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年度末の決意(?)

 2023年度の課題は2023年度のうちに成仏(?)させよう。

 通信制大学で「TR 短編小説を書く」の課題に挑戦した。挑戦といっても、必修科目だったので挑戦せざるを得なかったという方が正しいのだけれど。他の科目や、参加させていただいている文芸実践会でも小説は書いたものの(その時の様子は👉こちら)、冒頭部分のみだったので最後まで書いた小説はこの「TR 短編小説を書く」が初めてだった。
 評価は「C」。お情けで合格させてもらった感じではあるけれど、先生の指摘はどれもうなづくものばかり。というか、ここまで読み込んでくれるの?!という感動に、一瞬点数の悪さを忘れるほどだった。
 しかし、最後の総括的なコメントに現実に引き戻される。要約すると、「辻褄も合わない、言ってることも、言いたい事もわからないけど、今後作品を完成させたら良いものになると思います。」というもの。
 あ?え?!!!  完成…してなかったのか…とちょっとのけぞってしまった。推敲が足りないという意味だったのだとは思うのだけれど、そこそこ衝撃的なコメントだった。
 別科目の先生が、「作品を書き始めることは誰にでもできるけど、最後まで書き終えることは難しく、なかなかできないし、やっている人も少ない。だからこそ、上手い、下手はともかくとして、とにかく最後まで書いほしい。」と言っていた。その時にもわかったような気はしていた。しかし、この課題を通して「あぁういうことか!」としっくりというかずっしりと響いた。
 冒頭(書き始める)だけではわからなかった、辻褄が合わないことや、結局何が言いたかったのかという芯となる部分のブレというか、自分の考えのまとまらなさをどーんと突きつけられた感じだった。
 これまでも、学友さんの作品(小説に限らず)を読ませてもらう度に発想力や語彙選択、表現の潤沢さには毎度感心していた。もちろんそれはそうなのだけれど、それ以上にある力の差が「書き切ることができる否か」なのだと明確にわかった。そして、この「書き切ることができる」というのは、私が想像する何十倍?何百倍?も力量がいることなのだとわかった。
 TR短編小説1、文字数で言えば卒業制作の1/5以下の分量で不安は確信に変わった。現状の私には卒業できる力量は….ない。この課題で盛大に卒業に対する自信を喪失をした。しかし、同時にせっかく学生に戻ったのだからこの際、踠き切ってみようと。卒制を書き切るならぬ、踠き切る!
 おそらく明日からの2年はこれまで以上に嫌になったり、辞めたくなったりとグチグチすると思う。この2年で力は伸び悩んだけれど、素敵な仲間には出会うことができた。このTR短編小説1も学友さんがいなければ提出すらできなかったと思う。なのでそんな時は学友さんに慰め、励ましてもらうことにしよう(笑)


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