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2023年2月の記事一覧
【スピッツ】永遠に青い草原で。
#ハマった沼を語らせて
この一年、一年半ほどで本気になったスピッツ。世代的には、学生のときからスピッツは鳴っていたんです。そりゃもう若くありませんから(苦笑)。お付き合いしてきた女の子の多くがスピッツを愛聴していたような気がする。
よくわかる。
スピッツは、草野マサムネさんは、まるで少年のような人だし、どこか女性的なセンスがある。風貌も声も、おそらく、女性が好きな要素が多い。現在、ベテラン
あるお寺を参拝しているときに話しかけてくださったのは、大学の心理学の先生。
心霊現象や妖怪。様々な伝説。しかし、もっとも怖いのは人。人の念こそが一番怖いものなのだと話してらっしゃいました。
よくわかる気がする。なるべく角が立たないようにとは思うけれど、嫌われる勇気も必要ではある。
【写真】ハロー・ユア・スロウライト
#slowlight
女ははた織り機で光の束を編んでいた。春の始めの絹のような細い雨に、兆しの太陽が乗り移ったような、光を束に編んでいた。
それは何になるの?
僕は訊ねた。
「繭」
……繭? コクーンの繭?
「そう、その繭。この森に埋葬するための繭」
埋葬するための繭。不可思議な回答に僕はうなづけずに戸惑う。その惑いに気づいているのかはともかく、女の返答は続いていた。
「雨が降る。光が刺
連載小説「超獣ギガ(仮)」#9
第九話「天地」
冬の朝の東京湾。水平線に目覚めた陽光はその丸みを弛ませることもなく、ひたすらに、恐らくは無目的に白黄熱を放つ。その日も昨日に似た青空が始まっていた。透き通る冬の空。
上空約一五〇メートル。透き通る冬の青。東の太陽を左下にときおり眺め、花岡しゅりは跳躍を繰り返していた。溶け込もうとせず、その背後の青をゆく。
階段を駆け上がるかのような動作で、左足を軸足に、右足の爪先が宙を
【BiSH】サンキュー・ロックンロール。
BiSHが解散する。という第一報は昨年のこと。目標であった東京ドームでラストライブを行い、そこで解散するのだと、確か、Twitterで見たのだと憶えている。
それを機に、再び、BiSHを聴くようになった。
何年前だっただろう、すでに「オーケストラ新規」なんて表現がまかり通る程度には、その代表曲「オーケストラ」は人気があった。その曲を、それを歌うライブをきっかけにファンになる人たちのことを、旧
【写真】ハロー・マイ・スロウライト
#slowlight
人格者になろうとなんて思ったことがない。
これからも、そんな薄気味悪いやつには、ならない。
目標は子供食堂をつくること。
なにも教えてはやれないけれど、腹いっぱいに食わせてやれるとは思う。
居場所のない子、お金のない子、泣いている子を集めて、「ごはん食べて行けよ」でいい。
「明日もまた来いよ」って言ってあげられたらいいだろうな。
髪、伸びたね。切ってくれば?
夜はなにを
雑記「バカは風邪ひかない」という謎の理論についての考察(しかし考察はなし)
まことしやかに囁かれるこの言説って、本当にそうなんでしょうか。この令和にも通用する理論なんでしょうか。そもそもは諺だそうです(←さっき調べてきました)。「バカ」と呼ばれる人間の鈍感さを「風邪を引いても、その症状を自覚しないほど」と例えて言ったもの。らしい。
あてはまる。ばっちり。いったいいつから風邪なんてひいていないだろう。一昨年の夏に熱っぽい日があったけれど(一日、寝ていたら翌朝には軽快)、
連載小説「超獣ギガ(仮)」#8
第八話「跳躍」
その日の朝の光について、彼女はよく記憶している。とりたて特徴のない、冬の朝の柔らかな陽光だった。言うならば、昨日によく似た光にしか見えなかった。昨日の朝。一昨日の朝。その前の日の朝の光。いくつ数えただろう。まだ静かに暗がる官邸の執務室にコーヒーを持ち込み、前夜の続きの議題に目を通し、次の会見に備えて原稿を用意し、あるいはもはや無目的にテレビとパソコンとスマートフォンから国内外の
【写真】ディス・イズ・スロウライト
#slowlight
この世界は想像力の副産物。
花は贈り物。
鳥を今日も見上げては、風のありかはどこかと問う。月なら見上げりゃ、そこに浮かんでくれるだろう。
女は楽器。男は覚束ない奏者。
経験のない女と、五百人と寝た女なら、五百一番目の男になる。それならやがて忘れてくれる。そんな卑怯な言い訳を三つか四つは携えている。
独断と偏見をポケットに捩じ込んで、いつでも引っ張り出せるように、その
エッセイ「バレンタインの思い出」
#バレンタインの思い出
昨日はそう、二月十四日でしたね。世間はセントバレンタイン・デイ。世間はって、僕も世間には含まれてるんですけどね。別に隔離されてるわけではないので(笑)。
昨日の記事にも書いていたけれど、なにせ、世事に疎い人間で、かつ、いい加減な記憶で生きているので、どこに行っても日時を教えてもらっているんですね。
今日って何日でしたっけ。何月でしたっけ。何曜日でしたっけ。そんなふう
誰にも聞こえないよう押し殺す、
季節を進める雨を窓辺に聴きながら、
時間は水のように消えてゆく、
さあ、今日を始めましょうか、
揃えた足を踏み出して、
風をまとって花を探しに、