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ぬるっと始める

すぐ行動を起こすには?


なかなか行動を起こせないというのは多くの人の悩みの種です。

別の記事でも行動を起こすための心構えについて書いていますが、
今回は違った角度から行動を起こす時の取るべき態度について考察してみます。

予備動作なく、ぬるっと始める


結論から言って、タイトルの「ぬるっと始める」ということです。


どういうことかというと、思い立ったら何も考えずに、

温泉でのぼせている時のように、
サウナで整っている時のように、
眠る直前、もしくは起きた直後、

頭がボーっとした状態でそのまま走り始めてしまうことです。

私たちは、行動を起こす時に、
その行動を起こすことに対して、
現状維持を選択するようについ考えすぎてしまいます。

これは、左脳の機能で、「身を守れ」という左脳の仕事のために働く現象です。
身を守るというのは、現状維持を選択し、
今まで生存してこれた環境を大事にするということです。


しかし私たちは
「〇〇がしたい」「〇〇になりたい」
など変化と成長を求めます。

変化を求める際、
現状維持を選択肢がちな左脳の機能は止まっている、もしくは弱まっていた方が効率が良いです。

それには、頭がボーッとしている状態がいいです。

ひらめいた時は右脳の働きですが、
止めようとするのは左脳の働きです。

ひらめいた瞬間から左脳が批判的な思考を始めるまで少々タイムラグがあります。

これがぼーっとしている時間です。

その間に始めてしまえば、左脳による現状維持のブロックは働かない、もしくは弱い状態となります。

つまり、この間の時間に行動を起こしてしまうのです。


「よし、やるぞ」と結節を設けて、
モチベーションを上げてから取り掛かろうとすると、その時には左脳は働いていますので、よほど強いモチベーションでなければ始めることができません。

モチベーション以上に批判的な思考が働く場合が多いです。

しかし、一度始めてしまえば、
左脳は走っている状態でどう安全を守るかという風に働きます。


何事も始めるまでが一番大変で、
始めてしまえばあとはただ続けるだけになります。

慣性の法則です。
動いたものは動き続け、止まってるものは止まり続けるのです。

そして、続ければ続けるほど、
次に続けるハードルは下がっていくので、
最初が肝心ということです。

そこに至るには最初の一歩を踏み出すために高いモチベーションを用意するのではなく、
何も考えずにぼーっとした状態で、
「ぬるっと」始めてしまうのが良いです。

ダメならダメでやめてしまえば良いですが、
始めないと何も変わりません。

それが良いか悪いか、
自分に合っているか合っていないか、
自分がそれを好きか好きでないかは始めないとわからないのです。

まず何も考えず「ぬるっと」始めてみましょう。

「ぬるっと」始める訓練

ではどのように「ぬるっと」始めるという習慣を身につけるのでしょうか。

それは、朝起きた瞬間に何かすることを決めてしまうことです。

例えば、

水を飲む、
夢であったことや今の感情を頭に浮かんだ言葉などをノートに書きなぐる、

という習慣をここでは提案します。

起きてからする行動は、
今回の記事の目的としては何でも良くて、
とにかく頭がボーッとした状態で何かを取り掛かるという癖をつけるのが目的です。

起床直後のランニングや冷水シャワーなどは体に自信がある人には良いでしょう。

これらのきつい行動は考えていてはどんどんきつくなります。
頭が覚醒する前に始めないと、取り掛かることが難しくなっていきます。
ぼーっとしてるうちに、完全に起ききる前に、
水をかぶったり、着替えて外に出る事ができれば楽に行うことができます。

きつい習慣は「ぬるっと」始める感覚を養うのに非常に役立ちますが、体への負担も大きいので、ご自身の安全管理の元無理のない範囲で取り入れることをおすすめします。


他には、日常をお風呂に入っている時のような感覚で過ごすというものです。ぼーっと空を見たり、目の前のものから焦点をずらしたり、とにかくぼーっとすることです。そしてぼーっとしたまま歩いたり、人に話しかけたりしてみましょう。

行動の最初に「よし、やるぞ」というような準備をせずに行動を起こしてみるのです。

位置について、用意ドン!

で始めるのでなく、
体を前に倒したら足が勝手に出るように、

やる気を頼りにせず行動を起こす癖をつけてみるのです。


このような癖をつけると、
行動を起こす際にぼーっとしたまま行動を起こすことができます。

例えば、通りがかりの人に話しかけようと思った時、
迷惑がられないか、悪態をつかれないかなどと考えてしまうと、話しかけるという行動が起こせません。

それよりも先に話しかけようと思った時に何も考えずに言葉が出てしまうくらいに自分を調整した方が良いのです。

『ウォールデン 森の生活』のヘンリーデイビッド・ソローいわく、私たちは「気にしすぎのお人好し」らしいです。

まさしく、私達を表すピッタリの言葉で気に入っています。

お人好しで気にし過ぎな私たちは、
ぼーっとしたまま生きるくらいでちょうどいいです。
きっと、だからと言って迷惑をかけること心配することはないでしょう。

元が気にし過ぎで、その上お人好しなのですから。

始める前に考えることは大抵的外れ


物事は「ぬるっと」始めましょう。
どこに行くにしても、
何をするにしても、
考えても無駄なことは多いです。

考えて行動した結果、その考えが的外れだったという経験はよくあると思います。

勉強して情報収集して旅に出たとして、
その知識がどれほど役に立つでしょうか。

それよりも実際に旅に出てからその場その場で情報を取り入れた方が、より本物で役に立つ情報が手に入るでしょう。

情報収集は役に立つものですが、考
えすぎると動けなくなる、
またやった気になってしまうのも事実です。

それより、考えなしに始めてしまえばあとは適応するしかないのですから、何とかなるものです。本能的に何とかするものです。

私たちはそれぐらいの底力を持っています。
普段の同じ生活の繰り返しの中で発揮されなくて、存在を忘れているだけです

やる気を頼りにするのではなく「ぬるっと」始めてみましょう。
それが変化し、成長する第一歩になります。

行動を起こすことは、計画や準備を完璧に整えることよりも、実際に動き出すことが重要です。

動き出すことで、新たな発見があり、学びが深まり、次第に行動することが自然となります。

気になることがあるなら、
とにかく始めてみましょう。

考えて止まっているほど、
私達の人生は長くありません。

やってみると大したことないことばかりです。
想像だと物事は大きく見えすぎるのです。

「ぬるっと」始め人生をさらに楽しみましょう。


参考

WHOLE BRAIN
心が軽くなる「脳」の動かし方

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ヘンリー・D・ソロー『ウォールデン 森の生活(上)』

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ヘンリー・D・ソロー『ウォールデン 森の生活(下)』

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