記事一覧
ヴァージニアの月
https://youtu.be/fGSzPwUXees 1番好きな星さ、天国みたいな そこにいて ソフトでブルーなヴァージニアムーン 今夜待ってるよ 今日を2つにわけるような 甘い誘いに呼ばれ…
ことの発端/ profile
22歳の時
大学の作業療法学科を
3年生で中退して
しばらくフラフラしていた。
それから虚しくなって
「人と本当に関わり合いたい」
そう感じて思いついたのが
知的障がい者の通所施設で
働くことだった。
それが
"障がいのある彼ら"と
出会い始めた最初。
それからの仕事は
とてもハードであったように思う。
まいにち全力疾走したみたいに
クタクタになってよく眠った。
思い切り
泣いたり笑ったり
エピソード :話せない=話がわからないわけではない
あるとき
担当の利用者Aさんを通所先に迎えに行ったら
手首に大きな打ち身みたいのがあり
記録を読んだところ
その日の朝の欄に
" 赤みがあるが本人気にしていないので観察。"
と書いてあっただけだった。
ビックリした。
割と大きな怪我に見えるけど
それだけ?と。
上司に連絡も相談もなく次の担当者に引き継ぎもない。
1日経っても消えない赤み
若干腫れもありそうな打ち身に見えた。
Aさんは話ができない
それってタイミングの問題なんだ/自閉症のブルー episode3
私はその人をブルーと呼んでいる。
自閉症のブルー。
さて
事件が起きたのは土曜日。
私たちは
前の日の夜から一緒にいた。
寝て起きておはようって言って
朝食を食べてから
散歩に出かけた。
しかし
帰ってきたら
なんと
ブルーは颯爽と部屋のカーテンを閉め
お風呂に入るっていうのだ。
驚いた。
AM11:00の出来事である。
どうやらブルーは思っているらしい
私と帰ってきたら
お風呂に入るもの
達観 / 自閉症のブルー episode2
自閉症のブルーは話すことができない。
そんなブルーに時々
乱暴な声をかける人もいる。
「おい!ブルー!」と。
彼らは
自分の弱さを認めているようなものだと
私は思う。
何も言えないブルーに対して
自分の力を誇示しているかのように見えるから。
そういうときブルーは
一瞬ふと立ち止まって耳を傾けたあと
何事もなかったかのように
自分の日常に戻る。
私は
飄々と淡々としているあの子を
とても素敵だ
sweet blue/自閉症のブルー episode1
私はその人をブルーと呼んでいる。
優しさの青、ブルー。
ある日の夕方
いつものように
自閉症のブルーを迎えに行く。
時々帰りに一緒に買い物するから
ブルーは私に訊いた
「買い物に行くの?」と。
ブルーは話すことができないのだけど
よくジェスチャーで質問をするのだ。
そのくらいの簡単な会話は
私たちの間では成り立っている。
いつもなら返事は
「うん、買い物に行こう」か
「帰るよ」のどちらかだ。
自分の見ている世界は真実とは限らない、真実ではなくてもいい
東田直樹さんの本を2冊読んで
自分の価値観に
改めてハテナを投げかけている。
会話のできない重度の自閉症である彼が
本を書いてくれてることによって
"自閉症の彼らが
自分とは全然違う世界を見ている可能性"
が浮上したからだ。
最も印象的なことは
東田さんは
幼い頃に
自身を人間ではなく自然の一部だと思っていたこと。
壊れたロボットを操縦しているような感覚でいること。
それは私にはとてもショッ
続・風になれ/ダンスする episode2
前述の話から
もう少し踏み込んで話せば
こうだ。
ダラマン(私の師匠でマリ人、伝統音楽継承者)
が側にいたとき
小さな鍵穴の中からマリの風景が見えていた。
自分がなんとかその鍵穴を覗いて
マリの風を感じていることで
自分を媒体として
みんなにもそれを感じてもらいたい
と思っていた。
ところが
師匠ダラマンは
昨年10月
突然母国マリへ帰ってしまい
状況は一変。
私は
ある意味では心の拠り所を
episode3 革命のあと/緘黙症だった子どもの私
今から2〜3年ほど前
私は
自分以外の「話せない子」に
生まれて初めて遭遇した。
そういえば
私の"話せないちゃん"は?
というと
本人からも
すっかり忘れ去られていたのだ。
そのとき
25歳くらいだった"話せない"彼女は
(私よりひと回りほど若い)
私と一緒に働いてた。
7歳のときの私ととても似ていた。
違うのは
家族も先生もフォローしてはくれないこと。
仕事をしなければならないということ。
episode2 強烈先生、現る/緘黙症だった子どもの私
あの革命のあとも
人と喋れないことが
まだ私の人生を覆っていた。
重たい霧のように
何枚も重なった薄いベールのように。
そんな私に
第2の革命は訪れた。
それは小学校3年生のときの
担任の先生。
先生の決まりはこう。
・何か言われたら必ず大きな声で「ハイ」と返事
・文末には「です」をつける
(場合によっては"です"にはならないけど、3年生にわかりやすいようにそう言ったのだろう)
・先生に質問
ヴァージニアの月
https://youtu.be/fGSzPwUXees
1番好きな星さ、天国みたいな
そこにいて
ソフトでブルーなヴァージニアムーン
今夜待ってるよ
今日を2つにわけるような
甘い誘いに呼ばれて
僕は今こうしていたい
ヴァージニアムーン
今夜待ってるよ
その光が僕らの影をうつす
朝の風が吹き抜け
明日が君を連れてったら
僕は言う、グッドナイト
その魅力は秘密なんだ
小さなささやき声で
君