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「行き当たりばったりの日本の観光政策」
あまりにもインバウンド効果がすごすぎて、航空燃料が不足しているらしい。そのため海外航空会社が日本への就航や増便を諦める事例が横行しているということだ。この原因は、国内の石油精製能力が減ったからで、石油元売り業界と経産省が業界再編や製油所の統廃合を進めてきた結果、この期に及んで航空燃料の増産が困難になっているのだ。さらに精製された燃料を運ぶ船舶や乗員、空港で給油する作業員も不足しているということだ
もっとみる「コロナ関連の薬品が大量廃棄」
厚生労働省は先の国会で報告した。廃棄される新型コロナウイルスワクチンが約2億4千万回分になると明らかにした。廃棄分は概算で約6653億円に上るという。
また、国が購入した新型コロナウイルスへの飲み薬、計560万人分のうち約430万人分が使われていなかったとメディアは報じている。そして使用期限を迎えたものから廃棄される。未使用分の総額は3000億円を超えるという。
一つ一つ小出しにせず、今回猛
「英語の再再再・・・学習をするはめになった!」
今年76歳になる。昨年、後期高齢者の範疇に入れられた。
その私が去年の末から英語の勉強を再開することにしたのだ。60歳で仕事を辞めた時に、海外旅行を楽しんだり、若い時から趣味だった映画鑑賞が字幕に煩わされずに観ることができたら、という野望をいただいて、英会話教室に通ったり、スカイプで海外のネイティブに教えてもらったりしたものだ。妻に言わせると大枚をどぶに捨てたということらしいが・・・。
そして
「いまだ人間を幸福にしない日本というシステム」読後感
「いまだ人間を幸福にしない日本というシステム」
カレル・ヴァン・ウォルフレン著 角川文庫17746 2012.12.25初版発行
私は以前、著者の「日本/権力構造の謎」上下2巻を読んで、日本の底流に流れる構造を明確に知ることができ、目からうろこが落ちた思いがしたものだ。そして、その著者が1994年に「人間を幸福にしない日本というシステム」というタイトルの本を出した。彼の日本分析が、今の状態
「沖縄慰霊の日」と「ひめゆり学徒隊」
6月23日は太平洋戦争末期の沖縄での戦闘が終了した日で、この日を「慰霊の日」と定め、今年も戦後79年目の式典が執り行われた。高校生が詠み上げた自作の詩が鮮明に輝いていた。
NHKでも、番組で「ひめゆり学徒隊」のことを取り上げていた。「ひめゆり学徒隊」とは、沖縄女子師範学校と沖縄第一高等女学校の生徒が一緒になって、看護要員として戦場に趣くことになり、総勢222名の内半数以上が沖縄戦で犠牲になった
映画「碁盤斬り」を見て
監督:白石和彌 主演:草なぎ剛
NHKの囲碁番組で紹介されていた。私の好きな棋士井山裕太や囲碁女流界切っての美人棋士藤沢里菜が出演すると知ったので、何十年ぶりかで邦画を見た。確かに囲碁を指す場面が多くあって、その盤面の囲碁も江戸時代の棋譜を再現しているという。また「石の下」という有名な手筋がストーリーの大きなきっかけになって場面が展開していく。ただ、井山も藤沢もほんの端役で里菜ちゃ
「合計特殊出生率が最低を記録=少子化対策の破綻」
政府が1994年の「エンゼルプラン」から少子化対策を講じ始めて24年で30年経つ。その間投じた少子化関連予算が累計で66兆を超えた。その頃に出生数は124万。そして、昨年は72.7万人。今年24年は70万を切ると言われている。
つまり、この30年間、少子化対策は全く実を結んでいなかったと言うことだ。それは何故か?
私は既に今年の2月にその理由について,noteに掲載した。それを再掲したい。
「プーチンは勝っているのに、ウクライナに攻め込んで墓穴を掘ってしまった」
2016年のアメリカ大統領選挙とイギリスのブレグジットの是非を問う国民投票で、ロシアのサイバーテロは見事に成功した。その結果、アメリカでは、トランプ大統領が誕生し、イギリスはEUを出る羽目に陥ったのだ。
トランプが大統領になった結果、人をあしざまに批判し、暴力を振るう風潮が増大し、アメリカの中で分断が極まってきた。そして、メディアの報道はフェイクと信じる人たちが増え、選挙結果が陰謀で覆ったとい
「日本のメディアの矜持は」
メディアはかつて第4の権力と言われてい時の時の権力をその言論の力で監視し、国民に未来に向けた情報発信する役割を担っていた(かもしれない?)。
本来なら、メディアは、政治に関わる金の流れの監視、政治家の行動の牽制さらには、今のように国会の議論が矮小な方向に流れるときには、日本の未来に向けての問題提起を各媒体を通じてなされるべきである。
が、しかし、今では権力の番犬に成り下がり、決して権力の息の
「プリンシプルのない読後感読後感
白洲次郎 著 ワイアンドエフ株式会社 2001.5.17初版第一刷発行
白洲次郎というのは、戦後、占領軍の支配下で吉田茂首相の懐刀として、占領軍と交渉する前面に立って活躍した人だ。その人のエッセイ集だ。1950年代の文藝春秋にコラムを連載していただろう、そのコラムの集大成のような本だ。彼が戦後の日本外交の一部を支えていて、サンフランシスコ講和条約締結の際にも出席しているので、戦前からの軍国日
「アベノミクスの7年半で日本は「米国並み」から「韓国並み」になった」 2021/11
3年前に野口悠紀雄教授が経済誌に投稿された内容を紹介したい。その時読んで、実に正鵠を射ている内容だと思っていたものだったが、現在の状況は全くその通りになっている。教授が検討したデータは2020年までのもので、今ではさらにその傾向が進んでいる。
「アベノミクスの7年半で日本は「米国並み」から「韓国並み」になった」 2021/11
野口悠紀雄(一橋大学名誉教授)
日本の賃金や1人当たり