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#短編
全ての世界で銃の所持が認められれば人類は平和に暮らせるようになるのではないかと思ったがダメだこれ
銃の所持が合法となり国内での自殺者数が格段に増加したのは政府の陰謀だの隣国の侵略などと囁かれていたが何の事はなく単に「ガンカッコいいよね!」という意見が国会を席巻し与野党満場一致で銃保有の合法化が可決しただけであった。
しかしいずれにしろ銃による自殺者が日に絶える事なく続出したのは事実であり、この事象はショックガン問題などという悪ふざけ極まりない名称で呼ばれ社会現象となる。
世知辛い時代
昼食を食べようと外に出てみたらどこも見事に満席であえなくコンビニで済ますという虚無を味わった人は多い事だろう。
三丁目昼食戦争は激戦の様相を呈していた。
事は一年前。バッファロー亭とカウカウ軒の骨肉の争いに端を発する。
両店はいずれも中華飯店であったが、バッファロー亭は炒飯、天津飯、中華丼などの米系商品が、カウカウ軒は餃子、焼売、小籠包などの天津商品が売りであり、それぞれ住み分けができていた。
ところがある日、バッファロー亭が急に天津系商品を推すようになる。何があったと食してみれば仰天。カウカウ
主観でしか述べられていない為気が付きにくいが主人公もそれほど仕事ができるわけではないしタスクを処理できていない以上彼らと同じ穴の狢なのである
朝起きて思案を巡らすのは仕事についてである。
少しばかり神経質なきらいがあるが別段生真面目な質というわけでもないのにどうして労働などについて頭を悩まさなければならないのかというと職場の人間が甚だ度し難いからである。奴らの想像を絶する破天荒業務に俺はいつも閉口しなければならず、それが今日も始まるとかと思うと、目が覚めた途端に嫌でも想像し苦悩してしまう。あぁ嫌だ嫌だと唾棄を催しながらボロのスーツに
人間働かなくては生きていけないがそもそもそこまでして生きる価値がこの世界にあるのかという抜本的疑問に今日もまた打ちのめされるのである。
日本の平均残業時間は四十七時間だそうだ。
別ソースだと二十四時間だったり十時間だったりするから正直あてにならん数字だが、ともかく五十時間近い時間外労働をしている人間が数多くいるというのは間違いない。現に俺の上司は朝から朝まで働いている。昭和の世界だ。南無。
そうまでして働く必要はないのではと思う一方、働かなければ金は入らないし、誰もが望む仕事に就けるわけでもないとシビアな現実に直面している