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組織風土、組織開発

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Purpose経営、組織の変革、など関心のあることを徒然なるままに・・・
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2020年8月の記事一覧

コントロールからセンスメイクへ

コントロールからセンスメイクへ

8月26日(水)の日本経済新聞から『関係者が働く“意味”を共有』。経営学者である中川功一氏(大阪大学准教授)による連載コラム「不易流行の経営学」の第6回です。

筆者の主張は、厳しい姿勢でメンバーを指揮、管理することで成果を上げる、かつての「コントロール型」から、進むべき先を指し示し、人々(社内外のステークホルダー)の共感、納得を創り出すことで実現を目指す「センスメーキング型」へと

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ワイガヤに対する大いなる誤解

ワイガヤに対する大いなる誤解

 日経Biz gateから『ワイガヤ効果に錯覚 仕事を個人に「分けた」ら生産性3倍』。同志社大学の太田 肇教授による寄稿です。

 日本企業においてはとかく不明確になりがちな各個人の役割と責任の範囲を”分ける”ことによって生産性が目に見えて改善した、という例を挙げ、モチベーションの期待理論をもとにその原因を解説しています。

 筆者は、日本企業が仕事を一人ひとりに分けようとしない原因として、私たち

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仕事に20%の愛を

“Take me to Church” by Sergei Polunin .

2,800万回以上も再生されているこの動画で叙情的なダンスを踊っているのはセルゲイ・ポルーニン。19歳にして、英国ロイヤルバレエ団のプリンシパルを務めた人物です。

生まれ故郷のウクライナで体操選手として活躍しているところをスカウトされ、その類稀な才能で伝統あるロイヤルバレエの技巧を習得し史上最年少

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ムダな定例会議がなぜなくならないか

President Online の最新記事から『87%がムダだと答える“毎週の定例会議”はなぜなくならないのか』。元マイクロソフト執行役員の越川慎司氏が、ビジネスパーソン7,500名を対象にしたアンケート調査や多くの企業を観察した結果に基き社内会議改善の必要性を説いています。

企業の生産性や創造性が語られるとき、また組織状態や社員のストレスなどについて語られるときなど、実に色々な

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半沢直樹に見る組織エンゲージメントの醸成

半沢直樹に見る組織エンゲージメントの醸成

25%超えという驚異的な視聴率を叩き出した半沢直樹(第5話)。舞台は経営再建を余儀なくされた帝国航空に対する500億円の債権放棄を巡る闘いへと移っています。

昨日(8/16)の見所は経営陣や半沢に不信感を募らせた従業員を前に、財務担当役員の永田(東京中央銀から出向)の不正を暴くシーン。
全従業員に拡散された偽の再建計画案が永田から送られたものだという証拠を示した上で、しか

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リモートは万能にあらず

リモートは万能にあらず

日経ビジネスオンラインの最新記事から『リモートは万能にあらず。譲れない価値観がある』。コロナ禍に伴う「新たな生活様式」、なかでもリモートワークへの拙速なシフトに待ったをかけています。

筆者は、感染が拡大する局面での緊急措置として広まったリモートワークが、病気を抱えていたり、子育てをしていたりする社員が仕事にフル参加する上では有効な手段である一方、全ての業務を代替できるほど万能なものではな

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最強のルール

最強のルール

プレジデントオンラインの最新記事から、『「スマホ禁止を部員が提案」名物女子ダンス部のすごすぎる自己管理 〜チームをまとめる「部則」の意義』。

先ごろ「ツーブロック禁止」議論で盛り上がった“厳しすぎるルール”の是非。ここでも「最寄駅で電車を降りたらスマホの電源オフ」という厳しいルールが題材です。

しかし、大きな違いは誰が何を目的に作ったルールなのかです。

ダンスの世界大会で

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70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア術

70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア術

田中研之輔氏著『プロティアン 〜70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア術』(日経BP)

法政大学キャリアデザイン学部の教授である筆者が、1976年にダグラス・ホール氏(ボストン大学)によって提唱された「プロティアン・キャリア」の概念を基に著した新著です。

「人生100年時代」と言われ、政府は70歳までの就業機会確保の義務化を法制化しました。一方、昨年末から年初にかけて、トヨタ自

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