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カルチャー雑感

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#読書

【カルチャー雑感】2024年05月05日~11日の音楽、書籍、映画

【カルチャー雑感】2024年05月05日~11日の音楽、書籍、映画

この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。

音楽

ももいろクローバーZ「イドラ」(アルバム/2024)

ももいろクローバーZ、7枚目のアルバム。他の女性アイドルグループとはちょっと違う、尖った個性は抑えつつ、でもももクロらしさは全面に出ていた。これまで出したシングルも、違和感なく入り込んでいる。曲を提供したミュージシャンの作家性を、ももクロが乗りこなしているといった印象。

書籍

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【カルチャー雑感】2024年02月04日~10日の書籍、映画、ポッドキャスト

【カルチャー雑感】2024年02月04日~10日の書籍、映画、ポッドキャスト

この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。

書籍

井上荒野「錠剤F」(2024)

「孤独」をテーマに描かれた、10の短編からなる一冊。おどろおどろしい装丁が物語るように、救いようのない話が多い。SNSでの誹謗中傷やマッチングアプリなど、いつの間にか日常に侵食しているものをテーマにストーリーを描いているが、似たような社会的事例がパッと思いつかないのが特徴でもある。小説というのは、読み手が

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【カルチャー雑感】2024年01月14日~20日の音楽、書籍、映画

【カルチャー雑感】2024年01月14日~20日の音楽、書籍、映画

この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。

音楽

カネヨリマサル「ラブソングがいらない君へ」(2024)

大阪を拠点に活動するスリーピースロックバンドのシングル。バンドの存在は去年知った。ボーカルの声も耳に残るメロディも良い。ポップだけどどこかオルタナティブロックの要素も感じ取れる。

書籍

宮田珠己「スットコランド日記 深煎り」(2010)

古書店で購入したものを読み終えた。海の

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【カルチャー雑感】2023年12月31日~2024年01月06日の音楽、小説、ポッドキャスト

【カルチャー雑感】2023年12月31日~2024年01月06日の音楽、小説、ポッドキャスト

この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。

音楽

ザ・おめでたズ「TODAY IS THA DAY」

富山を中心に活動する5MC1DJのラップグループ、ザ・おめでたズの新曲。グループのコンセプトは「日常を祝う」。心地良くてノリの良いビートに、肩の力が抜けたラップが乗っかる。おめでたズ特有の落ち着いていて明るい感じが、新年早々味わえて嬉しい。

小説

呉勝浩「爆弾」(2022)

些細

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【企画】カルチャー自己紹介100

映画1.学生時代は映画研究会に所属していました
2.広島市中区にある「サロンシネマ」と「八丁座」というミニシアターが好きです
3.昔の映画のリバイバル上映も観に行きます
4.試写会には行ったことがありません
5.邦画も洋画も観ます
6.アクションやサスペンスも好きですが、リアリティのある静かな作品が好きです
7.ホラーは苦手です
8.「アフター6ジャンクション2」「女ふたり、映画のばなし」などの音

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【カルチャー雑感】2023年08月27日~09月02日のアルバム、書籍、映画

【カルチャー雑感】2023年08月27日~09月02日のアルバム、書籍、映画

この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。

音楽(アルバム)

スピッツ「ひみつスタジオ」(2023)

今年5月にリリースされたスピッツの新作。難しい言葉を遣わずに「スピッツらしさ」と「新しさ」を表現している。何も特別なことはしていないのに、聴いている側の音楽体験としては特別なものになる。「ベテランのバンドの曲作りってこうやれば良いんですよ」って言われてる気がした。

書籍

若林正恭「

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【カルチャー雑感】2023年03月05日~11日の本、映画、ポッドキャスト、同人誌

【カルチャー雑感】2023年03月05日~11日の本、映画、ポッドキャスト、同人誌

この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。



「決定版 HONZが選んだノンフィクション」(成毛眞編・著/2021)

小説以外の全ての本を、様々なジャンルの識者たちがレビューするサイト「HONZ」が、これまで掲載してきたレビューの中から100本を選び、1冊にまとめた本。これを読むと「本を語るための言葉は無限にある、書評って自由だ!」と思える。活字での書評文化の大切さも感じられる。「本

