九条心華 (くじょう しんか)

作家。京都生まれ。美しいものや受け継がれてきたものに心ひかれる。幼い頃からしてきたいけ…

九条心華 (くじょう しんか)

作家。京都生まれ。美しいものや受け継がれてきたものに心ひかれる。幼い頃からしてきたいけばなを通じて、日本文化の根底にある意味を知る。未生流師範。“いけばなは生き方” ものごとの意味や真理を探究。自分らしい花を咲かせるために、心がよろこぶ美しい人生をたのしむ。

マガジン

  • 自分らしい幸せな生き方

    自分らしく、幸せに生きるにはどうしたらいいのか。心悦ぶ幸せな人生とは。自由に生きられるようになった今だからこそ、私の体験を通じて得た自分らしい道の見極め方について綴ります。

  • 心理について

    心の動きが、私たちの人生をつくっています。どんな心もちでいれば、幸せに生きられるのかについて、考えたこと。心理は真理

  • 人生を変えるためには

    人生を変えるためにどうすればいいのか。私が経験して、人生を変えてきたことについて。

  • いけばなとは生き方

    いけばなから生き方を知る。

  • 天狼院書店記事

    天狼院書店の記事として公開されている文章です。まさかこんなふうに生きるとは思っていなかった私の人生を赤裸々に綴っています。

最近の記事

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自分だけの花を咲かせるには

自分らしく生きるには、どうしたらいいのか。 何をやりたいのか、 何が好きなのか、 自分がわからない。 そんな状態から、 大好きなものに囲まれて、 幸せに暮らせるようになる2つの方法を 下記のインタビューでお伝えしました。 私自身が嫌なものを削ぎ落とし、 自分の心地よさを感じることで、 自由に思い通りに生きられるようになるまでのことをお話ししています。 下記のURLをクリックして、ご覧いただけると嬉しいです。 https://youtu.be/SZGNE4tTxbc

    • トルストイの真理とは

      トルストイ自身がよい作品としたものは何か。 トルストイがよい作品としたのは、 よい内容で、 その内容にふさわしい形式で、 作者が心をこめて表現したものだった。 よい内容とは、 すべての人に共通の真理をもっていること。 トルストイにとってのよい作品は、 名作『戦争と平和』でも 『アンナ・カレーニナ』でもなかった。 逆にそれらは、よくない作品ときめつけるほどだったという。 トルストイがよい作品としたのは、 誰もが読みやすくわかりやすく表現した民話だった。 最高の真理は、

      • 過去は存在しないし、求めているものは幻

        選択を間違えたとか あのときこうすればよかったとか 後悔するとき、 あの選択が正解だったのにとか ああすれば完璧だったと思いこんでいる。 そして、そうしなかった自分を責めて 苦しくてしかたがない。 でも、過去は幻で、過去はない。 なぜなら、今この瞬間しか存在しないから。 一瞬一瞬過ぎ去っては過去になっていく。 それを選択した道は生きていないから その道が正解かどうか考えてもわからない。 自分が選択した道しか生きていないから。 そう言い聞かせても、 感情がおさまらなか

        • 必要なものごとは必要なときにやってくる

          後悔の思いや自責の念が 頭をぐるぐるして苦しいとき どうすればいいのか。 考えたってどうしようもない 過去のことにとらわれて、 あのときああすればよかったと 自分を責める。 頭から離れない。 非生産的で、後ろ向きで、 こんなこと考えたくないし、 忘れたいし、気持ちを切り替えたいのに、 気づけばぐるぐる同じことを思考していてつらい。 考えないようにしようとすればするほど、 そのことを考えてしまう。 結果に執着しているからだと 手放したいのにやめられないのが 人間の性な

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        自分だけの花を咲かせるには

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        • 人生を変えるためには
          51本
        • 心理について
          52本
        • 自分らしい幸せな生き方
          72本
        • いけばなとは生き方
          12本
        • 天狼院書店記事
          8本

