【仕事の教科書】超インフレ前提供ノウハウ Lesson-1 VOL.01 (無料記事)
私は 間もなく65歳。ここにいる人たちの「お爺ちゃんの世代」のコンサルタントです。ちょっとね、孫世代の君たちに緊急連絡があるんだ。かなりの「緊急事態」だから、しっかり聞いて欲しい。
● Chapter-01「ビジネス・スキルアップセミナー誕生」
【 Section-01:
「リストラまで視野に入れた残酷な理屈」 】
「上司たちがマネジメントを学ぶ研修」の講師をしていると「指示待ち部下」というグチが驚くほど頻繁に登場します。それだけ上司たちが困っている証拠。
「上司からの指示や命令があるまで、自分から動こうとせず、ただジッと待っている部下」という意味です。セミナー中に、本当に頻繁に話題になります。
前のSectionで少し触れたのですが、たとえば「100人の新入社員」が入社してきた場合、入社して何ヶ月も経たないうちに、すぐにランクが決まってしまいます。
100人中、トップ4〜5名が「超がつくほどの別格扱い」されます。この人たちを「スペシャル・ランク(Sランク)の人たち」と呼ぶことにしましょう。
次が、100人中、トップから数えて「5位〜20位」の「仕事ができる」と評価される人たち。この人達を「Aランクの人たち」と呼ぶことにしましょう。
基本的に、この「Sランク〜Aランク」の人たちが、会社に勤め始めて3年め、5年めぐらいになると「開発や企画」の部署に配属されることになります。
こういう人たちを対象に「本当に売れる商品をマネジメント(開発・改良)する方法」「本当に売上が上がる店舗をマネジメント(開発・改良)する方法」
「本当にセールスマン達にとって モノが売りやすくなる企画をマネジメント(立案)する方法」を6ヶ月の集中セミナーで教えるという仕事を25年ほど続けてきました。
6ヶ月コースのセミナーを今まで90クラス 受け持ってきた経験値が、こちらにはある。そして、このクラスの人たちが「どういう人たちか?」もわかっている。
たとえば、100人のセールスマンがいたら「100人中、トップ4人」だけで「部署全体の売上」の60%くらいを、このトップ4人で例外なく獲得しています。
そして「Aランクの15人」の売上をそこに加えたら(Sランク+Aランクの売上)「部署全体の80%の売上」を、このトップ20人で例外なく獲得しています。
私が「管理職のためのマネジメント(手持ちの戦力で最大の成果を得る方法)セミナー」で管理職に教えていることは、こういう「客観的で残酷な理論」です。
つまり「100人の同期の部下」がいたら「トップ4人のSランクの人たち」と「5位〜20位のAランクの人たち」に成功したら高い評価を与える仕事を渡す。
「21位〜100位の人たち」の売上は「80人がかりで20%しかない」わけだから、切り捨てて考える。そちらの方が効率的で上司も疲れず成果が出せる。
ものすごくカンタンに言うと「21位〜100位の人たちは、完全に切り捨ててしまって眼中に入れず、放置しておきなさい」というのが「部署管理の基本」。
私は、こういう「残酷で客観的な理論」を管理職に伝えていました。さらに「SランクとAランクの人たちだけ」を対処にさらに高い評価を受ける方法を教える。
経営者にしてみると「最小の投資で最大の成果を得る方法」が欲しいわけですから、冷徹だろうと残酷だろうと「利益を出す方法」を使うしかなくなるわけです。
ところが、今回、私がご依頼を受けたのは、この「21位〜100位の切り捨てていた人たち」を「どうにか、辞めさせずに済む方法はないか?」という内容。
正直に言うと「なんと面倒なことを依頼されたんだ」と最初は思っていたのです。ですが、経営者の人たちも管理職の人たちも「どうにかしたい」とおっしゃる。
このご依頼をいただいたのは2001年の終わりごろ。それまでの10年、IT企業がドンドン成長していたのですが、この時期に一気にIT企業が失速してしまった。
アメリカで「同時多発テロ」が起こり、アメリカの経済が一気に停滞してしまったことで世界中が不景気になりました。日本でも タイヘンなことになった。
1991年にバブル経済が崩壊。それまで浮かれて借金をしまくって楽しんでいた経済が一気に「借りたお金の返済」をすることになり大停滞を起こしてしまった。
そこに、追い打ちをかけるように1995年に関西淡路大震災が起こった。世の中は、完全に「買い手市場」となり就職浪人と呼ばれる人たちが増殖してしまった。
さらに、テロの直後、2001年にアメリカの金利引上げで世界中の経済が失速。結果「円安」で「1ドル=126円」を越えた。さらにスズメ蜂に刺されたような状態になった。
企業は「リストラ」を敢行することになり、正規雇用者を減らすことになります。そこで使われたリストラの方法が「早期退職優遇制度」というものです。
経営者の人たちは「SランクとAランクの人たち」は当然ご活躍いただきたい。さらに「その他の人も、できるだけ 辞めさせずにおく方法はないか?」と模索。
しかし「実績を出していない人たちはリストラするしかない」と銀行などから追い込まれているような状態。そこで、色々と考えた末に私に相談されたのです。
「研修をして、彼らに実績が出るようにして欲しい。あなたの研修を受けても成果が出ないなら、いたしかたなく早期退職優遇制度の対象にするしかない」・・・
そういう形でスタートが決まったセミナーです。こういう時に、研修のポイントを探す方法はひとつ。「100人中、最も評価されていないグループ」を調べる。
そうやって調べていくと、ほぼ例外なく「100人中、ワースト20人」が、ほぼ同じ「症状」であるということが見えてきました。そこでさらにグループ分け。
「トップ4名/100名=Sランク」「トップ5位〜20位/100名=Aランク」「トップ21位〜80位/100名=Bランク」「トップ81位〜100位/100名=Cランク」。
レクチャーすべきポイントは「Sランク」と「Cランク」との比較のみ。中途半端にできていたり、できていなかったりのABランクを混ぜると混乱します。
私は「全てのSランクの人が、当たり前のようにやっている」けれど「全てのCランクの人が、さっぱりできていないポイント」を調査することにしました。
パッと見の「共通点」ではありません。Sランク全ての人に共通する「できている共通項」と、Cランク全ての人に共通する「できていない共通項」です。
この共通項がハッキリすれば「Cランク全ての人」「Bランクで多くの部分が できていない人」「Aランクで少し足りない部分がある人」への研修ができます。
さらに、これらのポイントが「リストラ対象者のチェック・ポイント・リスト」にもなるわけです。それらの基本ポイントを、少しずつご案内していきます。
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