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自分らしい幸せな生き方

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自分らしく、幸せに生きるにはどうしたらいいのか。心悦ぶ幸せな人生とは。自由に生きられるようになった今だからこそ、私の体験を通じて得た自分らしい道の見極め方について綴ります。
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記事一覧

トルストイの真理とは

トルストイの真理とは

トルストイ自身がよい作品としたものは何か。

トルストイがよい作品としたのは、
よい内容で、
その内容にふさわしい形式で、
作者が心をこめて表現したものだった。

よい内容とは、
すべての人に共通の真理をもっていること。

トルストイにとってのよい作品は、
名作『戦争と平和』でも
『アンナ・カレーニナ』でもなかった。
逆にそれらは、よくない作品ときめつけるほどだったという。

トルストイがよい作品

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過去は存在しないし、求めているものは幻

過去は存在しないし、求めているものは幻

選択を間違えたとか
あのときこうすればよかったとか
後悔するとき、
あの選択が正解だったのにとか
ああすれば完璧だったと思いこんでいる。

そして、そうしなかった自分を責めて
苦しくてしかたがない。

でも、過去は幻で、過去はない。
なぜなら、今この瞬間しか存在しないから。

一瞬一瞬過ぎ去っては過去になっていく。
それを選択した道は生きていないから
その道が正解かどうか考えてもわからない。

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必要なものごとは必要なときにやってくる

必要なものごとは必要なときにやってくる

後悔の思いや自責の念が
頭をぐるぐるして苦しいとき
どうすればいいのか。

考えたってどうしようもない
過去のことにとらわれて、
あのときああすればよかったと
自分を責める。

頭から離れない。

非生産的で、後ろ向きで、
こんなこと考えたくないし、
忘れたいし、気持ちを切り替えたいのに、
気づけばぐるぐる同じことを思考していてつらい。

考えないようにしようとすればするほど、
そのことを考えてし

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物事を動かすものは目に見えない

物事を動かすものは目に見えない

老子の考え方に、
物事を動かす働きをしているものは、
透明になっていないといけない
というようなことがある。

例えば、扇子であおいで涼むときには、
風を気持ちいいと感じるけれど
扇子を意識していない。

扇子を意識して壊れたら困るからと
そうっとあおいだら風は生じない。

コップは中に飲み物を入れられるから
その役目を果たすのであって、
100万円する高価なもので汚してはいけないからと
何も入れ

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すべてはつながっている

すべてはつながっている

図書館で1年ぐらい予約待ちした本を読んだ。
絶版になっていて、図書館で借りようとしたら
すでに何十人も予約が入っていた。
子ども向けの本で、小さな宇宙人が出てくる物語だった。

宇宙の法則について、すこしずつわかりやすく
主人公のもうすぐ10歳になる僕に教えてくれる。

すべてのものはつながっている。
このことはとても感じる。

先日、東京国立博物館に光悦展を観に行った。
閉幕間際で混んでいて、朝

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生きるのにつらくなったときに効く唯一のこと

生きるのにつらくなったときに効く唯一のこと

自分をゆるす。
いつも意識しているし、
自分を責めるつもりもないのに、
無意識が自分を責めているらしい。

私が判断したこと
選択したことが
悪い結果になったと感じたら、
あのときなんでこうしなかったんだろう
あのときこう選択していたらよかった
などと後悔の念が渦巻く。

