見出し画像

サービス精神についての瞬間思考

以前「自分にとってのサービスとは何か」ということを問われた。
普段がむしゃらに音楽と向き合ってると忘れがちな、所謂、サービス精神。

私が思うサービス/サービス精神は、求められたことに対して期待値を上回るパフォーマンスをする事、だと思う。

芸術家の立場としてのサービスのあり方を考えたときに重要なのは、それを受け取る側にとって有益な物、情報、そして体験だと思う。
パフォーマーは自己表現ばかりを追求するのではなく、そのパフォーマンスに於いて、常に間身体性を意識することで、聴衆は演奏者と同一空間であらゆる種類の身体感覚を共有することができる。
喜び、悲しみ、怒り、驚き…、

観客はいろいろな感情や世界観を疑似体験するために、チケット料を支払い、それらを対価として受け取る。
反対にパフォーマーは自分を表現する幸福感や充実感と、実際的な報酬を受け取る。

つまり、与える側、受け取る側双方にとって、サービスそれ自体がそれぞれに“価値のある物”として相互作用することで、そのサービスの需要供給の本質がより高いもので在り続けられるのではないかと私は思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?