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詩 「130万フィートの邂逅」

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ゆりかごに身を委ねるように
高度130万フィートで軌道を描いている

母なる地球ほしはこの上なく
美しい瑠璃色をしていた

愛しき人が地上にいる
「きみのことを愛していた__。」

想いは重力となり
きみの元へと惹き寄せられる




 
夜空を見上げていると
天の川がうっすらと滲んでいる

はるか上空に描かれた
ひときわ美しい光の余韻

愛しき人は宇宙にいる。
「あなたに会いたい__。」

ささやかな願い
あなたとの再会の日を




  
これは運命だったのか
きみとは産まれる前から
つながっていたのかも知れない

高度はみるみる低下し
大気圏に突入する

やがて燃え尽きて灰になる前に
伝えたいことがある__




 
一条の流れ星が輝いた__
瞬きを繰り返している

この世のあわれみに落涙するような
胸に迫るものを感じたの

孤独な流れ星は語りかけている

巡り逢いは奇跡ミラクルによって導かれていると

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