そして、生きていくのがつらくなる。

それは、自分を責めている。
後悔の念とは、自分を責めること。

それがつらくて生きていら

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自分が頼りにできるのは自分自身だけ

自分が頼りにできるのは自分自身だけ

ミヒャエル・エンデの主人公のモモは、
友だちを失って、孤独感から
自分の道をまげかけていた。

そんなときに気づく。
私が友に何かしてもらおうとするのではなくて、
私が友を助けなくちゃと。

この世界の時間を与えている
マイスターホラに言われる。

ここぞという大切なときは
自分自身だけしか頼りにできない。

誰かにすべてやってもらおうとすれば
あやつり人形となってしまう。

そして、誰しもに、自

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道は、自分のなかにある

道は、自分のなかにある

よくなるためにはがんばらないといけないとか
よくなるために何かしないといけないとか
そう思えば思うほど、道は遠のく気がする。

ミヒャエル・エンデの『モモ』を
数日かけて、ゆっくり楽しみながら読んでいた。

そんなとき、このブログを読んで、号泣した。

そう頭で言い聞かせはするけれど、
腑に落ちていなかったのか、
どこかで時間がもったいないとか、
何もできていなくていいのかとか、
私が自分を責めて

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よくなろうとするとはまる罠

よくなろうとするとはまる罠

ミヒャエル・エンデの『モモ』を読んだ。

昔、読んだことがあるけれど、
ふと読みたくなった。

きっかけは四年前に出逢った歌だった。

歌い手は、病で一度声を失う。でも、八年の月日を経て、新しい声を得て、再び歌今はじめた。それはかつてのシンガーだったときとは全然別の声だった。

彼女が新しい声で出したアルバムが、モモ ひかりの子だった。
『君は何をしに この地球へ来たのかな』
問いかけるように歌う

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願っても結果に執着しない

願っても結果に執着しない

ひとの願いとは何だろう。
そう思ったきっかけは、
まだ若いころ、たった一つだけ
願いを叶えてくれるというお地蔵さんに
お参りしたことだったと思う。

わらじを履いたお地蔵さんが、
ひとつだけ願いを叶えに来てくださるという
鈴虫寺が京都にある。

うら若き乙女が願うことは、恋愛成就。
いいなと思っているひととつきあえますように
とか、結婚できますようにとか、
そういう願いだったと思う。

願いが叶え

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クリスマスツリーはなんでワクワクするの?

クリスマスツリーはなんでワクワクするの?

クリスマスツリーって
なんでワクワクするんだろう。

とにかく大きな木が大好きな私には
クリスマスツリーは 
ひとの無意識の樹木信仰だと思う。     

クリスマスツリーとは、
元々キリストとは関係なく、
北欧の古代ゲルマン民族のユールという
冬至の祭のための樫(かし)木が元型。

寒さに強く冬でも葉を枯らさない
樫の木を生命の象徴としていた。

その土着の樹木信仰を、  
キリスト教に改宗させ

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自己肯定感を上げるには

自己肯定感を上げるには

古伊賀 破格のやきもの展を観た。

古伊賀とは、三重県伊賀市で焼かれたやきもの。
とても渋くて、信楽焼のように素朴。

ゆがみ、傾き、割れ、欠け、焦げ、へこみ、
それが日本陶磁の最高峰とまで言われる。

なんで?

本当は私は精緻で整った青磁器が好みだ。
美しい輪郭に惚れ惚れしたりする。

古伊賀は全く正反対で、
荒々しく、粗野で破壊的。

楽茶碗でさえ好みでないのに、
古伊賀のむちゃくちゃさは

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最も身近な家族だからこそ言えないこと

最も身近な家族だからこそ言えないこと

3年前に北海道に行った。
その旅でスピリチュアルな方がいて、
その方が私に、
「あなたのお祖母様とお母様の関係がよくないのを
溶かすのがあたなだ」
というようなことを言われた。

聞いた瞬間、涙が出た。
母と祖母は、いわゆる嫁と姑関係で
決して仲がよかったとはいえなかった。
同居していたけれど、
2人きりで話しているのをみたことがなかった。
祖母はとっくの昔に亡くなってしまっている。

「私がどう

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宮沢賢治の共感覚のとらえ方

宮沢賢治の共感覚のとらえ方

NHKラジオ教養番組のなかの
宮沢賢治の作品朗読をさせていただいた。

はじめて読む物語ばかりで新鮮だったが、
悲しみがにじむ作品が多い。

【聴き逃し】カルチャーラジオ 文学の世界 自分を生きる~再読・宮沢賢治(12)雨ニモマケズ https://www.nhk.or.jp/radioondemand/share/125_990.html?p=1929_01_3889470_743 #radir

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