マガジンのカバー画像

心理について

52
心の動きが、私たちの人生をつくっています。どんな心もちでいれば、幸せに生きられるのかについて、考えたこと。心理は真理
運営しているクリエイター

記事一覧

トルストイの真理とは

トルストイの真理とは

トルストイ自身がよい作品としたものは何か。

トルストイがよい作品としたのは、
よい内容で、
その内容にふさわしい形式で、
作者が心をこめて表現したものだった。

よい内容とは、
すべての人に共通の真理をもっていること。

トルストイにとってのよい作品は、
名作『戦争と平和』でも
『アンナ・カレーニナ』でもなかった。
逆にそれらは、よくない作品ときめつけるほどだったという。

トルストイがよい作品

もっとみる
必要なものごとは必要なときにやってくる

必要なものごとは必要なときにやってくる

後悔の思いや自責の念が
頭をぐるぐるして苦しいとき
どうすればいいのか。

考えたってどうしようもない
過去のことにとらわれて、
あのときああすればよかったと
自分を責める。

頭から離れない。

非生産的で、後ろ向きで、
こんなこと考えたくないし、
忘れたいし、気持ちを切り替えたいのに、
気づけばぐるぐる同じことを思考していてつらい。

考えないようにしようとすればするほど、
そのことを考えてし

もっとみる
物事を動かすものは目に見えない

物事を動かすものは目に見えない

老子の考え方に、
物事を動かす働きをしているものは、
透明になっていないといけない
というようなことがある。

例えば、扇子であおいで涼むときには、
風を気持ちいいと感じるけれど
扇子を意識していない。

扇子を意識して壊れたら困るからと
そうっとあおいだら風は生じない。

コップは中に飲み物を入れられるから
その役目を果たすのであって、
100万円する高価なもので汚してはいけないからと
何も入れ

もっとみる
生きるのにつらくなったときに効く唯一のこと

生きるのにつらくなったときに効く唯一のこと

自分をゆるす。
いつも意識しているし、
自分を責めるつもりもないのに、
無意識が自分を責めているらしい。

私が判断したこと
選択したことが
悪い結果になったと感じたら、
あのときなんでこうしなかったんだろう
あのときこう選択していたらよかった
などと後悔の念が渦巻く。

そして、生きていくのがつらくなる。

それは、自分を責めている。
後悔の念とは、自分を責めること。

それがつらくて生きていら

もっとみる
自分が頼りにできるのは自分自身だけ

自分が頼りにできるのは自分自身だけ

ミヒャエル・エンデの主人公のモモは、
友だちを失って、孤独感から
自分の道をまげかけていた。

そんなときに気づく。
私が友に何かしてもらおうとするのではなくて、
私が友を助けなくちゃと。

この世界の時間を与えている
マイスターホラに言われる。

ここぞという大切なときは
自分自身だけしか頼りにできない。

誰かにすべてやってもらおうとすれば
あやつり人形となってしまう。

そして、誰しもに、自

もっとみる
道は、自分のなかにある

道は、自分のなかにある

よくなるためにはがんばらないといけないとか
よくなるために何かしないといけないとか
そう思えば思うほど、道は遠のく気がする。

ミヒャエル・エンデの『モモ』を
数日かけて、ゆっくり楽しみながら読んでいた。

そんなとき、このブログを読んで、号泣した。

そう頭で言い聞かせはするけれど、
腑に落ちていなかったのか、
どこかで時間がもったいないとか、
何もできていなくていいのかとか、
私が自分を責めて

もっとみる
よくなろうとするとはまる罠

よくなろうとするとはまる罠

ミヒャエル・エンデの『モモ』を読んだ。

昔、読んだことがあるけれど、
ふと読みたくなった。

きっかけは四年前に出逢った歌だった。

歌い手は、病で一度声を失う。でも、八年の月日を経て、新しい声を得て、再び歌今はじめた。それはかつてのシンガーだったときとは全然別の声だった。

彼女が新しい声で出したアルバムが、モモ ひかりの子だった。
『君は何をしに この地球へ来たのかな』
問いかけるように歌う

もっとみる
最も身近な家族だからこそ言えないこと

最も身近な家族だからこそ言えないこと

3年前に北海道に行った。
その旅でスピリチュアルな方がいて、
その方が私に、
「あなたのお祖母様とお母様の関係がよくないのを
溶かすのがあたなだ」
というようなことを言われた。

