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日々の思考と記録

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毒にも薬にもならないけれど、身体に染み込むように、思ったこと、考えたことを自分の言葉で書きます。拙くたって、伝わらなくたって、真摯に書く。
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2019年7月の記事一覧

愛すべき面倒な人達

愛すべき面倒な人達

 ふと見回してみたら、自分の身の回りの人は面倒臭い人が多かった。

 何気なく発した言葉に「それってどういうこと?」と突き詰めたり、常識を疑ってみたり。

 相槌打って流してしまえばいいものを、それをよしとしない人がほとんどだ。時折、どうしようもなく鬱陶しく思えて「面倒くせえなあ」と口走ってしまうことがある。

 ただ、そう呟きながら僕は笑っているんだ。

 だって、類は友を呼ぶ。
 僕自身もまた

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全部できることのなにがいいんだろう?

全部できることのなにがいいんだろう?

 1つミスした。ケアレスミスだ。

 他は完璧だっただけに、悔しさを覚えた。あと少しでたまらない爽快感を感じられただろう。

 …………あれ、全部できることのなにがいいんだろう?

 達成感、爽快感それは確かにあるだろうが、それがいつまで続くのか。
 そして、改善するべきところがないことのなにがいいんだろう?

 もう完璧だからやらなくていいとでも思っているのかもしれない。だとしたら、それはイヤイ

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偉大な経験とほのかな寂寥

偉大な経験とほのかな寂寥

「経験に勝るものなしだよね」

 去年挑戦したことに今年も挑戦する。1年前は30時間以上かけて相談しても糸口すら見えなかったものが、今年は既に輪郭が見えつつある。

 まだまだ改良の余地はあるけれど、一年前の経験が確実に生きている。

 判断基準がまったくない状態と、1つあるのでは天と地ほど差がある。だから、相談をしていて、経験することの大事について語っていた。

 ただ、安心するとともに、どこか

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台風で思考がぐるぐる

台風で思考がぐるぐる

 思考がぐるぐるしている。

 同じように回っていると感じる時は、考えるのをやめるのがいい。少しでも思考が昇華されているならば螺旋を描いていくが、堂々巡りしているなら他の手を打つ必要がある。

 思考を止める。

 一口に言えば、簡単だけれど、やるのは簡単じゃない。

 だから、そういう時はなにかを試してみることだ。体験に立ち戻る。そして、その体験から得たものを出発点として、思考をする。

 さて

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損をわかつ

損をわかつ

 物事に合意することってそんな簡単なことじゃない。

 イベントやワークショップに参加したり、主催したりするようになって、その想いが強くなっている。

 全員の意見が完全にひとしく通るということはなく、少なからず不均衡は生まれる。ある人にとっての満足は別の人にとっての不満になりえる。
 だから、合意をするということは平等であることではない。

 みんなが得をするというよりも、みんなが損をするという

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ふわふわ

ふわふわ

 毎日のように使っている駅の風景がどこか違って見える。

「なにが」と具体的に言えないのだけど、違う気がする。気温がここ2、3日でグッと上がったこともあり、人々が薄着になっているが、それではない。

 どちらかと言えば、風景が変わったというよりも、僕の内面世界の変化が大きいのかもしれない。

 最近言語化できないことが多くて、困る。言葉の源泉が枯れているのか、それとも異なる変化が起きているのか。よ

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最初から上手くなんかいってない

最初から上手くなんかいってない

 近頃、ちらほら精神的に躓くことがある。

 おやっと思うところで引っかかってしまい、自分にとって都合の悪いことを見つけてしまう。身体含め一旦底をついて、調子は上がっていたと思っていたのに、気のせいだったのだろうか?

 自問自答してみた結果、そもそも最初から上手くいってなかったんだと気づいた。

 調子が良いと感じている時は、簡単に言えば都合の悪いことが目に入らないだけだ。そして、調子が悪いと感

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自分が少数派であることを自覚した

自分が少数派であることを自覚した

 自分の理解できないことを馬鹿だ、阿呆だと言ってしまう人がいて、自分こそが正しいとそして、マジョリティだと信じて疑わないのだろうなと思った。

 けれども実は、自分こそが誤っているのかもしれない。己が本流から逸れているのかもしれない、ということがある。

 僕は自分が選挙権を手に入れてから、必ず選挙に行ってきた。だから、それが当たり前だと思っていた。

 しかし、今回の投票率が48.8%だったとい

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空に散った花

 先週末に今年2度目の花火を見た。

 たまたま日程があって、気の置けない人達と見に行った。その日、僕はとんでもなく寝不足で、そのくせ考え事や身体を動かしていたせいで、夜の帳に花が咲く頃にはもう頭がまともに働いていなかった。

 それでも、色とりどりの花火が空に散るのは美しかった。そして、巨大な破裂音がなる度に僕はビクッと身体を震わせていた。

 往来には人がひしめき合い、道端に座り込む集団もいる

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つかない決着

つかない決着

「えんとこの歌」という映画を観てきた。
 30年以上も寝たきりの歌人遠藤滋に迫ったドキュメンタリー映画だ。

 オススメされたから、軽い気持ちで観に行ったら紙ヤスリを擦りつけられたような気分になった。

 観終わってなお、ざわざわが収まらない。
 まずなんで自分がこんなにもざわついているのかよくわからないのだけど、できる限りの言葉に残してみようと思う。

決着をつけられない「考え続ける」

 その

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隙をなくさず、おぎなう。

隙をなくさず、おぎなう。

 少しでも脇が甘いと、揚げ足を取られることもある。でも、実は隙があった方が相手も安心できるんじゃないだろうか。

 急所を突かれまいと理論武装をすると、今度はその鎧の重さで身動きが取れなくなってしまう。
「あんなことが起こったらどうしよう」「こんなことが起こったら責任問題だ」そういうリスクを考え始めたら、キリがないのだ。全てをカバーしようとすれば、コストがかかり過ぎてしまう。
 だから、リスクを考

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今年も忙しい夏がやってきた

今年も忙しい夏がやってきた

 ここ数年、夏は毎年バタバタしている。やることの数はもちろんだが、1つ1つにかかる手間が多い。

 そうして、ジリジリと余裕を失っていく。
 1つ大きな仕事が終わったと思ったら、もう次が待ち構えている。

 本当はもっとたくさん書きたいことがあって、やりたいのに手をつけられていないことも山積している。

 けれど、今の僕のキャパシティでは、全てをこなすことはできない。
 だから、仕方なく優先順位を

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野口体操WSに参加して……

野口体操WSに参加して……

 2019/07/16に野口体操のWSに参加してきました。
 僕自身がどうしてもやりたくて、お願いして、実現したWSでした。

「初心忘るべからず」と、古来から言われていますが、心を支える技があってこそ初心が現実と結びつきます。そしてその技は、一生を通して磨かれることで、本物になっていきます。その意味から言っても、いつでも戻っていける基本を身につけるのは、できれば早い方がいいということになります。

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嫌な気持ちをみつけてあげて

嫌な気持ちをみつけてあげて

「自分はそれが嫌だったんだ」
 たったそれだけのことを認められない人が実は多くいるのかもしれない。

 他者から投げかけられた言葉が引っかかった。
 それは掃除しようと思っていた矢先に、「掃除しなさい」と親から言われた少年時代の気分に似ているかもしれない。

 わかっているよ。
 そう思った後で相手に対して、小さな不満をいだく。

「だいたいあの人は……」と愚痴が思い浮かんでくる。しかし、自分に落

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