junchan

毎日、何か書いています。その中で、残しておきたいエッセーなどをここに掲載しています。

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最近の記事

「アメリカ大統領選挙は、民主主義と権威主義の戦い」

先月月、アメリカ大統領選の直接対決がアメリカABC主催の討論会であった。その後、トランプが二度目の暗殺未遂があったと世界中が騒いでいる。  民主党の大統領候補ハリスには、共和党の重鎮などが応援に回っている。これはまさしく今回のアメリカ大統領選挙が単に、アメリカの大統領を決める闘いではなく、民主主義勢力と権威主義勢力の戦いだということを象徴している。現に、ロシアのプーチン、北朝鮮の金正恩、イスラエルのネタニヤフ、ハンガリーのオルバンなど、権威主義的指導者がトランプの勝利を

    • 「選択的夫婦別姓と自民党」

       自民党の総裁候補が揃って論戦を張っていた。その主要議題の一つに「選択的夫婦別姓」があった。しかも半分以上の人がそれに反対だった。世界中で、結婚して主に男性側の姓を強制的に名乗っている制度を有している国は、中東などの謂わば文化的には開発途上の国だけだ。この制度は、欧米先進国では当然の制度なのだ。それなのに、この日本で政権を担う政党の中心メンバーが、極右の思想を持つ統一教会や日本会議の影響なのか頑なに選択的夫婦別姓に反対しているのだ。   伝統的な日本の制度だ、と反対する人は言

      • 「原発問題で判ったこと!」

         2基の原発が止まっているのに13年間で1兆4千億の金が日本原電に支払われていた!  8月28日、原子力規制委員会は、日本原電の敦賀原発2号機を不合格とする審査書案を了承した。15年から始まった長期間の審査に結論が出た結果だ。しかし、原電は再申請するということだ。何故、それほどまで、原子力規制委員会の決定に抵抗するのかと思っていたら、原電は2基の運転可能な原発を保有していて、再稼働を前提に大手電力から基本料金を受け取っているのだ。それを原発の維持費、人件費などにあてている。い

        • 福島第一原発廃炉作業の現実

          8月22日、予定より2年以上遅れて福島原発2号機のデブリ取り出しが朝から始まった。しかし、午前中に作業を中断した。装置の取り付け順番を間違えたと言う初歩的なミスだという。  装置は複数のパイプをつないで最大22メートルまで伸びる釣り竿状のもので先端に爪のようなものを付けて原子炉に3,4メートル垂らしてデブリを3グラム程度取り出すというものだ。それほど大仰な装置なので準備作業もしっかりしていただパイプのパイプの順番を間違えたというのはあまりにも真剣味が備わっていないといえ

        「アメリカ大統領選挙は、民主主義と権威主義の戦い」

          「自民党がこの時期に憲法論議を提起!」

           こんな時期に憲法を持ち出すのはあまりにも唐突だ。  今、問題になっているのは、自民党の総裁選ですらない。自民党の裏金問題だけが取り上げられているが、もっと深い闇は旧統一教会問題にあったはずだ。自民党の政策の深い部分に入り込み、今の夫婦別姓問題などに色濃くそのエセ宗教の主張が反映されている。さらに全国的に条例制定運動をしてきた「家庭教育支援条例」などで家庭への国家権力の介入を促進するという自分たちの教義を自民党の議員を使って実現しようとしていたことを忘れてはならない。そして、

          「自民党がこの時期に憲法論議を提起!」

          「日本の大学は学問をするところではなくなっている」

          最近の就活は早く始まりすぎている。  大学によると、1~2年生も対象とする就職イベントを7月に開催している。そして、学生の中には、2年生の3月から終活を初めて、3年生の夏休みは各社のインターンシップに参加するためにびっしりとスケジュールを入れているくらいだ。その傾向は企業が採用活動を前倒ししていることに起因している。これでは、学生は大学に入ってもまともに勉強・研究をする時間は無い。大学が職業獲得のための専門学校に過ぎなくなっているのが今の日本の現状なのだろうか。  さら

          「日本の大学は学問をするところではなくなっている」

          「アメリカの民主党全国大会と世界」

           その時、たまたま病気で動けなかった。部屋から出ないで、テレビを観ていたら、民主党の全国大会のライブ放送をCNNでやっていた。それを見始めたら思わず引きつけられて画面から目を離すことができなかった。  4日に渡って催された。有名なバスケットチームの会場で何万人も入るところに4階席まで満員だった。そこに初日はヒラリー・クリントン、バイデンがメインのスピーカーだ。それ以外に全米各州の知事や国会議員が登壇してスピーチをする。このイベントはゴールデンタイムにテレビ放送されるので、各自

          「アメリカの民主党全国大会と世界」

          「自民党の総裁選挙は目くらまし」

          元々岸田首相の支持率が低かったのは、彼の個性が原因ではなく、統一教会問題に対処できなく、統一教会関係議員に何ら処分を下すことなくむしろ厚遇することすらしてきたこと、さらにパーティ券問題で多くの議員が使途不明の政治資金を大量に手に入れていたこと、さらにそれの問題追及をしなくて、偽装ともいえる派閥解消をしてお茶を濁していることにある。 しかし、自民党と統一教会との関係は長年続いていたことが既に判明している。その間、統一教会が霊感商法などで市民から金を巻き上げて、毎年何百億

