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日々の思考と記録

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毒にも薬にもならないけれど、身体に染み込むように、思ったこと、考えたことを自分の言葉で書きます。拙くたって、伝わらなくたって、真摯に書く。
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2018年5月の記事一覧

話を聴く、言うことを聞く

話を聴く、言うことを聞く

 ちょっと前のことをふと思い出した。

 よく話を聴いている子どもがいて、僕が忘れたいたことも覚えていることがある。その子のお母さんと「この子はよく話を聴いていますね」と話していたら、

「ええ! 家では全然話を聞きませんよ」

 と返ってきた。

「話を聴く」ことと「言うことを聞く」は違う。

 けれど、そこを混同してしまう人は結構いる。

 話を聴いていても、その通りに動きたくないことなんて子

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巻き込まれないために答えない

巻き込まれないために答えない

 感情が暴走すると、その人の身体に収まり切らずに、飛び出して周囲の人まで巻き込むことがあります。

 それは無意識的なことなので、巻き込まれる方もなかなか気づけないままいつの間にか翻弄されてしまいます。
 どんな人格者であろうとも、感情的になっている時はあまり触れない方がいいでしょう。どうしても関わり合いにならなければいけない時は、それなりの覚悟と自分をしっかり保っておくことが必要です。
 それを

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雨音の癒し

雨音の癒し

 昔から雨が好きです。

 シトシトと独特のリズムで耳に届く雨音は僕を落ち着かせてくれる。僕は少し聴覚が過敏気味なので、あまり音楽を聴くという習慣があまりありません。
 けれど、時折雨音が聴きたくなって、作業用BGMとして聴くことがあります。

 降った雨が地面に水たまりを作るように、心の隙間にじわじわと入ってくる。
 そうして色んな思考が巡っていても、それを薄めて溶かしてくれる。

 雨音だけじ

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不健康でわかる健康のありがたさ

不健康でわかる健康のありがたさ

 昨日から引き続き、謎の腰の鈍痛が続いています。

 接骨院に通ってみたけれど、なんだか煙に巻かれてしまったような感じ。
 それでも自分の身体の使い方の偏りは教えてもらいました。

 ずっと鈍痛が続いていると、なかなかに集中することが難しく気が散漫なまま色んなことに取り組むことになります。

 そうすると、「集中力がない」と思っていた普段の自分も今の状態に比べれば数倍集中できていたなということに気

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続かないから愛おしい

続かないから愛おしい

 続かないからこそありがたい。希望も悲観もひとまず脇において、いま起こっていることと向き合ってみたら良いなと感じた1日でした。

 おかげさまで3日続いた腰痛が、なにも手を打たないことをしたら、急速に収まってきています。昨日までは立っているのも座っているのも苦しかったのに、今では特定の姿勢を除けば、痛みがなくなりました。

「これが延々と続いたらどうしよう……」
 内心そう考えていた時もありました

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受身の身体になっていた

受身の身体になっていた

 諸事情により、スマホを3日ほど使えなくなってしまいました。どこにあるのかはわかっているのですが、そこまで行く機会が3日後にしかないというだけです。

 とはいえ、期せずして訪れた3日間のスマホなし生活。あまりないことなので、自分なりに記録しておこうと思います。

困らないけど不便な日 もともと僕はスマホに依存した生活を送っているわけではありません。
 ないならないで困らないと思っています。もとも

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妥協しない美しさ

妥協しない美しさ

 別々のものですが、1日で計8時間も会議をするという事案が発生しました。

 冗長なものではなく、むしろ混迷極まる状況をいかにまとめていくかという創造的なものだったのですが、それがゆえに頭がショートするくらい疲労しました。

 流石にこれほど長時間会議をするのは人生初だったので、よくわからない体調になっています。疲れているのだけど意識は覚醒していて、身体は全然動きません。

 しかし、とても勉強に

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なぜ気遣いをした方がいいのか?

なぜ気遣いをした方がいいのか?

 心遣いができることが賞賛される風潮があります。きめ細やかなサービスであるとか、細部まで行き届いた気配りによって人物の評価となりえる。
 つまり、相手からどう思われるかを前提に議論されているわけですけども、他者に対する心遣いって自分のためにするものだと僕は思っています。

 なぜ、そんなことを考えたかといえば、先日「優しい人ですね」と言われたからです。その言葉をいただいて、僕は違和感を覚えました。

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不幸からでもまなびとる

不幸からでもまなびとる

 原因不明の腰が痛くなって、今まで当たり前にできたことができなくなりました。その関係で、おやすみをさせていただくことがちらほら出て、気づかされたことがあります。

 自分の中に「〜ねば」がまだたくさん残っていた。
「しっかりやらねば」「休まず動かなきゃ」「痛みはなくさなきゃ」

 けれど、そうした駆り立てるものを持ってしても、痛みをなくすことはできません。だから、やむなく欠席の連絡を入れたりすると

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盲点を見つける

盲点を見つける

 どれだけ気をつけていても、見落としは必ず生まれてしまいます。
 気をつければどうにかなるという問題ではなくて必ず生まれるものです。できるかといえば、絶対に無理なものです。それを感じた日々でした。

 スマホがようやく手元に戻りまして、その便利さを噛み締めております。
 ただ、このなかった期間にどうしても電話しなければいけない機会がありました。そこで、数年ぶりに電話BOXに入りました。密室と見せか

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しがらみのおかげ

しがらみのおかげ

 時折ぼーっとしていると頭の中で「ゆらぎ」という言葉が浮かんできます。

 それは10代の頃からずっと続いています。
 ノートを書いていて、端っこに書きなぐっていたり、パソコンで文章を書いていても「ゆらぐ」「ゆらぎ」と無意識で書いていることがあります。

 それほど頻繁に使うような言葉ではないと思うのですが、なぜか僕はその単語に引っかかりを感じてきました。

 確かに僕の人生はゆらぎにゆらいでいま

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ワクワク、淡い、バランス

ワクワク、淡い、バランス

 人間には慣れというありがたくも厄介なものがあります。
 慣れがあることによって僕達は物事に習熟することができる一方で、新鮮さを枯れさせることがある。諸刃の剣です。

 慣れるから、人は新しい刺激や強い刺激を欲しがるようになります。例えば、旅行やイベント、ライブに参加したり。
 けれど、慣れ親しんだその日常の中にもたくさんの宝物が眠っていると僕は思っています。

ワクワクの危うさ「ワクワクする」と

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0ベースの知識の仕入れ方

0ベースの知識の仕入れ方

 公私を問わず、新しい知識を必要とされる場面があります。
 とはいえ、片っ端から闇雲に仕入れていくことも効率が悪い。そういう場合にちょっと思考を働かせると、苦労せずに入っていけることがわかりました。

 ある程度の興味関心があって、知識も一定レベルに達していれば、どんどん吸収していけますが、知識皆無の状態で始めるとかなり躓きやすいです。

 なぜなら、まず専門用語の意味がわからないので逐一調べなけ

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「よくわからない人」でいたい

「よくわからない人」でいたい

「欲のない人だと思っていました」
 面と向かってそんなことを言われました。
 いやいや、まさかそんなことはありません。こんなに欲にまみれた人間なんてそうそういません。とはいえ、相手から見えたということは、知らず知らず、そうした振る舞いをしていたのかもしれません。

 個人的にその後の自分が面白くて、僕は欲にまみれた人間アピールをしていました。別に犯罪者と思われているわけではないので構わないはずなの

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