        記事

          物事を動かすものは目に見えない

          老子の考え方に、 物事を動かす働きをしているものは、 透明になっていないといけない というようなことがある。 例えば、扇子であおいで涼むときには、 風を気持ちいいと感じるけれど 扇子を意識していない。 扇子を意識して壊れたら困るからと そうっとあおいだら風は生じない。 コップは中に飲み物を入れられるから その役目を果たすのであって、 100万円する高価なもので汚してはいけないからと 何も入れなかったら、その役目を果たせない。 それは人も同じで、 うまくいっている会社や

          物事を動かすものは目に見えない

          すべてはつながっている

          図書館で1年ぐらい予約待ちした本を読んだ。 絶版になっていて、図書館で借りようとしたら すでに何十人も予約が入っていた。 子ども向けの本で、小さな宇宙人が出てくる物語だった。 宇宙の法則について、すこしずつわかりやすく 主人公のもうすぐ10歳になる僕に教えてくれる。 すべてのものはつながっている。 このことはとても感じる。 先日、東京国立博物館に光悦展を観に行った。 閉幕間際で混んでいて、朝一番に行列に並んで入った。 その展覧会場内で、観ようとした作品の前に 知人が立っ

          すべてはつながっている

          生きるのにつらくなったときに効く唯一のこと

          自分をゆるす。 いつも意識しているし、 自分を責めるつもりもないのに、 無意識が自分を責めているらしい。 私が判断したこと 選択したことが 悪い結果になったと感じたら、 あのときなんでこうしなかったんだろう あのときこう選択していたらよかった などと後悔の念が渦巻く。 そして、生きていくのがつらくなる。 それは、自分を責めている。 後悔の念とは、自分を責めること。 それがつらくて生きていられないほど 生きていく自信をなくしてしまうほど 自分が自分を責め続ける。 今日

          生きるのにつらくなったときに効く唯一のこと

          自分が頼りにできるのは自分自身だけ

          ミヒャエル・エンデの主人公のモモは、 友だちを失って、孤独感から 自分の道をまげかけていた。 そんなときに気づく。 私が友に何かしてもらおうとするのではなくて、 私が友を助けなくちゃと。 この世界の時間を与えている マイスターホラに言われる。 ここぞという大切なときは 自分自身だけしか頼りにできない。 誰かにすべてやってもらおうとすれば あやつり人形となってしまう。 そして、誰しもに、自分で生きる力が備わっている。 自分を信じて進もう。

          自分が頼りにできるのは自分自身だけ

          道は、自分のなかにある

          よくなるためにはがんばらないといけないとか よくなるために何かしないといけないとか そう思えば思うほど、道は遠のく気がする。 ミヒャエル・エンデの『モモ』を 数日かけて、ゆっくり楽しみながら読んでいた。 そんなとき、このブログを読んで、号泣した。 そう頭で言い聞かせはするけれど、 腑に落ちていなかったのか、 どこかで時間がもったいないとか、 何もできていなくていいのかとか、 私が自分を責めていた。 号泣した。 何もできなくてもいい。 ただ流れていくときをみているだけ

          道は、自分のなかにある

          よくなろうとするとはまる罠

          ミヒャエル・エンデの『モモ』を読んだ。 昔、読んだことがあるけれど、 ふと読みたくなった。 きっかけは四年前に出逢った歌だった。 歌い手は、病で一度声を失う。でも、八年の月日を経て、新しい声を得て、再び歌今はじめた。それはかつてのシンガーだったときとは全然別の声だった。 彼女が新しい声で出したアルバムが、モモ ひかりの子だった。 『君は何をしに この地球へ来たのかな』 問いかけるように歌う元ジャズシンガー佐々木朝美さん。 あれから私らしく生きようともがいて、何もかも

          よくなろうとするとはまる罠

          願っても結果に執着しない

          ひとの願いとは何だろう。 そう思ったきっかけは、 まだ若いころ、たった一つだけ 願いを叶えてくれるというお地蔵さんに お参りしたことだったと思う。 わらじを履いたお地蔵さんが、 ひとつだけ願いを叶えに来てくださるという 鈴虫寺が京都にある。 うら若き乙女が願うことは、恋愛成就。 いいなと思っているひととつきあえますように とか、結婚できますようにとか、 そういう願いだったと思う。 願いが叶えば御礼参りをするのだけれど、 叶わない。 叶わなかったけれど、 別の人とおつきあ

          願っても結果に執着しない

          クリスマスツリーはなんでワクワクするの?