          「自民党の総裁選挙は目くらまし」

          「靖国神社への政治家の参拝に思う」

          今日も多く保守系政治家が靖国神社に参拝し、ニュースに取り上げられていた。NHKに至っては、その場でインタビューして、政治家の主張を取り上げていた。が、しかし、国の象徴である天皇が太平洋戦争におけるA級戦犯が合祀されてから靖国神社参拝を取りやめているのに、一介の政治家たちがニュースに取り上がられるものだからおおぜいうち揃って靖国神社に行くのだ。  これは日本の国として太平洋戦争を総括しその原因を究明していないから、あるいは、その意思がないから、保守系の多くが「あの戦争は正

          「靖国神社への政治家の参拝に思う」

          「岸田氏が首相になってやったこと。」

          22年12月に、今後10年程度の外交・防衛政策の指針となる「国家安全保障戦略」などの3文書を閣議決定した。自衛目的で敵のミサイル発射拠点などを破壊する「反撃能力」の保有を明記し、戦後の安保政策を大転換した。 国際秩序を守るためとして、防衛費と関係費を合わせて2027年度に現在の国内総生産(GDP)比2%とし、防衛力を抜本的に強化することを決定した。  23年2月10日、「GX(グリーン・トランスフォーメーション)実現に向けた基本方針」を閣議決定し、原子力政策を大転換し

          「岸田氏が首相になってやったこと。」

          「失われた30年」から、さらに

          「失われた30年」から、さらに 1. K教授の問題提起 2. 「失われた30年」から、さらに沈む日本企業 :スイスのビジネススクールIMD調査より 3.「失われた30年」を底支えしている日本の労働者 :ランスタッドのグローバル調査より 1. ]「失われた30年」から抜け出そうとしている、と言う記事が

          「失われた30年」から、さらに

          「選択的夫婦別姓 問題」

           反対する人たちは日本の伝統を守るなどと言っているが、元々江戸時代までは殆どの日本人には苗字というもの無かったのだ。それが明治維新以後、苗字を持つことが許された。それも当時の政府が徴兵制を敷くために戸籍を作る必要があり、1875年に平民苗字必称令を出すことによって、苗字を義務づけたのだ。さらに1898年に戦前の民法が施行されて、初めて夫婦が同姓を名乗ると言うことになったのだ。 謂わば、100年少し前に始まったことなのだ。それを伝統といえるのかどうか。  また、「選択的」と言っ

          「選択的夫婦別姓 問題」

          ボクや

          201X年10月22日月曜日の夜、いつものように寝る前の読書をしていた順子に電話が掛かってきた。 「ボクや」 聞き覚えのない声だったが、話す調子が東京に住んでいる次男の真琴のようだったので、「真琴か?声がおかしいね。どうしたん?」 「うん、そうや。実はな扁桃腺が腫れてて膿が溜まってるみたいやねん。何科の医者に診てもらったら、いいのかなぁ。」 「ええっ、ちょっと待ってよ、お父さんに聞いてみるわ。」 離れた部屋で寝転んでテレビを見ている夫にコードレス受話器を持ったまま、

          「行き当たりばったりの日本の観光政策」

           あまりにもインバウンド効果がすごすぎて、航空燃料が不足しているらしい。そのため海外航空会社が日本への就航や増便を諦める事例が横行しているということだ。この原因は、国内の石油精製能力が減ったからで、石油元売り業界と経産省が業界再編や製油所の統廃合を進めてきた結果、この期に及んで航空燃料の増産が困難になっているのだ。さらに精製された燃料を運ぶ船舶や乗員、空港で給油する作業員も不足しているということだ。これを打開するために韓国から燃料を輸入することになった。まさに泥縄式解決で日本

          「行き当たりばったりの日本の観光政策」

          「トランプ前大統領が銃撃された」

          これで「モシトラ」が「ホボトラ」になったほどの衝撃的な事件だ。 トランプが再び大統領になれば、世界中の秩序が大きく変容することだろう。 ニューヨーク州地裁はトランプ前米大統領に有罪の評決を下した。起訴内容は、当選した2016年の大統領選直前、醜聞が広まることを防ぐため口止め料を払い、不正に会計処理したとされる。 世界最強の国の大統領候補が、売春に手を出し、それを口外しないように選挙前に相手に大金を渡していたことが事実であると認められ、有罪の評決が下ったの

          「トランプ前大統領が銃撃された」

          「最高裁判決で、統一教会の高額献金問題に楔を打つ」

           今日、最高裁判決で、高額献金の返金を求める訴訟を起こさないとする女性作成の念書について「公序良俗に反し無効」と判断。教団側勝訴とした二審判決を破棄し、審理を東京高裁に差し戻した。  被害女性は2015年11月、公証役場で念書を作成し、教団に提出した。17年3月、長女と共に返金を求めて教団と勧誘した信者を提訴した。  ところが、一審の東京地裁は21年5月、念書は女性の正常な判断能力に基づき作成されたと認め、請求を退けた。二審高裁も22年7月、一審判決を支持した。つまり、それま

          「最高裁判決で、統一教会の高額献金問題に楔を打つ」