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【カルチャー雑感】2023年02月19日~25日の小説、ラジオ、ポッドキャスト

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この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。

小説

「葉桜の季節に君を想うということ」(歌野晶午著/2007)

コラムニストのブルボン小林さんの著書で、「中居正広の愛読書」として紹介されていた長編小説。数か月前に中古で購入したもの。作中に散りばめられたストーリー展開やセリフ運びは王道っぽさを感じるが、先は全く読めない。様々な登場人物の過去と現在を行き来しながら、物語は予想外の方向へと進ん

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【カルチャー雑感】2023年02月12日~18日の音楽、本、映画、YouTube

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この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。

音楽

ノンブラリ「なにを見ても、どこに居ても」(シングル/2023)

2012年から活動している4人組バンド、ノンブラリによるNEWシングル。ゆったりとしたテンポのメロディに、ボーカルの「山本きゅーり」さんの優しい声が乗っかる。切なさと人懐っこさを兼ね備えた、身体の力を抜いて身を預けたくなる一曲。



永井陽右「共感という病 いきすぎた同

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【カルチャー雑感】2023年02月05日~11日の音楽、小説、映画、ポッドキャスト

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この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。

音楽Ghost like girlfriend「サイレント、幻」

岡林健勝によるソロ・プロジェクト「Ghost like girlfriend」の新シングル。高音の優しい歌いだしが印象的。ただキラキラしてるオシャレな楽曲とは少し違う。間奏のギターソロからフュージョンっぽさを感じた。「さあ踊ろうよ」という歌詞があるが、聴くと自然に体が動くというよ

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【カルチャー雑感】2022年12月04日~10日の音楽、テレビ、YouTube、ポッドキャスト

【カルチャー雑感】2022年12月04日~10日の音楽、テレビ、YouTube、ポッドキャスト

この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。

音楽アトゾメ「サースティー」

4人組ロックバンド・アトゾメの最新配信限定シングル。ボーカルの力強いけど人懐っこい感じの歌声に、優しさを帯びた鋭利な演奏が乗っかったバラード曲となっている。聴いていて、どこか懐かしい雰囲気も感じる。

テレビあちこちオードリー「同世代なのに共演の少ない笑い飯が初登場」

ゲストに笑い飯の二人。真面目にバカバカしいエ

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【カルチャー雑感】2022年11月27日~12月03日の音楽、本、映画、ポッドキャスト

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この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。

音楽
ももいろクローバーZ「Majoram Therapie」

ももクロのニューシングル。「アイドルマスターシンデレラガールズ」とのコラボ楽曲で、デレマスのライブにもサプライズ出演したとのこと。アイドルらしい可愛さと煌びやかさを兼ね備えた楽曲となっている。こうしたコラボを実現できるのも、メンバーそれぞれがソロでバラエティ番組に出演できるのも、「

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【カルチャー雑感】2022年11月13日~19日の音楽、本、映画、YouTube

【カルチャー雑感】2022年11月13日~19日の音楽、本、映画、YouTube

この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。

音楽
ハンバート ハンバート「丈夫な私たち」(2022)

2年ぶりとなるオリジナルアルバム。曲に出てくる人物も、彼らの背景も見える。でも余白があって、具体的なストーリーを描いているわけではない。優しさを見せたかと思いきや、時折ギョッとさせるような歌詞も出てくる。「ふたつの星」「君の味方」「夢の中の空」が特に良かった。あと「うちのお母さん」がアイ

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【カルチャー雑感】2022年10月16日~22日の音楽、本、ラジオ、映画

【カルチャー雑感】2022年10月16日~22日の音楽、本、ラジオ、映画

この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。

音楽
Cikah(チカ)「#Popularity」(2022)

シンガーソングライターのCikahが3月にリリースしたアルバム。独特のハスキーな声が癖になる。メロウな曲に乗せた皮肉めいた歌詞も良い。毒っ気が強めだけど「うっせぇわ」が流行ったならCikahももっと聴かれて欲しい。「GO TO JIGOKU」「しゃかい(裏)」「Melt Nite」

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