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明日もきっと同じ誓いを立てる
母が私を娘だと認識していられる時間に限りが見えてきた。
終わりが見えない辛さと、終わることの恐怖が隣り合わせの毎日。
仕事が忙しい時、楽しみにしていた何かが母の体調次第で次々と潰れていく時、ついキツイ言葉を発してしまう。そんな私の意地悪な物言いも母はそう長くは覚えていない。反しては私は母が瞬間的に見せる悲しい顔をなかなか忘れられない。
1日の終わりにはこの限りの見えてきた「今」がどれだけ
5/14(14分の5)
引っ越しすること13回、今は14軒目の家に住んでいる。
その中で唯一5軒目の家には庭があった。と言ってもかろうじて洗濯物が干せる程度のいわゆる「猫の額ほど」というやつだった。そもそも塀のような囲いがあったわけでもないから、今考えると「庭」だったのかはかなり微妙なのだけれど。
今は亡き父は夢追い人だった。脱サラをして手を出した商売は片手ではおさまらないほどであった。と言っても父は一攫千金を狙
伸びやかにはみ出す勇気
先日、書道教室で半年に渡り取り組んだ蘭亭の全臨を仕上げて若干の燃え尽き症候群。自分が思った以上に充実した時間だったみたいだ。
蘭亭の余韻から抜けきらないままに新しい課題を開始することに。
臨書を開始して九成宮醴泉銘→雁塔聖教序→蘭亭序と進み、今回はついに日本人書家の登場! 課題は空海 の『風信帖』。書体としては初の草書が混ざる行草体。正直なところ、骨書きがないと何が何やらわからないところだら
なんちゃって先生〜その3〜
4回目の授業に行った時、高校生の教室の前を通りかかると懐かしいフレーズが聞こえてきた。
「我は、此処(ここ)に集いたる人々の前に厳かに神に誓わん
わが生涯を清く過ごし わが任務(つとめ)を忠実に尽くさんこと
を・・・」
これは、ナイチンゲール誓詞の冒頭部分。初めての病院実習に向かう前に行われる戴帽式では全文を暗唱をすることが伝統となっていた。もう何年も前から現場でナースキャッ