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おっぱいの中に揺れる野望

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煩悩と欲望を2時間煮込んでおきました。
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#結婚

恋は戦争、私は敗戦国。

恋は戦争、私は敗戦国。

離婚届を出した。
この出来事も感じた事も、多分一生忘れないと思うけど、感情整理のためにまとめておこうと思う。

久しぶりに会った彼は、珍しくシワシワのTシャツを着ていて、天パの髪の毛は6月の湿気をふんだんに含み、葉加瀬太郎のようにボンバーしていた。
「あ〜もうだらしないんだから…」と、思わず手直ししてあげたくなるような、母性をくすぐる格好だった。狙っているなら100点だ。甘え上手の人たらしとは、ま

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進化、とても穏やかに。

進化、とても穏やかに。

別れた旦那と最後にしたデートで、海の向こうに島影を見た。
あんなところに島があるなんて知らなかった。Google mapに島の名前を教えてもらって、翌年その島へ旅行へ行った。

その次の年、一人で行ってみたかったところへ出掛けた際に偶然見かけたウィンドサーフィンを、自分もやりたいと強く思い、
その翌年、ちゃんと体験しに行った。

生きるのが上手い人は、きっともっと早いペースでこれらのことを叶えてい

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VS幸福、対戦よろしくお願いします。

VS幸福、対戦よろしくお願いします。

人間の動力の一つに「怒り」がある。
悔しいとか、見返してやるぞとか、ナメてんじゃねぇ。そういった類の感情がガリソンになって、数多くの危機的状況を乗りこえてきた、という話は世の中非常に多い。自分にも経験があるので、気持ちはよくわかる。

しかし、人は幸せになると、この時の生命の輝きを失ってしまう。

必死になって「私を見て」「俺を見ろ」と叫んでいた時は、野生の動物みたいに色んな細胞がソリッドになって

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結婚をしました。

結婚をしました。

春だ。
「何者か」にならなきゃいけない焦燥感にかられる春だ。
新学期、新社会人、新プロジェクト。
春はいつも勇み足でやってきて、新しい何かになれと私の背中を強引に押してくる。

春になったからといって、私の身長や体重は変わらない。コンプレックスを治してはくれないし、何一つとして昨日の私と変わらない。

昨日の夜に食べてしまったアイスクリームの罪悪感すらどうでもよくしてしまうほどの晴天は、「明るく楽

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【告知】野郎ども、文学フリマに出るわよ

【告知】野郎ども、文学フリマに出るわよ

こんばんは。転んでもだだで起きない方の女、寿マーガリンです。

今回、離婚を記念しまして、本を作りました!

どんどんぱふぱふ〜!!

文学フリマ東京2020年11月22日(日)、初出店になります。

このブログ「おっぱいの中に揺れる野望」から一部抜粋しつつ、離婚して感じたこと、変わったこと、変わらないこと、溢れ出すパッションと胸の高鳴りをギュッ!っと詰め込んだ全56ページの薄い本です。

包み隠

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まともな成人男性はうんこを漏らさない

まともな成人男性はうんこを漏らさない

友人2人とご飯を食べていた際、「あんたの旦那がおかしいのは絶対薬物のせいだ、薬物をやってるに違いない」と言い始めた。旦那がうんこを漏らしたことがある、と言う話をしたら、それは明らかにおかしいと言うのだ。

そもそも、成人男性がうんこを漏らすというのはなかなか有り得ないことで、絶対それは酒じゃなくて薬物のせいだと2人は言う。
逆にどうして疑わなかったの?と言うので、「だって本当によく漏らしてたし

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ゼクシィを買った。

ゼクシィを買った。

ゼクシィを買った。

死ぬまでに一度はしてみたい行為ランキング上位にランクインしていた、あの「ゼクシィ買っちゃった!」の、ゼクシィである。

最近のゼクシィはヤバイ。
可愛い婚姻届が付いているとか、花嫁専用自撮り棒とか、サムシングブルーのゴム手袋とか、わけのわからないオマケが付いているというイメージしかなかったのだが、それ以前にゼクシィには、国内版、海外版、豪華プレミアム版に大人ゼクシィと

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聞こえるかホーミー

聞こえるかホーミー

先日、彼氏が私のいびきを聞いて笑っていた。

「お前はマッコウクジラか?!昼間はゴリラで夜はクジラか?!随分と野生的だな!」

そう言って、夜中に録音したであろう私のいびきを聞かせてくれた。

そこには間違いなく、声帯を震わせながら太平洋で仲間を探すクジラの声が刻まれていた。

地鳴りのように低く、クラブミュージックばりに響く重低音。ブタとは違う、おっさんとも違う、これがヒト科の女

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