聞いた瞬間、涙が出た。
母と祖母は、いわゆる嫁と姑関係で
決して仲がよかったとはいえなかった。
同居していたけれど、
2人きりで話しているのをみたことがなかった。
祖母はとっくの昔に亡くなってしまっている。

「私がどう

もっとみる
嫌なことをちゃんと感じて認めると自分がわかる

嫌なことをちゃんと感じて認めると自分がわかる

よく親密な関係になると、呼び捨てにされる。
男性に呼び捨てにされた途端、
なんだかとても嫌な気分になる。

もちろん、呼び捨てにされたい女性も
いるのはわかる。

でも、私は、突然
俺のものだと支配されて、
相手が偉そうになる感覚があり、
とても嫌だ。

そのことに気がつかなかった。
彼女を呼び捨てにすることは普通のことだし、
父が私を呼び捨てにするように、
親しくなれば呼び捨てにされることはよく

もっとみる
愛するとは切ないこと〜悲しみと愛しみと慈しみ

愛するとは切ないこと〜悲しみと愛しみと慈しみ

さきほど、若松さんのつぶやきに、心掴まれた。

「悲しみと愛しみは同じ感情の異名である」
なるほどそうかもしれないと思った。

元夫が、結婚したばかりのころ言った。
「愛するとは切ないということだ」    

すぐにピンとこなくて、そうなのかなと思った記憶がある。  
愛するとは幸せな気持ちじゃないの?

切ない気持ちになるのは、なんとなく
胸を締めつけられる感情で、
心地いいか心地よくないかと言

もっとみる
すべては正反対の2つでひとつ

すべては正反対の2つでひとつ

私とあなた。
全然違う二人は、思考も違う。
どんなに仲のいい二人でも、
わかってくれないと思うことがある。

あなたはどうして私のことわかってくれないの?

自分中心だから。
お互いに。

わかるという言葉は、
understand
英語で下に立つと書く。
相手の上に立ってはわからない。
相手の下に立ってみる。

漢字で書くと、南無。
まるごと受け容れるという意味。

男と女。
大人と子供。
見え

もっとみる
幸せになる簡単で唯一の方法

幸せになる簡単で唯一の方法

こどものころ、とても几帳面で、
すべてを美しく整えたかった。

毎日、筆箱を磨き、机の上を片づけ
髪の毛ひとつ落ちていないように
掃除機をかけて、掃除機についた髪も
きれいに取り除いていた。

自分の部屋だけではなくて、
通る町の曲がった道の窪みや歪みまでも
美しく整えたいと思ったほどだった。

目にうつるすべてを
私が心地よく感じるように
美しい世界にしたかった。

そんなことはできるはずはない

もっとみる
最も気分が上がるお花の楽しみ方

最も気分が上がるお花の楽しみ方

ガーデンデザイナーの吉谷桂子さんがおっしゃった。

私は、勢いのある夏が過ぎて
秋になるのが寂しくて、
悲しい気持ちになりやすいけれど、
吉谷さんは、秋が始まって落ち着いてきて
冬になると、どこか安心すると仰った。
逆に春はいそがしくて落ち着かないと。

確かに、動きがとまって
正々堂々と存分に休むことができるという感覚がする。

私たち人間も、自然の一部なのだから、
自然の流れに沿って、
合わせ

もっとみる
空気を読んで人に合わせるか、我が道をゆくか

空気を読んで人に合わせるか、我が道をゆくか

高松の郊外にUターン移住され方が
こんなことを仰った。

「人との距離が近くてびっくりする。
東京での人と距離が
ランチの隣の席との間だとすると、
高松は初対面で、もう肘くっついていて
既に僕のパーソナルスペースに入ってる!?」

という感じだそう。

一緒に住んでいたおじいさまは、
冷蔵庫を開けただけで殴られたそうだ。
男子たるものが冷蔵庫を開けるなと。
台所は女性の場であり、
男性の食事のお世

もっとみる