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如何にして私は性別を失ったか①

※この記事には虐待や精神疾患などセンシティブな内容を含みます。ご気分の悪くなりそうな方はお読みにならないことをお勧め致します。
またセンシティブながら切実な内容のため、冷やかしもご遠慮ください。
ご自分の大切な友人や親族が、ご自身が知らされていなかっただけで同じ様な体験に合っていたら? 
それはきっと悪いものですよね。
そのため、厳しい物言いで恐縮ですが、エログロ漫画などを読む感覚でお読みすることはお控えくださいますと幸いです※

物騒なタイトルで恐縮ですが、プロフィールに書いた通り私は所謂クエスチョニングに該当します。
しかし、私の場合、正確に言えば"(心の)性別=ジェンダーを失った"結果として現状クエスチョニングという認識が個人的にしっくりとくるので、表題とさせていただきました。
前書きはこの程度にして本題へ。
ノート機能が今ひとつ把握しきれていないので、お見苦しい点もあるかも思いますが、どうかご容赦ください。
また話が長いため①〜⑥、記事としては3本立てに分割させていただきました。



1.親族からの隠された虐待

振り返れば私は親族より隠された虐待(=マルトリートメント=法律上の゙範囲というより臨床上で使われる望ましくない養育のこと)を受けていました。内容は性虐待です。
これは今でも思い出そうとするといつの間にか寝ていて(解離)思い出すことが出来ません。

思い出せる範囲でのマルトリートメントは忘れることのできない5歳の休園日の事です。私は両親の場面を故意に実父に見せられました。
「男が女を殺してる」
これが当時の私の率直な感想です。父からモラル・ハラスメントを受け、今で言うカサンドラに該当していたであろう母には抵抗や拒絶の選択などなく、父は母の様子には何も気が付かず、ただ楽しそうに腰を振っては私にその行為を見せつけていました。幸か不幸か、母はずっと目を閉じていたため私に気が付きませんでした。
「意志なき生き物にはなりたくない」
「女性として生きれば即ち意志なき人形にならなければならない」
父に従うだけの母、楽しんで行為に及ぶ父、そんな2人を短い間ながら見続け、私はこう思いました。
そして私は誤った認知の末、自身の戸籍上の性別を無意識の内に忌避するようになりました。

2.ASDかGIDか故に分らない女の子達


かくして早々に性別の位相が傷ついた私でしたが、戸籍上は女性。
当然、学校では”女の子”として日々を送ることになります。
ここでまだ自身の特性に気がついていなかっつ私にとって、更に性別の混乱をもたらす問題がおきます。
それはガールズトークへの戸惑い
『言葉以外の目配せって何を意味するの?』
『何故ついさっきまで悪口を言っていた子が戻ってくるや否や、信頼してやまない親友のように振る舞うのか?』
『何故私からすればどうでもいいことに逐一腹を立てるのか?』
『何故いつもトイレに2人以上で行くのか?』
『仲間はずれの何がそんなに楽しいの?』
『何で昨日まで絶交してたのに、もう仲直りしてるの? 仲直りしたのは良かったけど、絶交って一生の意味じゃないの?』

一般的な女子の世界は全てが不可解でした。

他には一般的に女性向けとされる趣味がありませんでした。
好きなのは戦隊モノ、スポーツ、格闘ゲーム。
漫画は何でも読むけど、少年漫画の方を少女漫画よりよく読む。
可愛いものよりカッコイイものが断然好きで、服装は動きやすい男の子っぽいものばかり。だってヒラヒラした服は動きにくくて邪魔だから。
ぬいぐるみは嫌いで、お喋りも方向性がないから良く分からない。
好きな色は黒と青。苦手な色はピンク。
当時の私は、今の時代であれば“多様性“として受容されたり、或いは性別違和の可能性から病院の受診に至るのかもしれません。
しかし当時はただいやに男の子みたいな子ということで異端でした。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。

②へと続きます。


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