いだ言葉の断片 言の葉を磨き上げ羅列をして並べています。 詩のようなものをまとめています。
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#熟成下書き

詩 「Waterproof」

詩 「Waterproof」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜
 

このご時世
実家に帰省することも
まゝならない

小生が高校生の頃
父が他界してからというもの
女手ひとつで育てて呉れた母が居る

父が亡くなった時に
母が号泣していた姿が
脳裏に焼き付いている

それ以来__
母が悲しみに暮れる姿を
ついぞ見たことがない

よもやま話をしては
冗談を言っては笑い

男の尊厳を持てと
時に叱りつける

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詩 「るり色のソネット」

詩 「るり色のソネット」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜
 
哀しみに暮れる朔夜
優しさを満たす十五夜
目に見えるすがた形の変わりようが
鏡のような水面に映る

深いるり色をした
透き通る水面の上に
いくつものガラスの小舟を遊ばせて
感じるまゝに漕いでゆく

形あるものはこわれゆくことを知り__
波紋は水面に映る月のすがたを揺らし
光は千々に乱れて反射する

人は哀しみと優しさを胸の奥底に秘め

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詩 「ジェラートが溶けるまで」

詩 「ジェラートが溶けるまで」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

あたしはミルク
あなたはチョコ

あたしたちって
となりあうジェラートみたい

甘すぎなあたしを
あなたのほろ苦さで包んでね

息を止めて
こめかみが疼くような
甘いキスをして

ふたりきりのhug
時よ止まれのおまじない__
《 Non Sugar No Life 》

ふたりだけの甘い魔法の時間
ジェラートが溶けるまで__

〜°〜

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詩 「130万フィートの邂逅」

詩 「130万フィートの邂逅」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

ゆりかごに身を委ねるように
高度130万フィートで軌道を描いている

母なる地球はこの上なく
美しい瑠璃色をしていた

愛しき人が地上にいる
「きみのことを愛していた__。」

想いは重力となり
きみの元へと惹き寄せられる




 
夜空を見上げていると
天の川がうっすらと滲んでいる

はるか上空に描かれた
ひときわ美しい光の余

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詩 「 Sincere 」

詩 「 Sincere 」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜
 

人が羨むような
美貌や才能があるわけでなく

人に誇れるような
富や名声があるわけでもない

誠実と言う名の
ひとひらの花に問いかけてみる__

目に見えることが全てではない
自分自身へと回帰する
心秘めやかに咲く誠実を
見失わないようにと

君が教えてくれた
その花言葉に
想いをめぐらせて__

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

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詩 「神秘」

詩 「神秘」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

眠りについた夜__
胎内へと向かう宇宙船にのって
不思議な夢の世界へと意識は誘われる

メビウスの輪のような切れ目のない
らせんの吊り橋を歩いている

小さな細胞に刻まれた
はるか太古の記憶を辿る
神秘の旅路へと向かう

この世を形作っている神の御業
目を見張る美しい創造の世界に魅了され
包まれるような安らぎを覚える

その時__ 

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詩 「Lunar Grand Cross」

詩 「Lunar Grand Cross」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜
  
父と子と聖霊の 御名によって
ゆるしの秘跡__
罪の告白

唇から吐き出された
嗚咽に混じった
懺悔の言葉が絞り出される

贖いきれない程の罪は
心の闇の中で渦巻く
霊的な紫煙となって
燻らせ続ける

全てを失った男には
帰るべき居場所はない
空っぽの器になった抜け殻だけを
この世に彷徨わせている

闇に浮かぶ真珠のように
月明

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詩  「 mademoiselle 」

詩 「 mademoiselle 」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

大人へと変わってゆくわたし

月が満ち欠ける度に
身籠っていた
生きているのか いないのか
半分だけのいのちが流れ出る

葡萄酒の滴のように
わたしの唇を紅く穢れさせる

Tu rigoles trop.__
お互い涙を拭きながら
笑い合っていた少女だった頃

今になっても
胸に刺さったまゝの棘が
チクリと痛むのは何故かしら?

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詩 「砂のLove affair」

詩 「砂のLove affair」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

一夜千夜の時を重ねた
あなたとの想い出は砂の城

脆く儚くその形を留め
風に晒されては
崩れ落ちそうになる

そのたびに
胸は締め付けられる

あなたとわたしを
繋ぎ止めているものは何?

この世に確かなものなんてない
そんなことは解っていたけれど

会えない時ほど
ふたりを隔てる砂嵐で
あなたの気持ちが見えなくなる

高い砂丘に登

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詩 「 FUJIYAMA blues 」

詩 「 FUJIYAMA blues 」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

空色の遥か
ほのかに映る稜線は
空の青とのけじめを
忘れてしまったかのように

半透明のブルーを重ねて
淡く透き通り消えてしまいそうな姿を
雪の化粧でかろうじて
その輪郭を留めていた

努力が報われなかった時__
その無力感に打ちのめされ
自分自身の力不足に絶望する
 
心に渦巻く負のスパイラル
それは人である限り
感情がつきまとう

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詩 「恋文」

詩 「恋文」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

それは初恋の人に似ている

君との便りを重ねる日々
恋文を書くたびに
逢えない切なさを募らせて
一文字ごとに心を込めていた

やがて再会の時は訪れる
久しぶりに逢う君は
以前より大人びていた

蹴上インクラインの夜桜の下
ふたりは佇む__

君は桜の美しさに見惚れて
いたずらに桜の枝を折って
僕に手渡した

その長く美しい髪に
花か

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詩 「色は匂へど 散りぬるを」

詩 「色は匂へど 散りぬるを」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

語訳;

世間に語れない 逢瀬だけど
疎遠な恋路   酔い偲ぶ
昨夜眠る間に  君はもう居ない
夢と幻を    置き残して__

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

「いろはうた」とは
47音全ての一字を重複することなく
七五調(7音・5音の順で繰り返す形式の詩のこと)で構成されています。

作者不明のこの歌は冒頭から

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