『水車館の殺人/綾辻行人』~現在過去現在過去とめぐりめぐる事件~
7冊目/2021
1988年出版の綾辻行人氏の「館シリーズ」の第二弾。
舞台は、三連の水車が壁面に連なる異形の館「水車館」。
そこに住まう仮面の当主と幼妻。
1年前の嵐の夜に起こった不可解な殺人事件。
容疑者は未だに行方をくらまし逃走中。
それから1年、その時と同じメンバーが嵐の日に再び集まった。
この作品のおもしろいところは、物語の時間軸にある。
一章ごとに、時間軸が現在過去現在過去と交互に描かれていくのである。
これが絶妙にリンクしていてどんどん作品に引き込まれていきます。
どんでん返しという点では、先日紹介した「十角館の殺人」や次の本紹介で記事にしようと考えてる「迷路館の殺人」ほどではありませんが、先が知りたくなるという点では、この作品の方が勝っています。
#つまり全部おもしろい
ぜひ、この時間軸の書き方の妙を味わっていただきたいです。
「館シリーズ)と相性がいいようなので、年内には全て読んでしまいたいです。
#他のシリーズも読みたい
それでは、いい1日を。
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