日本の国会は気楽なもんだ。

 まだ、政党交付金問題と裏金問題が国会で延々と論じられている。ほぼこの通常国会はこれに終始している。メディアもこれに追随しているだけだ。しかし、世界の情勢は風雲急を告げている。これについて全く反応を示さない政治家もひどいものだ。彼らの世界は日本国内だけなのか。日本人の意識だけが彼らの興味の対象なのか。支持率の変化だけが関心の対象なのか。日本の対外的な現状、日本の将来像などについての議論は全くない。こんな政治家に任せておいたのでは、さらに日本の近未来は真っ暗だろう。
 今、日本経済は、人口減の中で労働力不足を味わっている。とすれば、外国人労働者を呼び込む以外にない。しかし、日本では外国人が移り住んで働く環境が十分にできていない。地球沸騰化の中で、食料自給率が極端に低い日本。これからの食糧安保について考えるのは、軍事的な安保を考えるより先行することだ。これらのことを始め、日本が抱えている喫緊の課題、そして、日本の将来について、本来なら国会で論じるべきだろう。そして、メディアでも率先して国民に課題を提供する時なのだ。
 しかし国会では「裏金」に端を発する「議員と金の問題」を議員立法で律していこうということだけが議論になっているのだ。
 欧米で採用されているように、第三者機関が、政治家の金の回りを厳しくチェックするようにすれば、すべて解決するのに、政治家が自らを縛る立法措置を講じようとしているらしい。それで時間を喰っているらしいのだ。それがザル法になるのは、これまでの政治家の振る舞い、戦後の国会の歴史を見ていれば判るというものだ。
延々と貴重な時間を浪費する暇はないのだ。
これでは、日本のガラパゴス化は避けられない。
 

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