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日々の思考と記録

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毒にも薬にもならないけれど、身体に染み込むように、思ったこと、考えたことを自分の言葉で書きます。拙くたって、伝わらなくたって、真摯に書く。
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2021年6月の記事一覧

読む動機付け

読む動機付け

 kindle unlimitedに入ってみたはいいものの、正直なところ持て余している。

 てっきり小説や実用書だけだと思っていたら、漫画や雑誌まで読めることを知り、珍しくワクワクしていた。しかし、選択肢が多すぎて、なにを読もうか検索しているだけで、満足してしまった。

 結局1週間くらい放置の末、友人からお勧めしてもらった本が対象になっていたので、それを読み始めた。サブスク系のサービスは、どう

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あなたは沈黙を選べるか

あなたは沈黙を選べるか

 なんか響いてこない言葉ってのがあるんだよなぁ。

 内容としては、別に間違っていないし、修正すべきこともないのだけど、すごくきらびやかな装飾をされたハリボテになっている。

 言ってしまえば具体性がないのだ。抽象的な話題は誰にでも当てはまるが、自分事として捉えにくい。一方で、具体的すぎると、本質を見失いやすい。具体と抽象は両者を行き来しながら語られるからこそ、納得できる。

「あなたは悪くない」

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道化としての振る舞い

道化としての振る舞い

 今日、ある研修を受けた。

 内容としては、とても工夫されていて、言っている内容も間違っていない。時折、コメディタッチも入れて、おそらく評判の良い研修講師なんだろうなと思った。しかし、教科書的な進行を退屈に思ってしまった。

 最初から最後までの道筋や途中のチェックポイントまで双六のように決まっていて、受講者である自分達に許されるのはサイコロを振るだけ=進行の速さだけなのだ。しかも強制ストップマ

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生きる気力の源泉

生きる気力の源泉

 久々の人々と会って、久々にお話をして、楽しい時間を過ごせた。
 そんなに長い時間じゃないし、大した話をしたわけじゃない。

 体験を共有して、共通言語がある人との話は、そこで繋がりがあるので、話題は重要ではない。身振り手振り、声のトーンから話されなかったものを知らぬ間に受け取っている。

 僕の知らないところで、楽しいことも苦しいことも、たくさん起こっているだろう。その全てはわからないし、知る必

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照らす言語化

照らす言語化

 今日、言語化についての話をしていた。

 言語化に苦しんでいる人達がいて、その人達の話を聞いていた。僕も決して口が達者ではないが、最近は言葉に詰まりながらも、自分の思考や感情を順序立てて話せるようにはなってきた。

 それはこうしてnoteで書き続けていたり、インタビューゲームをしたりして、言葉にする練習を重ねてきたからだ。

 基本的に、近道はないと思う。多少のやり方の工夫はあれど、とにかく愚

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何者の答え合わせは最後がいい

何者の答え合わせは最後がいい

「まずは自己紹介します」

 そうやって、お互いに編集した情報を相手に受け渡す。そして、その情報を手がかりに、僕達はコミュニケーションを始める。それは当たり前に根付いた習慣で、とても手っ取り早い。けれども、そこに切なさを覚えてしまうのだ。

 どんな背景を持っていて、こんな職業や役職で人だから、こう思うのだ。無意識的に分析して、先入観を持った上でないと関係を築けない。

 先に答え合わせをするのは

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足りない勇気、ままならない

 また1つ決断を迫られている。自分が望んで、段取りをして、進めてきたことなのに、いざ「YES」か「NO」を決める段になると、不安が湧き起こる。形だけだとしても、今ある平穏を手放さなければならないからだ。
 勇気が必要だ。そう囁く声がある。

 勇気とは、なんだろうか?

 先行きの不透明な状況に踏み出すことだろうか? それは決して遠くはないが、真芯に当たっているとも思わない。それでは蛮勇も勇気にな

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植えつけられる習慣引っこぬく

植えつけられる習慣引っこぬく

 最近kindleが自分の中で復権してきて、それに伴って読書の頻度も上がっている。今は、『習慣の力(チャールズ デュヒッグ (著), 渡会 圭子 (翻訳))』を読んでいる。

 習慣は大事だと言われる。だれもが良い習慣を作ろうとして、成功する人もいるが、多くは失敗する。それはどうやって築けばいいのか、わからないからだ。

 この本では、習慣において「きっかけ」と「ルーチン」と「報酬」が必要だと言っ

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渇きを自覚する問い

渇きを自覚する問い

 率直な問いは、いつだって新鮮な風を呼びこんでくれる。

「本田さんの活動のモチベーションってなんですか?」

 今日、そんな問いを出してくれた人がいた。お互いになんとなく知っていて、けれど知りすぎない間柄。自分のことを順序立てて説明していった後で、その問いは出てきた。

 僕は言葉に詰まった。

 自分の中でやるのが当たり前過ぎると、「なぜ?」の部分はいちいち深掘りしない。呼吸している理由を尋ね

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立ち直る力

立ち直る力

 唯一無二の答えがあることの方が世の中には珍しい。完璧な答えを目指せば目指すほど、どこかで決定的に外れてしまう。

 だから、どこかで折り合いをつけなくてはいけない。そういう塩梅を身につけるのは、結構疎かにされていると思う。力加減と言い換えてもいいかもしれない。

 他者とのコミュニケーションにおいても100点満点の対応なんてできない。どこかで落ち度は生じてしまう。だから、「だれも傷つけたくない」

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なくすよりも上書き

なくすよりも上書き

 報酬を前の場所に戻したら、なんと前の週間がすぐにまた現れたんです。週間は完全に消えることはありません。(『習慣の力』)

「習慣」と言う時、大抵は意図して作り上げたものを言う。生活習慣、学習習慣、睡眠習慣etc...。習慣の力の大きさは世間的にもすっかり認知されているからこそ、こうして自分にとってより良い習慣を身につけようと、模索する。

 では、元々習慣がなかったかといえば、そうではなくて、意

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1日にして、ならない

1日にして、ならない

 凄い偉業を成し遂げたい。新しい技術を発明したい。人気者になりたい。
 解像度はさておき、自分が成し遂げたい(やりたい)ことがある。
 馬鹿にする人も時にはいるけれど、夢や理想は生きる気力になる。

 しかし悲しいかな、1日にしてはならない。
 尊敬できる人を思い浮かべてみればいい。その人の行いは数日、数ヶ月では決して達成できないだろう。数年どころか、数十年とかけたその一瞬だけを切り取って「結果」

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私のためじゃないだけ

私のためじゃないだけ

 子ども向け番組を見て、「面白くないなぁ」と言う大人はナンセンスだ。明らかに趣味嗜好が異なる対象に向けられている。それを自分の尺度に合わせて評価するのは、お門違いだ。だから、わざわざ口にする人はほとんどいない。

 今や当たり前に音楽のMWがyoutubeで公開されていて、コメント欄を覗いてみれば、「私のために書かれたような曲だ」といくらでも出てくる。

 そう、「私のため」。
 魅力を感じる人が

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裏目に出たら、かえりみる

裏目に出たら、かえりみる

 5月から3回ほど銀行に行く用事があった。混雑を避けるために来店予約をすることになっていると言われたので、ネットから来店予約をする。すると、しばらくして銀行から電話がかかってくる。用件を聞かれ、当日必要なものについて言われる。

 これ、なんだかなぁ……と思ってしまった。

 便利に見えるようで、なにも便利になっていない。
 お金を扱うために銀行での手続きが複雑になっているのはわかる。印鑑やら書類

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