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【カルチャー雑感】2023年02月05日~11日の音楽、小説、映画、ポッドキャスト

この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。


音楽

Ghost like girlfriend「サイレント、幻」

岡林健勝によるソロ・プロジェクト「Ghost like girlfriend」の新シングル。高音の優しい歌いだしが印象的。ただキラキラしてるオシャレな楽曲とは少し違う。間奏のギターソロからフュージョンっぽさを感じた。「さあ踊ろうよ」という歌詞があるが、聴くと自然に体が動くというよりは、体に音がすっと入ってきて、音をよく味わいたくなる感覚がある。


小説

ピート・ハミル「ニューヨーク・スケッチブック」(1982)

中古で購入した文庫本。ジャーナリスト兼作家のピート・ハミルによる短編集。10ページにも満たない短編小説が30数本収録されている。いずれもニューヨークを舞台にした人間模様を描いていて、そこには人々の人生がぐっと濃縮されている。次から次へと年齢も性別も異なる登場人物の喜怒哀楽が登場する様は、車窓越しに流れる風景を見ているような感じだった。


映画

そばかす(2022)

玉田真也監督、三浦透子主演作品。人に対して恋愛感情も性的欲求も抱かない女性を描いた作品。おそらく似たような境遇のセクシャルマイノリティ当事者の人たちも、無駄に傷つくことなく安心して観られる作品に仕上がっていると思う。生きている以上恋愛からは逃れられない不条理さをスマートに描いていた。


ケイコ 目を澄ませて(2022)

岸井ゆきのさんが聴覚障害のプロボクサーを演じる本作。序盤の言葉を使わないコンビネーションのトレーニングのシーンだけで「あっ、凄い映画だ」ということが伝わってくる。「耳が聞こえないのに強いボクサー」を演じさせるのではなく、ここでは徹底的にケイコを「普通の人」として描いている。全体的にセリフも少なく、何気ない場面が多いが、重要なメッセージやシーンを要所要所で入れることで、観客に深くその場面を印象付けることに成功している作品。


ポッドキャスト

銀シャリのおトぎばなし
「ep.100 記念すべき第100回のお話」「ep.101 結婚発表の話」

100回記念ということで、ゲストに和牛の二人を呼んでトークする前後編。ちなみに銀シャリは和牛の1年先輩だが、若手の頃から交流はある。若手の劇場時代の懐かしい話から、独身である橋本さんと水田さんの結婚発表はどうするかみたいな話まで、いつもの放送の調子で行われる自然なやり取りが気持ちいい。和牛はコンビでゲストに呼ばれると、川西さんが結構喋るんだなという発見があった。

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