          クリスマスツリーって なんでワクワクするんだろう。 とにかく大きな木が大好きな私には クリスマスツリーは  ひとの無意識の樹木信仰だと思う。      クリスマスツリーとは、 元々キリストとは関係なく、 北欧の古代ゲルマン民族のユールという 冬至の祭のための樫(かし)木が元型。 寒さに強く冬でも葉を枯らさない 樫の木を生命の象徴としていた。 その土着の樹木信仰を、   キリスト教に改宗させようと 樫の木を切り倒したところ すぐ側から樅の木が生えてきたので 樅(もみ)の

          クリスマスツリーはなんでワクワクするの?

          自己肯定感を上げるには

          古伊賀 破格のやきもの展を観た。 古伊賀とは、三重県伊賀市で焼かれたやきもの。 とても渋くて、信楽焼のように素朴。 ゆがみ、傾き、割れ、欠け、焦げ、へこみ、 それが日本陶磁の最高峰とまで言われる。 なんで? 本当は私は精緻で整った青磁器が好みだ。 美しい輪郭に惚れ惚れしたりする。 古伊賀は全く正反対で、 荒々しく、粗野で破壊的。 楽茶碗でさえ好みでないのに、 古伊賀のむちゃくちゃさは 私には渋すぎる。 でも、観ていると味わい深い。 予想を裏切るというか、 意図

          自己肯定感を上げるには

          最も身近な家族だからこそ言えないこと

          3年前に北海道に行った。 その旅でスピリチュアルな方がいて、 その方が私に、 「あなたのお祖母様とお母様の関係がよくないのを 溶かすのがあたなだ」 というようなことを言われた。 聞いた瞬間、涙が出た。 母と祖母は、いわゆる嫁と姑関係で 決して仲がよかったとはいえなかった。 同居していたけれど、 2人きりで話しているのをみたことがなかった。 祖母はとっくの昔に亡くなってしまっている。 「私がどうすればいいんでしょうか?」 「とにかくお母さんと話してみたら?」 何をどうし

          最も身近な家族だからこそ言えないこと

          宮沢賢治の共感覚のとらえ方

          NHKラジオ教養番組のなかの 宮沢賢治の作品朗読をさせていただいた。 はじめて読む物語ばかりで新鮮だったが、 悲しみがにじむ作品が多い。 【聴き逃し】カルチャーラジオ 文学の世界 自分を生きる~再読・宮沢賢治(12)雨ニモマケズ https://www.nhk.or.jp/radioondemand/share/125_990.html?p=1929_01_3889470_743 #radiru 動物が人間のように描かれる。 賢治には、自然のなかで 私たち人間と動物と

          宮沢賢治の共感覚のとらえ方

          嫌なことをちゃんと感じて認めると自分がわかる

          よく親密な関係になると、呼び捨てにされる。 男性に呼び捨てにされた途端、 なんだかとても嫌な気分になる。 もちろん、呼び捨てにされたい女性も いるのはわかる。 でも、私は、突然 俺のものだと支配されて、 相手が偉そうになる感覚があり、 とても嫌だ。 そのことに気がつかなかった。 彼女を呼び捨てにすることは普通のことだし、 父が私を呼び捨てにするように、 親しくなれば呼び捨てにされることはよくある。 考えてみれば、子どものころ、 呼び捨てにされることで悩んでいた。 「な

          嫌なことをちゃんと感じて認めると自分がわかる