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たとえ今死んだとしても、後悔はないけれど
「バケットリストを書いてみましょうか」
月に一度集まる仲間内の勉強会。
机に向かってガリガリ学ぶというよりも、
ひとつのテーマについて、そのことについて考えて、それを共有する。
同じ組織の中だと片意地張ってしまうようなことでも、利害関係のない相手との価値観や意見の違いは、素直にすんなり受け入れやすい。
「人って、こんなに違うんだ」
そんな気持ちを持ち帰って、
翌日の職場では、他の人の意見に
何に影響を受けるかは、自分が決めている。
誘ってもらった勉強会。
初対面の人たちと、これまでの人生のライフラインチャートを使いながら自己紹介。
今の業種も、バックグラウンドも、まったくバラバラな人たち。
男女や年齢、家族構成とかも、それぞれ違う。
話を聞いてみると、環境が違うから、ではなく、価値基準が人によって、まったく違う。
何を嬉しいと思うのか。
何をもって成功と思うのか。
環境を変えようと思うきっかけ。
耐えられないこと、許せ
もしも、なんて考えることに、意味があるとすれば。
今年に入ってから、誰かの訃報を目にすることが続いている。
また会いたいと思っていたあの人だったり、
大切な人の大切な人だったり。
自分の直接のつながりもあれば、知っている人の知っている人、だったりもする。
いずれにしても共通しているのは「突然の」ということだ。
もちろん「死」は予期せぬ場合が多い。
「死」は訪れるのがいつごろかなんて、わかっていることなんてほとんどないだろう。
あまりに若すぎる
どうしても、忘れられない人のことを、今日もまたこうして、考えている。
もうこんな時間だ、と思ってシャワーを浴びているとき。
今日くらいいいよね、と思ってビールを飲んでいるとき。
ふとした時に、突然思い出す。
なんのきっかけもなく、唐突に。
そして、結局まだ、消化しきれていないことに、ちょっとだけ困惑する。
忘れられるわけがない。
消化できるわけもない。
何年経ったって、どんな経験したって、忘れられるわけがない。
マンゴーの種を、まるごと飲み込んで死んでしまっ
あたまの中を、まるっと入れ替えてみる。
去年、仕事を辞めて、なんだかいろんなことを考える時間ができた。
当時はあたりまえに思っていたことなのに、時間が経つと、違和感を覚えることもある。
組織の中にいる時、違和感を覚えることは時に危険だ。
それが、より良くしていくために、現状と未来の間に生まれる違和感なのであれば、問題はない。どんどん向き合って、言語化して、行動に移していくといいと思う。
だけど、もし、それが、組織と、本当は思っている
横断歩道で出会ったおばあちゃんから学んだ「返報性の原理」
「すみません、ここに行きたいんだけど、わかるかしら?」
人で混み合う池袋の横断歩道。
チラシを配ったり、勧誘したり、いろんな人が多いから、普段は、声をかけられてもあまり反応しない。
だけど、その日声をかけてきたのは、おばあちゃん。
大きな文字が表示されるスマートフォンを握りしめ、その画面には地図が表示されている。
見てみると、ここから随分近い。
「えっと、ちょっと待ってくださいね」
そ
人生で一番難しくて、わからなくて、だけどどうしても答えを知りたい宿題のこと。
「あけましておめでとうございまーす」
ケラケラ笑いながら、そう言っている人がいた。
目が覚めた瞬間、思わず目に涙が滲んだ。
どうして、夢に。
いつもと変わらないように、高い声でケラケラ笑っていたその人は、
少し前に亡くなった先輩だった。
わたしにとって、
人生最大の難問を残していった人。
宿題の答えを教えてくれないうちに、いなくなってしまった人。
彼女に聞かれた質問のその答えを、
何年経っ