マガジンのカバー画像

日々の思考と記録

1,757
毒にも薬にもならないけれど、身体に染み込むように、思ったこと、考えたことを自分の言葉で書きます。拙くたって、伝わらなくたって、真摯に書く。
運営しているクリエイター

2022年5月の記事一覧

収束できない

収束できない

 気づけば考え事が増えていて、1点を見つめたまま、ぼーっとしている時間が増えています。
 物事をシンプルに捉えようとしているはずなのに、あれよこれよと派生して、どんどん大風呂敷になってしまいます。

 アイディアを考える際に、「発散」と「収束」が大事だと聞きました。

 実現可能かどうかはさておき、とにかく面白そうなアイディアをたくさん出して裾野を広げる「発散」。

 出てきたアイディアを組み合わ

もっとみる
黙る意味

黙る意味

「誰かを正してやろう」という気持ちはだいぶ薄れてきました。

 とはいえ、他者と接していて未だに自分の内で「こうした方がいいのに!」と正義漢が暴れる時があります。それは、一生懸命取り組んでいる人が、努力の方向性がズレているために空回りしているのを見た時です。

 第三者の視点から見れば、簡単に見分けられることが、当事者にはなかなかどうして気づけない。それを指摘したくて仕方ないのです。けれど、それは

もっとみる
選択の機会

選択の機会

 定期的に議論される話題として、「苦労は買ってでもしろ」と「安心安全な環境でこそ人は伸びる」の対立があります。

 どちらにもそれなりの言い分があり、それ相応の理があるでしょうし、成功例があるでしょう。
 繰り返されるのは、大した結論が出ないまま平行線を辿り、結局人とコトと場合によると無難な着地点に落ち着いているからです。

 僕は基本的に、「自分が決めたかどうか」が左右すると思います。自分が選ん

もっとみる
風物詩のかけ声

風物詩のかけ声

 最初、大きな事故でも起こったのかと思いました。
 車のボンネットを叩いたような大きな音がして、すぐにそちらを見ました。

 ただ、耳を澄ましてもその後音は聞こえてきません。
 気のせいかと思い始めた矢先、同じような音が鳴りました。

 やっぱり思い過ごしじゃない。
 外に出て、確かめようとしたら、同じ音がまた繰り返し鳴りました。

 そして、僕は外を見ました。

 花火だ。

 残念ながら建物に

もっとみる
『世界は贈与でできている』は疑問に言葉を与えてくれる

『世界は贈与でできている』は疑問に言葉を与えてくれる

 最近読んだ本の中でも1番のヒットだった。

 タイトルだけを見ると、「贈与は凄い!」と賞賛する内容を想像するかもしれないけれど、中身は「贈与とはなんなのか?」を考察する一冊だ。

贈与をありがたがらなければならないか? 与えることは、相手のためになるだろうか?
 それは以前から僕自身が抱えてきた疑問だった。

 お金や食事、言葉や労力など僕達は様々な形で相手に差し出す。それに対して、対価を得れば

もっとみる
頭抜けた言葉足りず

頭抜けた言葉足りず

 能力がずば抜けて高い人の言葉は時々よくわかりません。

 難解なのではなく、言語化される情報量に対して、その人の受け取っている情報と言葉にするまでの思考が膨大すぎて、そのギャップを埋められずハテナマークだらけになります。

 シャーロック・ホームズを思い浮かべればいいでしょう。ホームズは会いにきたワトソンとのやりとりで、一見すると頓珍漢なことを言います。けれど、毎回当たっています。それは様々な手

もっとみる
読んだ違和感に学ぶ

読んだ違和感に学ぶ

 心を入れ替えて、読む人に丁寧な文章を心がけようと思いました。

 その影響で、最近移動時間などに知らない人のnoteをちょくちょく読むようにしています。
 元々フォローしている人は、知り合いだったり自分の興味関心が重なっていたりする人なので、読むことに対するハードルが低いです。

 知らない人のnoteは、もうタイトルと内容でしか判断のしようがありません。それでも興味を惹かれて読むのは、なにかし

もっとみる
もっと洗い出し

もっと洗い出し

 僕はずっと自分が優先順位をつけるのが苦手だと思っていました。
 けれど、もしかしたらそうではないのかもしれません。

 そもそも物事の洗い出しができていないことがわかりました。

 たとえば、旅行に行くとします。
 日程と目的地は決まって、さあ具体的な計画を立てます。

 博物館に寄りたい。
 海に入りたい。
 美味しい料理が食べたい。
 近くに住むAさんと会いたい。

 限られた日程で全部は実

もっとみる
ご縁

ご縁

 縁の繋がりは不思議なものだと思います。
 毎日一緒にいるような間柄の友人と、その後ほとんど連絡を取り合わなくなったかと思えば、さほど親しくなかった人と程よい距離感でずっと付き合い続けることもあります。

 僕が大学時代に知り合った親友は、一生の付き合いだと思っていますが、連絡を取り合うのは1年に1、2回程度です。それでも、心のどこかで彼のことをずっと気にしています。

 結局、出会った人とどの程

もっとみる
2000記事

2000記事

 昨日の投稿で2000記事だったそうです。バッジをもらいました。数字自体にはそれほど感慨はないけれど、継続してきたことの証明なので、嬉しいです。

 特段文章力が向上したとは思いません。書く内容もすらすら出てくることもありません。

 ただ、「言葉にしようとすること」は身についてきたなと思います。案外それが1番大事なんじゃないかと思います。

 お仕事でも趣味でもなんでもいいのですが、書きたい内容

もっとみる
失敗の山を築こう

失敗の山を築こう

 大抵のことは数をこなすことで解決します。
 最初はどんなに拙くても、量的な積み重ねによって上達します。

 最近大好きなNotionについて、会う人会う人に熱弁していました。最初話した人達はピンと来ていなかったのに、数を重ねるごとに反応が良くなっている感覚がありました。
 今日話した人は「これすごい!」と良い反応を示してくれました。

 我ながら最初の説明はしどろもどろだったと思います。「すごい

もっとみる
保留して散乱

保留して散乱

 毎日少しずつ掃除をするのが習慣化してきて気づいたことがある。
 情報や物の判断を保留したものが溜まっていく。そして、それが部屋が汚れる原因だ。

 いらないと判断したものは捨てる。必要なものは保存する。そこは誰もが当たり前にやっているだろう。ただ、必要なものはどこに保存するのか? そこで迷って、とりあえず置いたものがやがて山になっていく。 

 また、中には「今は使わないけど、後々いるかも」とい

もっとみる
期せずして伝わる嬉しさ

期せずして伝わる嬉しさ

 あー、今日はとても中身の濃い1日だった。

 朝から晩まで出かけっぱなしで、あっちへこっちへ移動しながら、人と会い、言葉を交わし、時間を共にした。
 楽しかった。

 言わなきゃ伝わらない。基本的にはそうだと思う。
 けれど本当に稀に、期せずして伝わり、受け取ってしまう瞬間がある。

 その時の嬉しさったらない。
 自分の思っていること、相手が考えていることが重なっていて、そこに言葉が加わると際

もっとみる
違う安心感

違う安心感

 昨日、複数人でオンラインで会議していたら、共通の話題で、1人1人が全然違うことを言っていた。現状を不満に思っている人がいて、未来への希望的観測を口にしている人がいて、僕は今後の変化の方向性を予想していた。

 当たり前だけど、人の物事の捉え方とか対応の仕方って違う。

 僕はそれを目の当たりにして、奇妙な安心感を覚えた。なんだろう、自分の盲点となる部分を見てくれる人がいて、誤ったら指摘してくれる

もっとみる