マガジンのカバー画像

瞬間思考・瞬間雑感

7
おもいつきなつぶやきな捌け口な垂れ流し
運営しているクリエイター

記事一覧

芸術についての雑感②'

芸術についての雑感②'

最近中古本で見つけた、サガンのインタビュー本。

個人的ハイライトをp.168 より抜粋
(一部捕捉)

インタビュア : 『子供が欲しい理由はひとによって違いますが、あなたの場合はどういうことでしたか?』

サガン : 『子供は重要ですが、子供がいない女性でも女性には変わりないと思います。誰かを愛していれば女性には変わりないのです。膝に年老いた猫を乗せて、うどんを、食べていても、一人でちゃんと暮

もっとみる
芸術についての雑感②

芸術についての雑感②

わたしの中にある、大切な、"寂しい"という気持ちが溢れ返るとき、それを一生懸命に掬い取るために、文学が必要となる。
常識的ではない感覚で人生を正当化してくれる可愛いらしいエゴがスクラップされて、そんな、恥ずかしくて身を背けたいような人間の羞恥の切り取りが、文学作品や音楽、造形等等から共感される。そしてそれはわたしを諫めてくれる。

まあつまり、これでいいのだ!と、他者のフィクションから自分を投影し

もっとみる
芸術についての雑感①

芸術についての雑感①

一般的に余暇・道楽とされる芸術何某を感受できることは、動物世界上私たち人間に与えられた揺るぎないご褒美。
芸術は今も昔も、私たちの感情どころか、世界の在り方に影響を与えてきたものなのだ!と豪語したいとこらけど。
実際には、お腹を満たす事がなければ、喉を潤すこともない。なので、人間活動上、多くに場面において、趣味趣向の道楽だと軽視されがち。生きる上で必要不可欠なものとは断言できない。

だけど、芸術

もっとみる
マクドでチーズバーガーを買うという出来事をスローモーション化してみた

マクドでチーズバーガーを買うという出来事をスローモーション化してみた

無性に食べたくなったものを買いに行った。
少なくともその間は、現実の雑念に頭を浪費しなくて済む。

目にしているのは起伏のない単調で無機質な見慣れた光景だ。
若い女性が一方的にまくし立てている恋人への愚痴、大学生風の男性が波打つPCキーボードの打鍵音、疲れたサラリーマンのため息。
それぞれが、ないまぜになって通奏低音のように響き無害なBGMとミックスされ、誇張された電子音をさらに際立たせている。

もっとみる
日常的空き缶コラージュ

日常的空き缶コラージュ

日常のなかのヘドロ的な心持ちの行き先を成仏してくれる酒の空き缶たちと、強制幸福感なデザインノートの上へ、甘み増しホイップの如く柔軟剤により加工された本音と、建前タオルをふさっとかけたならば・・・

それはまさしく、気持ちの悪い、尤も私らしい、オエっとするような人間らしい、誰もが目を背けたくなる私のようでした。

経験が師匠

経験が師匠

ある物事/人、に囚われていて見失ってしまったかのように見える自分は、じつは『見失った私』ではなく、『囚われて見失ってしまった私、に気づいた私』なんだ、と経験が教えてくれるので、どんどん囚われてどんどん傷ついてマゾ的に成長しよう。

サービス精神についての瞬間思考

サービス精神についての瞬間思考

以前「自分にとってのサービスとは何か」ということを問われた。
普段がむしゃらに音楽と向き合ってると忘れがちな、所謂、サービス精神。

私が思うサービス/サービス精神は、求められたことに対して期待値を上回るパフォーマンスをする事、だと思う。

芸術家の立場としてのサービスのあり方を考えたときに重要なのは、それを受け取る側にとって有益な物、情報、そして体験だと思う。
パフォーマーは自己表現ばかりを追

もっとみる