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Beyond The Reading

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本を読む先にあるものって、なんだろう。
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#文化

クジラ獲りが津波に遭ったとき、を読んだ。

クジラ獲りが津波に遭ったとき、を読んだ。

人間の目的が、この星に生きる意味を生み出す生活世界を創り出し、生きてあることの輝きを維持することだとすれば、それを可能にするのは仕事だ。仕事だけだ。*本文より

捕鯨と聞いて思い出すのは、海外諸国から激しく批判されているクジラの捕獲。個体数が激減している等の理由が挙げられるが、どうやら同じ動物でも、より巨大な種類...たとえば象やシロクマなどを殺めることが際立ってその対象となりやすい。

もちろ

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日本辺境論、を読んだ。

日本辺境論、を読んだ。

人様にご紹介いただいた本は、できるだけ読むようにしている。毎回購入はできないので、まずは図書館の蔵書を確認。お借りしてグッとくれば改めて購入し再読を繰り返す...。そんな読書ライフを満喫。

とはいえ、今回ご紹介する内田樹先生のような「超名著・超量産機」みたいな人は、内容がどれほど素晴らしくても経済的に破綻するリスクがあるので慎重になる。私が高野秀行さんの作品を所有しないのはこの理由から。

さて

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チョンキンマンションのボスは知っている、を読んだ。

チョンキンマンションのボスは知っている、を読んだ。

HONZのノンフィクション選書集で拝見し、手にした1冊。

文化人類学者の著者が、重慶大厦で独自のコミュニティを形成し逞しく生きていくタンザニアの出稼ぎブローカー”カラマ”に密着。彼らの独特のビジネ観、相互扶助の価値観を読み解いてゆく。

前半はカラマの超テキトーな性格に呆れつつ、彼らの波瀾万丈な人生を紹介。後半は文化人類学と社会学的な考察から鋭く迫る。

「ついで」が構築するセーフティネットは、

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マチズモを削り取れ、を読んだ。

マチズモを削り取れ、を読んだ。

武田砂鉄さん、まだ彼のラヂオを拝聴したことがない。

地元の図書館では割合早めに新刊が蔵書されるので非常に有難い。とはいえ、買わずに読んだ本を一丁前に評するという行為が毎度後ろめたい。さておき、今回も砂鉄節炸裂!という感じであっという間に読み終える。

マチズモ。聴き慣れない言葉かもしれない。毎度のごとく調べてみよう。

ラテンアメリカで賛美される「男らしい男」を意味するスペイン語のmachoから

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台湾のお弁当、を読んだ。

台湾のお弁当、を読んだ。

嗚呼、台湾行きたい〜っ!!コロナのバカやろーっ!!

ちょいちょい台湾の話題が出てくるが、密かに静かに台湾がマイブーム(©︎みうらじゅん)である。

顔は雑だが性格は細かいので(余計なお世話DEATH!!)自分が台湾にハマっている理由を分析中。今回は割愛するが、どこかできちんとsubscribeしてみたいと思いMASS。

というわけで、本著を軽くご紹介するとタイトル通りに、OLさんに新婚男性、女

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